atsukiさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

atsuki

atsuki

映画(771)
ドラマ(4)
アニメ(0)

トリプルX(2002年製作の映画)

3.0

【静かな夜になる】

やってる事はド派手でどハゲな「007」や「ミッションインポッシブル」である。明石家さんまが「×」をおでこに書いて離婚会見した様に今作の主人公ザンダーケイジはうなじに3つの「X」が
>>続きを読む

ブルー・リベンジ(2013年製作の映画)

4.0

【青い破滅】

青い空、青い海、青い服を着て、青い車で寝泊まりする。映し出されるその「青さ」が生み出す冷たい雰囲気はとうに通り過ぎて、悲しさや虚しさや苦しさまで伝わってくる。「地球は青かった」とガガー
>>続きを読む

ウィーナー 懲りない男の選挙ウォーズ(2016年製作の映画)

3.7

【攻撃は最大の防御な笑い話】

「クソッ」

そんな言葉で始まる今作。セックススキャンダルでアメリカ社会を騒然とさせた若手政治家アンソニー・ウィーナーを追ったドキュメンタリーである映画を試写会でいち早
>>続きを読む

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004年製作の映画)

3.7

【それでも夜は明けるのか…】

「DAWN OF THE DEAD」という名のゾンビ映画。あのゾンビ映画の金字塔「ゾンビ」と同姓同名の今作はリメイク?オマージュ?そんな位置付けである。

監督ザックス
>>続きを読む

ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

3.9

【奇妙さはその人の強み】

楽しいぞ…
クッソ楽しいぞ…

プロットルは「ハリーポッター」が「XMEN」している。その中で露骨な「シャイニング」や行き過ぎな「タイタニック」やほんわか香る「ターミネータ
>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.7

【夢に生きる事の素晴らしさ】

あなたの夢はなんですか?

庭やプールのついた一軒家、高級外車、美人な奥さん、イケメンな夫、名誉、地位、権力、大金持ち…

こんな言葉がある。

「夢は理想の積み重ねで
>>続きを読む

iBoy(2017年製作の映画)

3.7

【iboyは現代風の萌え型ヒーロー】

もう萌えました…
もろスパイダーマン的な感じに一目惚れ。

主人公のトムが想いを寄せるルーシーの家に行ったところ、ドアが少し空いていて中には拳銃を持ったギャング
>>続きを読む

インビテーション/不吉な招待状(2015年製作の映画)

3.4

【メインディッシュはその異質さ】

2年前、ある出来事が原因で心に深い傷を負い離婚した夫婦。そんな中で元妻から届いたディナーの招待状。元我が家でもある家に集まった旧友。B級映画にもなりそうな内容や展開
>>続きを読む

アタック・ザ・ブロック(2011年製作の映画)

3.8

【団地妻とケダモノ達】

団地に住むケダモノもどきの人間が宇宙から来た本物のケダモノエイリアンと戦う楽しい、楽しい映画です。

製作総指揮でエドガーライトが携わってていわゆるスリーフレーバーコルネット
>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

4.3

【思いという想い】

遠藤周作は、
マーティン・スコセッシは
この「沈黙」で発言しているのだろうか…

涙頂戴演出などしない。見始めた時からこの映画に心を掴まれ、苦しくなるほどまでに握り潰されてる様だ
>>続きを読む

ドクター・ストレンジ(2016年製作の映画)

4.2

【青春はやはり魔法なのだと…】

おぉ…青春映画好きの自分にはたまらない映画でした。

目を見張る映像や厨二病が盛り返す様な魔法を使ったアクションは本当に脳内トリップさせてくれる。もちろんプロットルは
>>続きを読む

ザ・コンサルタント(2016年製作の映画)

3.7

【ベンアフレック100%】

もうベンアフのベンアフによるベンアフのための映画です。

体がデカくて図太いのに行動が繊細であるベンアフと体は小さいのに行動が積極的で大きいアナケン。相反する者が相反する
>>続きを読む

グッド・ライ いちばん優しい嘘(2014年製作の映画)

3.8

【生姜をひとすくいで暖かい映画】

グッドライ…
ライ!ライ!ライライライ!
ラララライ! ラララライ!
ラララ ライカラ ライカラ
行け行けGO!GO!

