改名した三島こねこさんの映画レビュー・感想・評価 - 38ページ目

セブン・シスターズ(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

こういった近未来SF物語は最後本筋の設定から逸れて、役人の個人的欲求が巨悪となるもの。しかし本作は最後まで主眼の設定から逃げなかったのは評価したい。

本作のなにが一番面白いのかといえばケイマン議員と
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[リミット](2010年製作の映画)

2.4

ソリッドシチュエーション×会話型ミステリ

ただでさえ難易度の高い会話主軸のミステリに棺桶内というシチュエーション的にハラハラする題材。ポーの『早すぎた埋葬』なんかを読んでいるとそりゃあもう恐怖が倍増
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カイジ2 人生奪回ゲーム(2011年製作の映画)

2.8

「悪夢だ…!」

「ところがどっこい…夢じゃありません…!」

「現実です…!これが現実…!」

クズのみんなが大好きな人生一発逆転博打ドラマ。キッタねえ絶叫が大人気の藤原竜也が続投し、兵藤会長からの
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ゴッドファーザーPART III(1990年製作の映画)

4.0

老境のマイケル・コルレオーネ。

ゴッドファーザー・トリロジーの最終章と見られがちだが、基本的に本作は前二部作の後日談という位置付けにされている。Part.ⅠやPart.Ⅱで見られたマイケルの苛烈な一
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グラン・トリノ(2008年製作の映画)

4.4

イーストウッドは史実映画のイメージ。

しかし彼の本領発揮はこういった暴力入り混じる人間ドラマのシーンではないだろうか。『アメリカン・スナイパー』も一番記憶に焼きついたのは戦場での凄まじい現実であった
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猿の帝国/女囚戦記(2013年製作の映画)

1.8

見所:女優さんの歯がとても綺麗な白

『ジュラシック・ビースト』『フランケン・ジョーズ』などの迷作を数々世に放ったマーク・ポロニア作品の初期作品。ぶっちゃけ最近の『フランケン・ジョーズ』よりまともな作
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E.T.(1982年製作の映画)

4.2

スピルバーグ作品の中でも今尚語り草の一作。エリオットとE.T.が指を重ねるシーンを真似した方は一人や二人ではあるまい。

本作は元も子もないことを言ってしまえばガッツリ子供向けのジュヴナイル作品だ。大
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インフェルノ(2016年製作の映画)

2.3

近年の洋画は世界的なフェミニズムのあおりか女性の活躍を主に据えることが多いような印象がある。しかしながら本作は男性キャラクターの魅力が女性陣に負けない輝きを放っていた。

みんな大好き象形博士、ロバー
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ほぼ300 <スリーハンドレッド>(2008年製作の映画)

3.3

<新>ほぼ300(20:00〜)

テルモピュライの戦いを題材にした人気作品のパロディコメディ。時事ネタマシマシでブリトニーはやたら贔屓されてるぞ。

世界まる○えやロンドン○ーツあたりで製作していそ
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Dr.パルナサスの鏡(2009年製作の映画)

2.7

ヒース・レジャーのトニー=イケメン
ジョニー・デップのトニー=イケメン

『未来世紀ブラジル』や『12monkeys』などの怪作を手掛けたテリー・ギリアム監督の寓話ファンタジー。寓話ということを意識さ
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デビルズリジェクト〜マーダーライドショー2〜(2005年製作の映画)

3.4

前作:キャプテン登場しないじゃん!
今作:キャプテン化粧しないじゃん!

悪趣味カルト映画第二作。前回は殺人鬼スリラーだったのだが今回はロードムービー仕立て。こいつら本当に楽しそうにしてるなホント。
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ザ・バニシング-消失-(1988年製作の映画)

4.3

私の中で狂気の犯罪者の頂点はレクター博士だ。

露悪的でとってつけたような狂人ではなく、むしろ大衆よりもはるかに知的で品がある。時にユーモラスな一面も垣間見える彼の人物像に私は惹かれたのだ。

しかし
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オーバーロード Z(2018年製作の映画)

1.6

ゾンビのZは残念のZ。

ナチス×ゾンビなんて間違いなくおもしろいでしょうと思ったそこのあなた。レンタルするのはちょっと待って。この映画ゾンビ映画ではないぞ!

他の皆様も紹介しているように本作でモン
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シャーケンシュタイン/フランケンジョーズ(2016年製作の映画)

1.0

最低点1.0点とはある種の聖域だ。

90分をドブに捨てるおっぱい『死霊の盆踊り』
エドウッドの本領発揮とばかりの『プラン9』
原作ファンを地獄に叩き落とした『デビルマソ』

この作品はそれらに見劣り
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アイ・スピット・オン・ユア・グレイヴ(2010年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

女性は見てはいけません-あまりに残酷-
男性は見てはいけません-あまりに残酷-

絶対他人にはオススメできない映画というのがあるがまさにこれ。実話ベースのレイプリベンジ映画なのだから、まず女性に勧める
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ジュラシック・ビースト(2015年製作の映画)

1.8

トイレット・ベアにでも改題したら???

その筋では名監督と名高いマーク・ポロニア、本作では恐竜映画に挑戦。結果はといえばだいたい予想通りのポロニアクオリティ。

『ビッグフットvsゾンビ』同様に愛嬌
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(500)日のサマー(2009年製作の映画)

3.6

「サマークソ女〜〜〜!!!」

おそらくこの映画の真のよさは"いい人"の男性諸氏には理解できない。女性の性悪を描いているようでいて男性の傲慢を描いているようなものだから。

「こんなに思っているのに!
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スタンド・バイ・ミー(1986年製作の映画)

3.7

"WHERE IS THE BODY?"

