シュトルム凸映画鑑賞記録用改めさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

シュトルム凸映画鑑賞記録用改め

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オリエント急行殺人事件(1974年製作の映画)

3.7

どうも、クリスティ運が悪いらしく、アクロイド殺しもオリエント急行もネタバレを食らってしまったので、(ミステリファンにあるまじき)原作未読者だが、ネタバレ状態で果たして本作が楽しめるだろうか。
結論、と
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.5

あんまり、ハン・ソロの若い頃という感じもしないが、活劇としてはそこそこ、かな。
スター・ウォーズのスピンオフだから見ていられるが、単独の話としてはちと弱い。という点で、ローグ・ワンのように一本立ちでき
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風とライオン(1975年製作の映画)

3.6

ブライアン・キース演じるセオドア・ルーズベルト大統領が、本当に気持ちのいい好漢で主役のショーン・コネリーを食っている(笑)
「敵にも尊敬できる人はいる」と、米国人を誘拐したショーン・コネリー演じるベル
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ジョイ・ラック・クラブ(1993年製作の映画)

3.6

『スモーク』のウェイン・ワン監督作品。
喜び(ジョイ)と幸運(ラック)を祈りながら麻雀卓を囲む、中国人の母と中国系二世米国人の娘、四組の母と娘の物語。
中国人の歴史的苦難や女としての悩み、苦しみ、母娘
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猫の恩返し(2002年製作の映画)

3.6

所有DVDで再視聴。元々、耳をすませばのヒロインが書いたお話という設定なんだよね。
ハルが可愛い!と当時プチ盛り上がった気がする。良い意味で脳天気な、猫のお昼寝のようなお話。

あさがおと加瀬さん。(2017年製作の映画)

3.4

高校生の女の子同士カップルの恋愛話。キャラクターは可愛いが…。葛藤あれど、第三者が絡まない閉じた世界なので、物語性がやや弱い。女の子同士だということも葛藤に絡まないので、男女カップルの男子側を女体化し>>続きを読む

捜索者(1956年製作の映画)

3.7

よく西部劇では、インディアン=悪というが、実際にはそういう作品あまり見たことなかったのね。この『捜索者』は、その点でハッキリ、インディアン=悪の図式を打ち出しており、かえって珍しかった。
ジョン・ウェ
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きまぐれオレンジ★ロード あの日にかえりたい(1988年製作の映画)

3.9

Netflixで配信されたので久々に観ました。うーん、この苦々しくも青春してる残酷物語。何ともう三十年!も前の作品になりますが、是非若い人にも観て欲しい(笑)

実家にパンフレットがあるんで、劇場など
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チップス先生さようなら(1939年製作の映画)

4.2

目配りの行き届いた感動作。
勝手に熱血教師ものと想像してたけど、全然違った。新任のチップリング先生はぶきっちょな人物で生徒とコミュニケーションが上手く取れずにからかわれている。そうこうしてるうちに周囲
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.3

「俺はガンダムで行く」
誰もがのけぞり痺れたであろう、この日本語の台詞(笑)。オタクへの共感に溢れた傑作映画である。スピルバーグのいつまでも若々しいオタク魂には脱帽!
上記の台詞以外にも、惑星ガイギャ
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恐怖の報酬(1953年製作の映画)

3.8

登場人物がマリオとルイージ…
まあ、それは良いとして(笑)
ちょっと零れただけでドカンといく爆薬ニトログリセリンを満載し、油田火災消炎のために制振装置一つないトラックで、舗装もされてない悪路で輸送する
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蜂の旅人(1986年製作の映画)

3.7

難解で陰鬱な映画である。
ミツバチは女王蜂だけが旅立つ、後の蜂は犠牲になるだけだ、ということが冒頭、意味深に語られる。初老の男が蜂の巣箱を車に載せ、ギリシャ国内を南に旅立つ。前に中国でやはり蜂箱を持っ
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リトル・ロマンス(1979年製作の映画)