なんてふざけてはいけない暖かく深いヒ
>>続きを読む

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

4.2

【真実の旅路の目的地】

この映画に置いては主人公のアイヴァンをクズだけとみなすのであれば10分で物語は終了を迎えてしまうだろう。

仕事がどうとか、家族がどうとか、不倫相手の赤ちゃんがどうとかはどう
>>続きを読む

エターナル・サンシャイン(2004年製作の映画)

4.6

【思い出とは自分が作る映画】

人間とは愚かであるから、何度も何度も同じ事を繰り返す。何故かと言えば人間は「忘れてしまう」からだ。たとえその世代で過ちとして戒めても次の次の次の世代にはとうに忘れられて
>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード ブラック&クロームエディション(2015年製作の映画)

5.0

【死んで蘇る神話はより…】

「I Live!I Die!I Live Again!」

今作はニュークスの「俺は死んで蘇る」と言ったように蘇った。

白黒になることで何よりマッドマックスらしいのだ。
>>続きを読む

続・夕陽のガンマン/地獄の決斗(1966年製作の映画)

4.4

【正に地獄…そして生き残るのは…】

「ドル箱三部作」の3作目。僕が貰ったマカロニは遂にグラタンへと調理された。

原題のThe Good, the Bad and the Ugly.

the go
>>続きを読む

荒野の用心棒(1964年製作の映画)

4.2

【ドル札握りしめ闘う名無しの用心棒】

遂に何故か食わず嫌いしてたマカロニデビュー。結論から言うと美味しすぎました!

マカロニ博士じゃないんでよく分からないけど、これが一様マカロニの原点なのでしょう
>>続きを読む

レスラー(2008年製作の映画)

4.8

【負け犬への讃歌】

フィクションとドキュメンタリーの融合。
それはプロレスの本質であるタブーとも言える部分と見事にマッチした作りである。

「男と女」でもない。
「親と子供」でもない。
「師匠と弟子
>>続きを読む

思いやりのススメ(2016年製作の映画)

3.6

【人生というケツは拭き合うもの】

ある出来事をきっかけに作家の道をあきらめ、介護士として働きはじめたベン。初めての仕事で、筋ジストロフィーを患う車椅子の少年トレバーの介護を担当することになった彼は、
>>続きを読む

ミリオンダラー・ベイビー(2004年製作の映画)

3.5

【鬱映画であるのは分かるが…】

乗れなかったのは、展開があまりにも急だったからなのか…はたまたラストに伝わるメッセージに鬱にさせられたからか…

程よいユーモアを交えたスポ根的展開は好きなのだが、ど
>>続きを読む

最後の1本 ペニス博物館の珍コレクション(2012年製作の映画)

3.6

【突き詰めた成れの果ての明暗】

アイスランドに実在する世界唯一のペニス博物館を題材にしたドキュメンタリー。アイスランドのペニス博物館には、男性器の魅力にとり憑かれた館長が長年にわたって収集してきた様
>>続きを読む

ドリーマーズ(2003年製作の映画)

3.8

【内と外とを隔てる性】

68年、5月革命前夜のパリ。双生児のイザベルとテオは、両親が留守のアパルトマンにシネマテークで出会ったアメリカ人留学生マシューを招き、映画ゲームに興じていく。

アメリカ映画
>>続きを読む

しあわせの隠れ場所(2009年製作の映画)

