学校に行った人なら、誰でも感じたことのある区別、差別がある。
「イケてる奴」と「イケてない奴」という区別、差別。
映画部の奴らは、イケてない。
部活やってる奴らは、イケてる。
勉強ばっかの奴らは、>>続きを読む
日本がまだ今のような小金持ちのチンピラ国家じゃなかった頃。
自他共に認める大金持ち国家だった頃の娯楽映画。
そういう時代には、こんな豪快な男たちがたくさんいたのだなと思う。
法律、仲間、組織。>>続きを読む
やっぱりこういう映画は自分にはツボで、なんでツボなのか考えたところで答えは出ないのだけれど、無理矢理答えを出すとすれば、人間の業を全面的に肯定してくれるような物語だからだと思う。
そして、この映画が>>続きを読む
「映画はすべてのもののアンサンブルでありうる。
映画は音楽と同じやり方で組み立てられた絵画である。
ただ単に見つめればいい。自分の見たものを寄せ集めればいい。」
ジャン=リュック=ゴダール
ゴダー>>続きを読む
再見したので、再投稿させていただきます。
この映画は、自分の中で元気が無くなった時に観る特別な映画だ。
なぜこの映画を観ると元気が出るのかは、正直わからない。
しかし、一つだけはっきりした理由があ>>続きを読む
グラン・トリノを見た時も思ったのだけれど、クリントイーストウッドという映画作家は徹底して「殺すな」というメッセージを込めた映画を撮っているように思う。
この映画では、「殺すな」というメッセージが肥>>続きを読む
戦後日本の無秩序の中の混沌は、ヤクザという組織に戦後日本の縮図として顕在化した。
私には戦争という暴力が終わり、社会が新しい暴力を求めているように見えた。
新しい暴力は、社会から虐げられた人々>>続きを読む
暴力!暴力!暴力!
青春の行き場のないエネルギー。
居心地の悪さ。
このままでいるわけにはいかないけれど、変わることもできない。
それでも、反発してたい。
反抗心のない人間はクズだ。
エンドロールの寂>>続きを読む
人生というのは、計画通りに進まないものだということを痛烈に感じさせられる映画だった。
主人公が、マフィアの世界に生きていく上で必要だと考えたのは、銃の扱いでもなく、腕っ節の強さでもなく、忠誠心の強>>続きを読む
走る映画が好きだ。
生きろ。命を燃やせ!
そんな感じがして。
何かに追われるような不安や恐れ。
誰にでもある。
すごく好きこの映画。
見て見ないふり。
知らんぷり。
無かったことに。
人間が一番得意なこと。
ある種の防衛本能。
自分が傷つきたくないから、知ってることを知らないことにする。
そんな残酷なことを、暖かく、それでいて乾>>続きを読む
たくさん人が死んだ。
どっちが善でどっちが悪なのか、途中からわからなくなる。
盲目的に警察は善と決めつけている世界の異常性。
それをしっかり見つめなくてはいけない。
そして、この映画を見て「アン>>続きを読む
悪魔に魂を売り渡すな!
デパルマの叫びが凝縮された、スーパーウルトラパンクロックムービー。
誰にでもある「こうなりたい」という気持ち。
「こうなりたい」という普遍的で現代的な苦しみを、社会学者のデュルケムは彼の著書「自殺論」の中でアノミー的苦悩と呼んだ。
アノミー=嫉妬である。
格差が広がり>>続きを読む
死の亡霊に取り憑かれた男の物語。
競争の論理に取り憑かれた男の物語。
映画からの脱出。
死の恐怖からの脱出。
人間の普遍的な恐怖。
死の恐怖と生の恐怖。
人間の宿命。
世の中の常識。
規範。
ルール。
組織。
倫理。
「ちんこは不健全なモノです。」
誰もがこのワードを信じ込んでるでしょ!