原題からの名訳がいまだに様々な映画で引用される元祖STAND BY ME。スティーヴン・キング脚本ゆえに物語の起点は死体というヤベーアイテムからだが、内容は
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.0

鹿-紅茶-綿花

一見するだけではこの映画はスリラー映画として二流かそこらの作品だ。これのメッセージ性を初見で理解できる人間はよほどの勉強家だろう。

すべての風刺と伏線ががあまりにナチュラルに映画に
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

2.7

千年菓子/ベスト・トゥインキー

弩迫力のCGと未来都市の姿に圧倒されるファンタジーアクション。都市の全貌が映るシーンの素晴らしさといったらない。開幕数分の都市同士のカーチェイスなんて最高だ。

『タ
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ビッグフットvsゾンビ(2016年製作の映画)

2.2

タイトル詐欺なし!ビッグフットvsゾンビ!

"VS"なんてタイトルを聞けばその筋に詳しい人ならば「タイトル詐欺乙」と鼻で笑うことも多かろう。だが本作は魅力的なビッグフットとゾンビが真っ向から火花を散
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

4.1

時をかける尻軽女

正直なところ申し上げると、この作品が絶賛されるのを視聴前は懐疑的な目で見ていた。タイムリープなんて流行り物。主人公尻軽なんて見てられない。どうせよくあるぱっと見のインパクトだけの作
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ブラッドレイン 血塗られた第三帝国(2010年製作の映画)

1.8

クソ映画監督-それはある種の名誉称号-

クソ映画の条件とはなんだろう?

まったく面白くない脚本?
-その通りだ!

感情移入できない大根演技?
-その通りだ!

映画に集中できないカメラワーク?
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北斗の拳(1995年製作の映画)

2.0

IN→新品のギロチン
OUT→汚物のモヒカン

『デビルマン』『ドラゴンボール』と並んで実写化クソ映画と名高いハリウッド版北斗の拳。しかしこれ案外おもしろい。
ヒャッハーするモヒカンやマッドマックス的
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ラッカは静かに虐殺されている(2017年製作の映画)

3.4

戦後史上最悪の人道危機とまで呼ばれるシリア内戦。ISISと呼称されるまでになったテロ組織の存在は、今日海のはるか彼方にいる我々ですら認知している。

しかし"戦後史上最悪の人道危機"なんて言葉は私達に
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アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.8

MI6vsKGBvsCIA

三者三様の思惑というのはスパイ映画でよく用いられる表現だ。しかしながら広告通りに三者三様の思惑が錯綜している作品というのはそう多くない。『インファイナルアフェア』や『裏切
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

3.8

韓国産半地下サスペンス(???)

SNSで何者かの下半身が横たわった広告画像が出回っており、おどろおどろしい惨劇が繰り広げられるのかと戦々恐々で視聴。これまでの韓国映画が『悪魔を見た』だの『OLD
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プラン9・フロム・アウター・スペース(1959年製作の映画)

1.0

エドウッドは私に映画のすべてを教えてくれる

悪い意味でだけどな!!!

死霊の盆踊りに続いて新宿のミニシアターでエドウッド祭という狂気の沙汰。しかも総天然色。これを逃したらエドウッドを劇場で見る機会
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.3

おまえがいなければサメ映画なんていなかった!

近年では空を飛んだり、宇宙進出したり、便器から飛び出てきたり、キメラになったり、幽霊だったりするみんなのアイドルであるサメ。しかしこのブームの火付け役が
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マーダー・ライド・ショー(2003年製作の映画)

3.3

唐突なクラウザー様!
唐突なサイレントヒル!

UNEXTでホラー映画を連続視聴していると高確率で次回作がオススメにあがる本作。2のジャケットはピエロの格好をしたスポールディング氏なので、『IT』のよ
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ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)

3.5

前評判からは『インセプション』のような作品を予想していたのだが、それともまた違ったドラッグをキメたかのような独特すぎる世界観の映画。どうやらトリップ映画というらしい。

哲学的という言葉が的確なのかは
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パージ:大統領令(2016年製作の映画)

3.3

チョコレートバーは命より重い。

これまでと違ってかなりスケールを大きくしてきたパージ第三弾。今作はフランク・グリロが主役なので主人公陣営が不快というこれまでの問題点がない。ベネ。

シリーズが人気な
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.6

ヒッチコック1963年の作品「鳥」は脈絡もなく鳥の大群が人を襲う映画であった。人々は笑った。1975年の秋700万羽の黒い鳥がある町を襲いどうやっても排除出来なかった。

もはや誰も笑わない……………
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ZOMBEE 最凶ゾンビ蜂 襲来(2015年製作の映画)

1.4

魔法の言葉"I'M SO SORRY"

神を信仰していれば殺人だって許される!
侵食の速度なら神はゾンビに負けてない!

ザックリ概説すると"自称保安官の精神病患者率いる黄巾族が善良な男の家で強盗殺
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パージ:アナーキー(2014年製作の映画)

2.4

「パージには裏のルールがある」

「好感を持てる主人公はいらないんだ」

前回チャーリーの意味不明利他行為にイライラさせられたが、まさか二度目はあるまいと一念発起。しかし二度目もあったんです。

相変
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.0

マッドマックスシリーズ、実は趣味じゃない

趣味じゃないんだけど!デスロードはおもしろいとしか!言いようがないじゃないか!V8を称えよ!

世紀末映画の土台はサンダードームまでで仕上げていたのに、そこ
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