アモットさんの映画レビュー・感想・評価 - 7ページ目

ファイナル・アワーズ(2013年製作の映画)

2.5

12時間後に滅亡することが分かっている中でのドタバタ劇。
決して地球を救うとか壮大な何かがある訳ではなく、二股男が、パパを探す女の子とのある意味ディストピア感のある映画だった。

感情の行き来やもっと
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神は見返りを求める(2022年製作の映画)

3.0

痛々しい人々がたくさん。

YouTubeの光と影。
僕はYouTubeは毎日何時間も見ている。
けどYouTuberとやらの動画は一切見ない。
見ていて痛々しいのだ。

職場に必ずいる風見鶏みたいな
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.5

広大な自然と不穏な音楽。
やっぱ北欧系は好きだなぁ。

序盤から展開はある程度予想はついたものの、これがホラーに傾くのかファンタジーなのかはたまたって感じで惹きつけられていった。

妻の不思議な感情。
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スーツケース・マーダー(2022年製作の映画)

3.5

ストーリーは単純で分かりやすい。
主人公メラニーの表情が事件のシロクロをあれこれ想像させるニクい手法。

実話ベースだけど映画だから色々脚色してるとは思う。僕的には限りなくクロかなぁと。

進行がTV
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アイヌモシリ(2020年製作の映画)

3.5

僕自身、小樽生まれの札幌育ちってこともありとても興味深く観賞。
でも阿寒湖は一度しか行ったことない。

アイヌの伝統と文化が随所で映されていて、ドキュメンタリーかと思うほどだった。
途中でリリーさんが
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ドッグヴィル(2003年製作の映画)

5.0

善意と倫理、道徳心、表裏一体の欲望と大人子供男女問わずの醜悪なエゴ。

町民全員が守る代わりに労働を増やしさらに賃金は減らす⁉︎
あり得ないけどよく分からない理屈で名案だとほざくトム。
童貞をこじらせ
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ディープ・コンタクト(2021年製作の映画)

3.0

矛盾点多数。
結構身軽そうなリュックから各人のテントやら食料器具まで入ってる夢のような入れ物。
ラストのアリアンが車に戻って来た時のしてやったりの表情。
きっと監督もおんなじ表情だったと思う。

モン
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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

2.5

これはアンチテーゼなのか?
奪う者と与える者、食べるのではなく味わう。
何やら終始ブラックな雰囲気を醸し出しつつ狂気のフルコースが振る舞われる。

星がたくさん付いてるから美味しい。
有名なシェフだか
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フェイスレス 顔のないボス(2019年製作の映画)

2.0

冒頭、暴力団にはなるなみたいな啓発の文章から始まる。
いや、これ全然抑止にはなってないから。
むしろ憧れちゃうんじゃね?

ヤクザって社会の必要悪。
今の日本を見ててなおさら思う。
ヤクザへ憧れる一助
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異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)

1.5

だーかーらーエンディングの歌なんなん💢
どんな力が働いてるのよ!
興醒めどころか全てぶち壊しじゃん。

本編はと言うと、始まって数分で起承転結が全部予想できる感じ。
そして予想通りだった。

それぞれ
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ザ・マミー(2017年製作の映画)

3.0

キャッチコピー(51もの賞を取ったとか、スティーブンキング絶賛とか)に騙された感が強し。
ホラーテイストのファンタジーなのか、
ファンタジーテイストのホラーなのか、
はたまたサスペンスなのか。
主人公
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ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)

4.5

せめてあなただけでも私を幸せにしてほしかった。
この物語はこのセリフに尽きる。

北欧の作品はどんなジャンルでも物哀しくて寒くてそして全体の色合いが特徴的。
これはそこに足して音楽も哀しく美しい。
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ドアーズ/Doors(2021年製作の映画)

2.0

さながら不朽の名作「2001年 宇宙の旅」のモノリスのようでもあり、SFファンを喜ばせる要素が満載のSFエンタテインメントとなっている。
との事なのだが、僕にはサッパリ分からんかった。

突如現れたド
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破戒(2022年製作の映画)

3.5

藤村藤村の原作は未読。
なので原作に忠実なのか脚色されているのかは分からない。
その上でこの物語は、何か強烈な左翼思想と言うか共産主義へと誘うメッセージを受けてしまった。

人間は皆平等でなければなら
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事件記者(1959年製作の映画)

3.0

この時代から特に70年代の映画の印象はとにかく早口なセリフが多いことと、ところ構わずのタバコ。
どんだけ煙たい世の中だったんだろ。

これは、50分程度の長さに新人記者の配属や、捻りを加えたヤクザ同士
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カーム・ビヨンド 漂流者(2020年製作の映画)

3.0

後半の闘いは少々アドレナリンが足りない感じ。
マッチョが主人公じゃないからしょうがないけど。

過去との対比は狙いとしては悪くないんだけどなんか平坦と言うのかな、ありがちなエピソードにまみれてる。
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ファイナル・カウントダウン(1980年製作の映画)

4.0

アメリカ万歳って聞いてたんで今日の今日まで興味の範囲外だったんだけどなー。

やっぱりアメリカ軍のプロパガンダ的な色合いが濃かった印象だし、ストーリーの進行が進んだり飛んだり停滞したりで落ち着きのない
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グローリー 消えた腕時計(2016年製作の映画)