4.2

ダイアン・レインが宮崎あおいに似てるなあ(笑)
ヨーロッパ版「小さな恋のメロディ」といった感じですが、逃亡者の幼きカップルに加わるローレンス・オリヴィエのお爺ちゃん紳士がいいんだ。優しくて思い遣りがあ
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黄昏(1981年製作の映画)

4.0

またまたキャサリン・ヘプバーン。年老いても魅力が衰えませんね。むしろ性格に丸みが出て来て、可愛くなっていくぐらいの印象がある、元はキツそうな女性ですからね(笑)
ジェーン・フォンダが父ヘンリー・フォン
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午後の遺言状(1995年製作の映画)

4.2

老いの境地の悲喜こもごもを繊細に描いた傑作。
杉村春子演じる蓉子は老女優。乙羽信子が管理する蓼科の別荘に避暑に来るが、そこに古い友人夫婦が訪ねてくる。朝霧鏡子演じる旧友は、しかし重度の痴呆症が進行して
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ダンガル きっと、つよくなる(2016年製作の映画)

3.8

日本人にも馴染みのある女子レスリングをテーマにした手堅いスポ根ドラマ。父の果たせなかったインドに金メダルをもたらす夢を娘が叶えられるか?
スピード感のあるレスリングシーンなど、なかなか楽しめた。試合の
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.0

「歌にしておけば忘れないでいられるだろうか? たった今好きになったことを」

テレビアニメ『響け!ユーフォニアム』のシリーズ名を冠さないスピンオフ(冠さなくて正解ですね。一つの世界を作り上げているので
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オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

3.9

『アンダーグラウンド』のエミール・クストリッツァ監督最新作。
クストリッツァ自身が主演し、内戦絶えざるセルビアで、想像力豊かに描き出すマジックリアリズムの世界。掴みでは、人間を食べる大時計が登場。時計
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招かれざる客(1967年製作の映画)

4.2

期せずして、キャサリン・ヘプバーン三連続になってしまった(笑)
この作品は、人種差別を扱った数ある映画の中でも白眉かも知れない。というのは、正しさとか信念だけで語らず、もっと卑近な現実の人間の反応を描
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アフリカの女王(1951年製作の映画)

3.6

またキャサリン・ヘプバーン作品、観てます(笑)
フォレスターの原作はだいぶ前に触りだけ読んだ、ボギーの役の翻訳セリフが下男口調なのに違和感を感じてて、まあストップしてたわけですが(笑) この映画の字幕
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旅情(1955年製作の映画)

4.0

キャサリン・ヘプバーン演じる美しい熟女。旅先のヴェニスの妙なる風景の下(行ってみたくなる一流のヴェニス観光案内!)、自分を変えたいと志すが、臆病な自尊心が行動に踏み出させない、その様の描き方がリアルで>>続きを読む

踊るブロードウェイ(1935年製作の映画)

4.0

敏腕プロデューサー(ロバート・テイラー)と彼の幼なじみで郷里から出てきた女優の卵(エレノア・パウエル)の恋愛ミュージカル。
前半少し平坦だが(だがいびきの蘊蓄には詳しくなる(笑))、後半、記者が架空の
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忘れじの面影(1948年製作の映画)

3.9

深夜、決闘を申し込まれた遊び人のピアニスト、名誉など紳士の虚飾と、夜逃げしようとするが、記憶にない女から手紙が届く。それをどんどん読み進めるうちに、自分が漁色の中で知らず知らず求めていた永遠の伴侶と実>>続きを読む

グッドモーニング・バビロン!(1987年製作の映画)

4.0

3.9と迷ったけど、4付けましょう。傑作。
神の腕を持つと言われる兄弟の職人がアメリカに移民する。流れ着いたのはハリウッド、『イントレランス』を撮影中のかのD.W.グリフィスに見いだされ、美術を担当す
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トップ・ハット(1935年製作の映画)