3.6

【フィクションの様なノンフィクションだけど、フィクション過ぎる】

全米アメリカンフットボール・リーグNFLのマイケル・オアー選手の激動の半生を追ったノンフィクション映画。米南部ミシシッピのスラム街に
>>続きを読む

ニューイヤーズ・イブ(2011年製作の映画)

3.5

【ありがとうございました!】

今年の4月からfilmarks始めて、こんなに多くの方と仲良くさせていただいて本当に嬉しい限りです。最初の方のレビューなんて見るに耐えなかったけれど、書いていく内に少し
>>続きを読む

別離(2011年製作の映画)

4.7

【探偵ごっこ】

「わたしは観客の理解力を信じています。わたしの映画は言ってみれば地図を渡して目的地を示すようなもの。どのようにたどり着くかは観客の想像力に委ねたいのです」と監督はインタビューで言った
>>続きを読む

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(2015年製作の映画)

4.7

【永遠の問題で究極の選択】

「守りたいという気持ちが、殺したいという気持ちも生んでしまう…」

トロッコ問題というのを聞いた事があるだろうか?

「線路を走っているトロッコが制御不能になりました。こ
>>続きを読む

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)

4.0

【我々の新たな視点】

息をする様なオープニング。
息をする様な映像。
息をする様な音楽。
息をする様な展開。
息をする様なエンディング。

全ての演出からこの映画は呼吸をしているのに、我々観客には呼
>>続きを読む

シャークネード(2013年製作の映画)

2.4

【僕の私のB級サメ映画 #1】

サメ映画と言えばジョーズくらいしか見た事がなく、B級サメ映画の世界に踏み込めずにいましたが、本日ついに鑑賞!

映画って言うのは最初に配給会社さんのロゴを出すものだが
>>続きを読む

バリー(2016年製作の映画)

3.9

【悩み、葛藤する事こそ人生】

第44代アメリカ大統領バラクオバマの青春時代を描く。若き日のバラクオバマは進学の為ニューヨークへ。世界一刺激的な街で人種、文化、そして自分が何者かを見つめ出していく…
>>続きを読む

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)

4.9

【時間の完成形】

「途切れなく続く一瞬」とジェシーは言った。これだけでもう私が語る必要も何もない。この一文が全てを語り、この一文がリンクレイター作品が一貫して伝えてきた事全てである。

シリーズ過去
>>続きを読む

ヤング・ゼネレーション(1979年製作の映画)

4.2

【全ては湧き出る力】

インディアナ州の小さな町。地元の高校を出て、進学も就職も決まっていないマイクたち4人組は、青春を謳歌する大学生たちとケンカばかり。しかし4人の中の1人でイタリアかぶれの主人公デ
>>続きを読む

ベイマックス(2014年製作の映画)

4.1

【正しさが生んだ優しさは…】

サンフランソウキョウと呼ばれる和をベースにした近未来の街に住む主人公ヒロとその兄タダシ、そしてタダシが制作したケアロボット『ベイマックス』や友人たちと主人公が苦難を超え
>>続きを読む

ブルックリン(2015年製作の映画)

4.4

【咲いた一輪の花は永遠を生んだ】

「マイインターン」以来の口角上がりっぱなし映画であった。程よいユーモアと展開、会話のテンポの良さが心地よい。溢れかえる多幸感に溺れそうになるほどで、何というのか、映
>>続きを読む

母が教えてくれたこと(2016年製作の映画)

3.6

【壊れた家族の再生】

あのSNLの脚本家が制作した映画で、恋人と別れ、仕事もイマイチなNY在住のコメディライターが、余命わずかな母親のため故郷へ帰る。家族の前では平静を装ってはいるものの、内心はボロ
>>続きを読む

バッドママ(2016年製作の映画)

3.8

【良い事だけが良い訳ではない】

あのバカを突き詰めてゴールデングローブ賞作品賞まで獲得してしまったハングオーバーのジョンルーカス&スコットムーアのコンビが描く物語。完璧なママを目指して疲れた女性たち
>>続きを読む