改名した三島こねこさんの映画レビュー・感想・評価 - 41ページ目

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

3.9

恐怖!おじいちゃん!

恐怖の源泉が退役軍人の盲目老爺という設定がスリラー映画なのにスタイリッシュ。そして銃と肉弾戦というやたら質感のある恐怖体験。ゴア表現がないので万人ウケするスリラーバトル映画
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ローマの休日(1953年製作の映画)

3.8

恋愛映画における古典名作。

酷評するようだが正直なところ作品の終盤までは他の身分違いの恋愛作品と大差ない。しかしながらその終盤でそれまででの展開をすべて趣深いものにしている。作品は最後まで視聴しよう
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Doodlebug(1997年製作の映画)

3.6

初映像作品だというのにこの時点からクリストファー・ノーランなのだなという確信のある作品。全体的に色彩が薄く、なおかつ薄気味悪い緊張感が張り詰めているのは身震いする。

『メメント』に雰囲気が近い。

悪夢(1896年製作の映画)

2.8

この時代から狂気的な映像手法の原典はできていたのだなと驚愕。構造の近い映像から場面が変化するのはやはりおもしろい。

メアリー女王の処刑/女王メアリの処刑/スコットランド女王、メアリーの処刑(1895年製作の映画)

2.6

世界最古の特撮にしては動画の継ぎ目が綺麗

ただし同年代の『工場の出口』と比較すると映像がやや荒いか

工場の出口(1895年製作の映画)

3.0

『ラウンドヘイの庭の場面』から数年でここまで映像技術がなめらかに進歩したのには驚愕の一言。映像も人物画だけでないのが印象的。

ラウンドヘイの庭の場面(1888年製作の映画)

3.0

世界最古の無声短編フィルム
当時の衝撃はいかほどだったのか

12モンキーズ(1995年製作の映画)

4.3

?狂気=正気?
?正気=狂気?

作中の全域にわたって虚構と現実を逆転させうる要素を撒き散らしている狂言のような作品。どの証拠もジェームズの正気も狂気も保証してくれることはなく、視聴終了後も私達は懊悩
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レザボア・ドッグス(1992年製作の映画)

3.9

炸裂するタランティーノ節。

作品のストーリーは終始シリアスなのだがところどころに挟まれるコメディタッチなギャングの行動や、不自然な明るさを擁する楽曲によって独特な作風がされている。

間違いなくギャ
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メランコリア(2011年製作の映画)

3.6

芸術的な映画としての完成度が非常に高い。ハンディカメラで撮影しているのだろうか、狭窄な視界の焦点となる人物に隠れるようにして静謐な背景が淡い輝きを放つ。

色彩は自己主張の激しくならないものに調整され
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ファーゴ(1996年製作の映画)

2.6

世評は大絶賛なので視聴。しかしながら監督の作風なのか、ナンセンスなカットや冗長で退屈な台詞回しが合わない。おそらく感性の問題なのだろうが合わない人には本当に合わない。

タイタニック(1997年製作の映画)

4.7

ラブストーリーとパニックスリラーを絶妙にコラボさせた映画史に残る大傑作。タイタニックのポーズと呼称される名シーンは外せないが、ラブストーリーを主軸とする前半部の映像美は時間を忘れて陶酔するほど。
後半
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イレイザーヘッド(1976年製作の映画)

4.1

未成熟児。

枕元の植木。

ラジエーター女。

記憶に残る不安感。薄皮の上を蛆が這うような不安感。暗闇から半身をのぞかせる不安感。映画全体をモノクロ映画だからこその違和感と不安が包み込んでいる。
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天使と悪魔(2009年製作の映画)

3.4

『ダヴィンチ・コード』の続編となるキリシタン・ミステリー。今回は前作からガラリと変わってカトリック教会の騒動を取り扱っている。
前作と連続してカトリック教会の醜悪な側面を描写していることから原案者はカ
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舟を編む(2013年製作の映画)

3.8

辞書編纂について劇的でもなく、しかし単調でもなく、繊細なタペストリーのように丁寧に編み込んだ秀作。辞書編纂という地道な作業にどうしてこうも惹きつけられるのだろうか。

映画としての特に大きな山場は存在
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タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.7

スプラッターではあるのだが不謹慎なことに人が死ぬたびついクスッと笑ってしまうスプラッターコメディ映画。主人公のタッカーとデイルはとことん小市民的で、大学生の反撃(?)に毎度オロオロしてしまう姿が愛おし>>続きを読む

バタリアン(1985年製作の映画)

4.1

最強ゾンビコメディ映画。

走るわ、不死身だわ、人語を解するわ、罠を張るわとゾンビ映画にひとつあればいい要素をふんだんにぶち込んで闇鍋状態にしている。ドアを開けたりトランシーバー使ったりするのには笑う
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バイオハザードV リトリビューション(2012年製作の映画)

3.5

バイオハザードはゾンビ映画。
そう思っていた時期が、私にもありました。

前作同様製作陣のやりたい放題に視聴者が振り回されるバイオハザード第五弾。ゾンビパニック映画としてのスタンスは開幕直後に申し訳程
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フローズン・タイム(2006年製作の映画)

2.7

映像的な美の表現は素晴らしい。

ただ時間を止められるというファンタジー要素を入れたのであればもうすこしうまく活かせたのではないかともったいない気がした。
コメディパートは作風に合わない徹底的なお下劣
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フリーキッチン(2013年製作の映画)

3.3

脂の乗ったブラックジョーク映画。

作中の事情から換算するに年間数百人が失踪しているはずなので警察の無能ぶりには頭が下がる思いになる。最低一日一殺には某博士も真っ青なグルメママ。人間の可食部ってそんな
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バイオハザード IV アフターライフ(2010年製作の映画)

3.3

意味もなく登場人物が死ぬ!
意味もなく超能力を失う!
意味もなく敵が進化する!