5.0

胸糞。
現実味があるだけに超胸糞。

吃音のウサギを愛する素朴な中年男があっという間に堕ちて行く様はこんな国だからなんだろうな。
それにしてもかわいそう過ぎる。

一方、運輸省広報のオンナ。
忙しいの
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三万両五十三次(1952年製作の映画)

4.0

youtubeで「現代では絶対作れない時代劇」ってのを見て俄然興味を持って鑑賞。

これはシリアスな時代劇と違って少々ユルい感じ。
一本道のストーリーではなく脚本も練られているし単純ながらとても楽しめ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.5

5つの都市でタクシーを媒介に繰り広げられる一期一会。
5つの都市には時差もあるし何の繋がりもない。
大きな事件やアクシデントもなく淡々と過ぎる時間にそれぞれの人生が垣間見える佳作。

ロス編のドライバ
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母という名の女(2017年製作の映画)

4.0

一番ありえないのは母親。

自分語りになるが、僕が20代の頃、母がオトコを作って離婚、そして再婚した。
離婚の際言われたのが、私も女なんだよ。
そのずっとずっと前から親父はEDだった。

性無くして男
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.0

若かりし頃に観てなんだコレってなって、
結婚してからもう一回観てやっぱりなんだコレってなって、再再度鑑賞。
結局なんだコレ。

映画史上に輝く美しい音楽とカトリーヌ嬢の美しさ。母もマドレーヌも美しい。
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マルメロの伝言(2019年製作の映画)

3.5

観ているほうがストレス溜まるのだ。

芸術家ゆえの気難しい父、妊娠中ゆえのブルーが入った妻。
父の奇行に付き添う気弱な息子。
ウソの上塗りを続ける気弱な夫。

イライラが止まらない。
親子の絆?
そう
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或る終焉(2015年製作の映画)

5.0

衝撃のラスト、もはや偏執的と言ってもいいくらいの献身的な介護、そして原題の持つ意味。

BGMも効果音もないから余計物語に入り込めるし、より深みを覚える。
ハネケさん凄い!
や、フランコさんだ!

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地獄(1960年製作の映画)

1.5

八大地獄を描いたカルトムービー。
終戦後15年であることを想像すれば特撮などは大目に見るとして、やっぱり昭和の時代の映画は大げさな舞台や歌舞伎みたい。

地獄を彷徨う四郎に次から次へと降りかかる地獄絵
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生きててよかった(2022年製作の映画)

2.5

せめてエンディングに歌を入れるなら、ここはタイトルに合わせてフラカンの「深夜高速」だろ。

それにしてもこれは字幕必須だなー。
特に序盤はこの物語を紹介する部分なのに誰が喋っても聞き取りづらい。
致命
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ミッドナイトFM(2010年製作の映画)

4.0

ドンソク兄貴が出てるんで前から気になってたけど、今回の兄貴は弱い!

まあ普通にサスペンスなんだけど、なんで韓国風味だとこんなにハラハラするんだろ。
生放送とリンクするってたぶん考えられるシチュだし他
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.0

「ゲット・アウト」が難しかったので心して観たがこの意味は?これは?なんて考えながら観たもんだからとても疲れた。
映画ってそうやって観なければいかんのか?

結果的には何を意味しているのか、どんな隠喩な
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青春の殺人者(1976年製作の映画)

1.5

しょっちゅう行ってる浅草の喫茶店。
入口入ってすぐ右の壁にこの映画のポスターが貼ってあっていつか観てみようと思ってた。

しかしながら・・・。
これは舞台か?ってくらいの台詞。
よりによって大根2本が
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

2.0

あー、ラストのオチが台無しにしてしまった感。残念。

みんなの演技も邦画らしい邦画でとてもいやらしい。
エロいって事じゃなくて、みんな歌舞伎演技。
自然を演じるのってとても難しいとは思うけどここまでみ
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カウントダウン(2011年製作の映画)

4.0

あえて生意気言わせてもらうと、全て平均以上ではあるけど特筆がない。

追走劇ありーの、ドタバタありーの、親子愛ありーの、いろんなモノが詰まっててそりゃぁ面白いのよ。

だけど、チンピラ親分の大げささだ
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父の秘密(2012年製作の映画)

5.0

一体あのケーキはどんな味がしたのだろうか。

母の死のもと父と子の微妙な関係。
父は妻の死を受けとめながらもやはり身が入らない。
娘も同様に母の死を受けとめながらもどこか気持ちが定まらない。
そんなふ
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ニューオーダー(2020年製作の映画)

4.5

こ、これは新年一発目に観るべきだった!

これはディストピアじゃないと思う。
構図は違えど北朝鮮やカンボジア、ナチス時代等々で現実なんだよね。

にしても、新婦のマリアンの急降下の運命。
胸糞と言って
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パラレル 多次元世界(2018年製作の映画)

3.5

パラレルワールドやタイムリープとか大好物な割にどんな映画を観ても途中でこんがらがるか難しくなってしまう。
きっと僕の知能のせい。

これも途中までは面白く引き込まれていたのに途中からよく分からなくなる
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

5.0

これはもうひとつの「万引家族」。

どの人達も悪になりきれないし、刑事ですら法のもとの正義になりきれない。
危うい法と秩序の隙間から愛と情が見え隠れするそんな難しい設定を見事に映した監督の力量は素晴ら
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

4.0

様々な感想が頭の中を巡っている。
痛烈な内容なだけに監督の意気込みと言うか気負い的なものも感じられたし、展開が少々断片的な感じも受けた。

國村さんは難しい役を見事に演じ切ったと思う。
ジョニーデップ
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