3.9

『カイロの紫のバラ』から来ました(笑)
何といっても、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのダンスが見所。ストーリー自体は、ジンジャー・ロジャースが求愛してくるフレッド・アステアに気持ちが傾きな
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夕べの星(1996年製作の映画)

4.1

大好きな『愛と追憶の日々』の続編。
シャーリー・マクレーンは凄いね。皮肉屋のクソババア(笑)を、こんなにも愛おしく感じさせるなんて。
家族で見てたんですが、本当に楽しくて、何度も泣ける場面があるし、前
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聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.9

ホラー版「ソフィーの選択」といった風情も漂う怪作。私は大きな衝撃を受けた。実に不穏な作品である。コリン・ファレルの心臓外科医が、バリー・コーガン演じる若者から、かかる選択を迫られる。それは理不尽であっ>>続きを読む

しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス(2016年製作の映画)

3.7

「シェイプ・オブ・ウォーター」に引き続き、サリー・ホーキンス主演作品、連続試聴。この作品でも、シェイプ・オブ~と同じくサリーはハンディキャップのあるヒロイン、主婦画家のモード・ルイスを熱演。手話ならぬ>>続きを読む

シェイプ・オブ・ウォーター(2017年製作の映画)

4.0

勝手邦題「1962年の人魚姫」
いや、本当、モチーフは人魚姫ですよね、これ。言葉を失った姫と、異世界の王子?の異類婚姻譚。半魚人のようなB級SF的素材を用いながら、なんとも美しい純愛物語になっている。
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スイス・アーミー・マン(2016年製作の映画)

3.8

勝手邦題「十徳ナイフ男の奇跡」
オリジナリティあふれる奇想天外な設定と脚本。無人島に漂流したポール・ダノが、出逢ったダニエル・ラドクリフの死体は、十徳ナイフのように役立つ男だった。彼らは親友となり、人
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郵便配達は二度ベルを鳴らす(1981年製作の映画)

3.6

エロスは十分だが、バイオレンスは期待よりやや大人しめ。
破滅型の男と、愛を欲する女の出逢い。
二人は共謀して女の夫の殺害を計画するが…。
粗雑な犯罪計画がかえって生々しいリアリズムを発揮している。別に
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大いなる幻影(1937年製作の映画)

4.2

これは傑作ですね。
第一次世界大戦、ドイツ軍の捕虜になったジャン・ギャバンらフランス軍将校たち。騎士道精神の残る中、ドイツ兵士と交流を深めながらも、祖国への忠誠心の発露として、脱走計画を進めていく。演
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暗黒女子(2017年製作の映画)

3.6

少女たちの憧れの先輩が亡くなった。殺したのは彼女を取り巻くサークルのメンバーの一人?
今野緒雪の少女小説に出てくるようなお嬢様学校のダーク版的世界観。制作者側に背伸びして悪ぶってるような風情もあるが、
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ナイスガイズ!(2016年製作の映画)

3.6

ラッセル・クロウ×ライアン・ゴズリングのバディ探偵もの。ミステリとしては支離滅裂というか、勢いだけで深く考えるべき内容ではないが、テンポが良く、なかなか楽しめる。
ライアン・ゴズリングが三枚目に近い二
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人情紙風船(1937年製作の映画)

3.9

ツタヤDISCASで試聴。
貧乏長屋の住人である海野又十郎は大身の侍毛利に亡父の縁で、恐らく仕官の口を頼み込むが袖にされ続ける。一方、同じ長屋の髪結新三は、闇賭場を開帳して、地元ヤクザに睨まれるが、屈
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いちご白書(1970年製作の映画)

3.5

まず、この作品は現在見る手段があまりなく、色々探した結果、TSUTAYA TVで見れることが分かり、ようやく試聴出来た。

ボート部に所属するノンポリの学生が、ある女の子(キム・ダービー)に惹かれて学
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