シリーズが続くにつれてはちゃめちゃ展開が押し寄せてくるオバカゾンビアクション映画第四弾。ここまで思い切ってくると整合性
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ピエロがお前を嘲笑う(2014年製作の映画)

3.4

日本人なら『ブラッディマンデー』をまず思い浮かべるサイバークライム映画。しかしながらデスクにかじりついて文字式とにらめっこするような映画ではなく、犯罪行為のために現実でも疾駆するのが魅力的。
とっつき
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メン・イン・ブラック3(2012年製作の映画)

3.8

いつものノリのメンインブラック第三弾。回を重ねるごとにクオリティをあげてくるのはシリーズモノとしては珍しい。

今回はいわゆるタイムトラベルモノなのだが整合性についても問題視するところはあまりなく、全
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新しき世界(2013年製作の映画)

4.1

主人公を引き立てるために無能な登場人物を作り出すのは映画のお約束だ。しかしこの映画には主要な登場人物にはそういった無能を晒す人間がいない。潜入捜査官イ・ジャソン。兄貴分チョン・チョン。冷徹な男イ・ジュ>>続きを読む

メン・イン・ブラック2(2002年製作の映画)

3.7

MIBはこういうノリでいいんだと、変にスケールアップさせたり爆発させたりというシリーズモノにありがちな悪手を打たずに堅実に完成させてきた一作。郵便配達員とMIBのKを比較してついつい笑ってしまうのはお>>続きを読む

マーターズ(2015年製作の映画)

2.7

トラウマ系スプラッタ映画の傑作がアマプラ特典になったということで視聴したが、まさかのリメイク版。嫌な予感がひしひしとしていたがスプラッタ映画としてのゴア描写は邦画デスゲーム作品でももっと奮発するぞと呆>>続きを読む

バイオハザード III(2007年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

バイオハザードの規模がいよいよワールドワイドになったシリーズ第三作。前作の引きで超能力者バトルの幕開けを予感したら案の定でした。
舞台は世界規模になったものの基本的にラスベガス周辺のみなので、大味すぎ
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テッド(2012年製作の映画)

3.3

発表当時の邦画CMがとてつもなくお下品であったことを記憶しているが、視聴してみても期待通りにお下品なジョーク満載のコメディ映画であった。作中主人公の精神年齢が5歳児だの散々な言われようだが、ジョークの>>続きを読む

バイオハザード II アポカリプス(2004年製作の映画)

3.3

ゾンビとの対立を描いた第一作から一転して、今作は人間同士の対立や因縁に主眼が置かれているように思われる。さすがのミラ・ジョボビッチのアクションシーンが発揮されるのは主にアンブレラ社の特殊部隊相手でゾン>>続きを読む

テルマエ・ロマエ(2012年製作の映画)

3.5

邦画でローマ帝国をテーマにするというのは視聴前相当な不安があったが、蓋を開けてみればあら驚嘆。エキストラに海外人を起用するばかりか、セットもしっかりとしたものを使用。阿部寛もそのルックスもあって主人公>>続きを読む

JAWS IN JAPAN ジョーズ・イン・ジャパン(2009年製作の映画)

1.2

サメ映画が本邦上陸!

結果は…陽の目を見るより明らかですよね。見放題の安物イメージビデオというのが率直な感想。というかこれはサメ映画…サメ映画…なのか…?

ツッコミどころがないぶんクソ映画より苦行
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子宮に沈める(2013年製作の映画)

3.9

育児放棄についてなんの娯楽性も付与せずにひたすら淡々と描写していく。BGMすら存在しないというのに視聴者はこの90分の地獄から目を離すことを許されない。

映画のつくりは恨み節が尽きないほどに丁寧で、
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メン・イン・ブラック(1997年製作の映画)

3.6

アクションコメディ映画。トム・リー・ジョーンズがかっこいいのだがアクションがイケてるかと問われたなら「HaHaHa!!!」といった感じ。
戸田奈津子の邦訳がやたら若者クサイのが堅苦しくなくて作風に合っ
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ダイ・ハード(1988年製作の映画)

3.8

ブルース・ウィリスvsテロリストvsクソバカ三人

ブルース・ウィリスのもはやギャグ映画の域の不死身ぶりと、シュワルツェネッガーやスタローンのような無骨なアクションシーンが見所。
自陣営には基本的に味
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黒い家(1999年製作の映画)

2.8

ハイライトは序盤の家庭訪問のシーン。

終盤の方の家庭訪問は女の絶叫で力押しをしている感があっていまひとつ白けてしまった。

EDはいい曲だと思うんだけれどホラー映画の選曲なのだろうか。