この映画を観るとそれすら嘘っぱちだということがわかります。
あえて声を大に>>続きを読む
なんか変な気分になる映画だ。
ソナチネのフィルム上映が最高すぎて、その余韻冷めやまぬまま、変なテンションで見たのだけれど、とにかくダサくてキザで特に内容もないセリフをしゃべることしゃべること。
そんな>>続きを読む
義理にがんじがらめにされて、行くところ行くところで意地悪とかストーカーとかに遭う男の話。
人との繋がりが大事だとか、そういう正の側面ばかりに目を向けていると、人との繋がりの負の側面、なんだか身動きの>>続きを読む
嘘っぱちの繁栄を楽しめない男の話。
戦後社会において、そういう人はたくさんいたのだと思う。
惨たらしいこと、汚いことを見て見ないふりをした嘘っぱちの社会。
ちんまりまとまって、平和と繁栄を貪る人々の仲>>続きを読む
この映画に出てくる登場人物たちは、ひとごろしだ。
なのにこんなにも愛くるしいのはなぜだろう。
映画を見ている時、そんな気持ちになることが多々ある。
憎むべき人々がなぜか愛くるしくてしょうがない。>>続きを読む
助け合って、励ましあうのが友達なんだとしたらケンとカズは友達とはいえない。
けれど、この映画を観た人は紛れもなくこの二人が強い絆で繋がっていること、また繋がって"しまっていること"を感じるだろう。>>続きを読む
バカさとダサさが右肩上がりに上がっていってそれがクライマックスで頂点に達した時に全てをカッコいいと思う。
組織に順応して行く不良たち。
それに順応しない奴はキチガイと呼ばれ排除される。
それでもキ>>続きを読む
サイタマノラッパーシリーズと対をなすような映画だと思う。
サイタマノラッパーを閑散とした閉じた地方社会で声を上げるものを描いた映画だとすれば、ビジランテは声を上げられない人々、痛みにただ耐える人の映>>続きを読む
時々黙りたくなる映画に出会うことがある。
何も語りたくない。
次見たときに語るから、許してください。
今はこの余韻をただ噛み締めていたい。
喪失の物語。
暴力の物語。
愛にもがく人々の物語。
どうしても今日黒沢清の散歩する侵略者を見て来たから、黒沢清とジャックタチの俯瞰した視線を比べてしまう。
黒沢清は俯瞰した視点から物事を見つめて、それを不気味なものとして演出するけれど、ジャックタチには>>続きを読む
人間はあるひとつの概念が肥大化した時、「いやになっちゃうなぁ」と感じるのだと思う。
家族、所有、自分、他人、自由、仕事。
人はさまざまな概念を抱え込んでいるけれど、概念それ自体が人間を苦しめるわけで>>続きを読む
掟、規範、伝統が友情、愛、信頼などのあらゆる人間性を侵食していく。
その哀しさのようなものが、この映画には溢れている。
ロクが醸し出す「どうしてもこうするしかない」という哀しさは、ゴットファーザー>>続きを読む
未知との遭遇イコール未来との遭遇イコール生まれ来るものとの遭遇イコール神との遭遇。
生きていくということは、絶えず未知と遭遇していくことであると思う。
人生をそのようにとらえた時、この映画は単なる>>続きを読む
都市の風景を撮るだけで映画になるということを改めて感じさせてくれる作品。
ノスタルジーに取り憑かれたウディアレンが変わりゆく都市や人間関係の中で、右往左往するだけの映画。
それだけで、映画は映画足り>>続きを読む
「私たちは見たいフィルムを自由に選んで観ることができるが、一回観てしまったフィルムから永遠に自由になることはできない。」
何かの本に書いてあった。
まさにブレードランナーという映画はそんな映画だと思>>続きを読む
本や映画や絵画などの、芸術や文化をバカにする奴はこの映画を見ろ!
以上。
時々はこんな風にレビューサボります。笑
前編が「叫びたくなる映画」だとしたら、後編は「黙りたくなる映画」だった。
映画が終わって、劇場が明るくなった時「俺は独りだ」と思った。
だから、私たちは映画館の暗闇を求めるのだと思う。
友達と隣り合>>続きを読む
ジャックタチの笑いの対象は、システム社会そのものであり、大衆そのものだ。
システム社会に翻弄される人々をコミカルに見せることで、この世の中を否定し、そして肯定する。
こんな世の中だけど、笑って暮らして>>続きを読む