カテリーナさんの映画レビュー・感想・評価 - 20ページ目

カテリーナ

カテリーナ

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予告犯(2015年製作の映画)

3.7

エンドロールの最後 監督の名前を見て納得する

その男はシンブンシと自ら名乗り
「明日の予告を教えてやる」と、新聞紙で作った覆面を被りこれから起こす犯罪についての予告を
動画配信するのだ
その予
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大逆転(1983年製作の映画)

4.5

ジョン・ランディス最高

ジョン・ランディスの間の取り方にやられっぱなしになる
そしてエディ・マーフィーの
若干オーバーな顔芸やギャグ
あの大きい口を横いっぱいに広げて笑う姿が良い

当時テレビの洋画
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危険なプロット(2012年製作の映画)

3.3

フランスのミステリー
ちょっと意地悪くてへそ曲がりな印象
ストーリーが進むにつれて一筋縄ではいかない予感タップリでワクワクする
始めてのフランソワ・オゾン作品
評判通りの皮肉に満ちた それに反した
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サイドウェイ(2004年製作の映画)

2.5

ペインは私に合わないか?
この作品にも入って行けなかった
そもそもジアマッティは性悪オヤジのイメージを払拭できないまま話しが進んで行きこの作品の中の役柄に追いつかなかった
今作のジアマッティは駄
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マドモアゼル(1966年製作の映画)

4.0

町山智浩のポッドキャスト
アメリカ映画特電 トラウマ映画館4
悪魔の女教師ジャンヌ・モローより
オールドミスの屈折した精神の恐ろしさとプライドによる抑圧された性が引き起こす女の惨めさと
少年の
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天空の蜂(2015年製作の映画)

3.5

今作での本木雅弘の目!
悲しみ色の目が、目が、
胸を震わせる
天空の蜂は
その意味を知ると映画の世界が変わる

人の憎しみは愛する人を失う喪失感から
産まれる
そしてその憎しみは犯罪を産
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駆込み女と駆出し男(2015年製作の映画)

3.6

私の癖はキャストで映画鑑賞を選択するところ 今作は大泉洋や戸田恵梨香のふたりに
引っかかっていたが
いつの間にこんなに演技派になったのかと見直すきっかけとなった
特に戸田恵梨香には驚いた
流石
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フレンチアルプスで起きたこと(2014年製作の映画)

3.4

揺さぶられる感情

ラストシーンを迎えた瞬間に納得
できない感覚に襲われる どうやら、妻に感情移入した為に
この結末をどう、捉えていいのかわからなくなったらしい

そのもやもやはある程度思い当たる節
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グーグーだって猫である(2008年製作の映画)

3.8

賞を貰えるほどの実力を持つ漫画家でアシスタントも4人ついている
吉祥寺の井の頭公園のすぐそばのマンションに住む同居人は猫一匹
名前はグーグーである

この漫画家小島麻子を小泉今日子が演じる
この猫の名
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スーパーチューズデー 正義を売った日(2011年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

後味の悪い映画である
ラストシーンのライアン・ゴズリングの
目の色
暗い暗い闇を抱いた深い色だった
あの後の台詞は?

ジョージ・クルーニーの監督作品『グッドナイト&
グッドラック』に引き続き2作目の
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デッドプール(2016年製作の映画)

4.4

意外な名曲が名シーンを飾る

緊張と緩和
オープニングからスローモーションで
出演者や監督の名前の変わりに説明する
文字に肩を揺らして笑いたいが
劇場はシーンと鎮まり返っていて
声を立てられ
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エンド・オブ・ホワイトハウス(2013年製作の映画)

2.8

前半の銃撃戦の破壊力は凄まじい
よもや、銃撃戦が始まる舞台になるのがホワイトハウスだとは!
同じホワイトハウスが狙われる
『インディペンデンスデイ』より
迫力のシーンに仕上がっている 殺される人間の数
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DISTANCE/ディスタンス(2001年製作の映画)

3.6

『そして父になる』の後に是枝監督作品を例によって遡っての鑑賞
この『ディスタンス』は大分前に沢木耕太郎の評論文を読んで興味を抱いたのでタイトルを覚えていた カルト教団の実行犯のよくある遺族の話しではな
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海よりもまだ深く(2016年製作の映画)

4.4

心地良いハナレグミのエンディングテーマ曲が終わってしまうのが悲しいくらい
幕が降りても立ち去りがたい感覚に自分でも驚く

登場人物全員が確かに生きていたのだ
前半を過ぎた頃映画を見ている事を忘れ
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マスク(1994年製作の映画)

3.6

吹き替えで楽しむ
何度見たかわからない
テレビで放送してると見たくなる映画
勿論吹き替えで
ジム・キャリーの山寺宏一は言わずもがな
その他の声優陣もクオリティが高く適材適所
警部補の声を当て
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64 ロクヨン 前編(2016年製作の映画)

4.3

7日間しかなかった昭和64年

その記憶は私にもある
昭和天皇の最期
新しい年号に一喜一憂していて
不幸にも時を同じに起きていた誘拐事件が報道されずに 実在していたら
誰にも知られずにその7日
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64 ロクヨン 後編(2016年製作の映画)

4.6

64ロクヨン 後編
冒頭永瀬正敏と佐藤浩市の会話
ある秘密の為に優しい眼差しを向け
「あなたは大丈夫ですか」とつい、言葉が漏れる雨宮(永瀬正敏)
躊躇いながらも頷く三上(佐藤浩市)の脳裏に
ある記憶が
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複製された男(2013年製作の映画)

3.7

ただいま注目の監督のひとり
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督
最新作の『ボーダーライン』で知り、
『プリズナーズ』そして『複製された男』
と、遡る形で追いかける
今作は「難解」と皆口を揃えてレビュー
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レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

5.0

オールタイムベスト

静かな音楽と共にエンドロールが始まると
感動の波が押し寄せる
あるシーンが頭に蘇り
涙が頬をつたう
それは後から後から溢れて止まらなくなった

やっと鑑賞に漕ぎ着けた
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ちはやふる 下の句(2016年製作の映画)

4.2

競技かるたの個人戦

広瀬すず
リアルタイムで彼女の映画を見ることができて幸せである
実力と容姿を兼ね備えた将来有望な
女優のひとりではないか
まだ、少女のあどけなさが残る彼女が
少しずつ大
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Vフォー・ヴェンデッタ(2005年製作の映画)

4.2

公開当日 ナタリー・ポートマンが髪を剃り坊主になりながらの熱演と謳われていた そして、あの口角が上がった謎の仮面を被った男
余りにも強烈な印象で見るのを躊躇われたくらいだった

この映画がオールタイム
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

4.4

思えば『インセプション』で初めてトム・ハーディという俳優を見つけ
何となく頼りになる兄貴という印象を持つ
勿論アクション俳優の括りで
その後『ダークナイト ライジング』
『マッドマックス 怒り
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四月物語(1998年製作の映画)

3.5

松たか子が可愛い
高校を卒業して北海道から上京し
東京の大学に通う女子大生を
フレッシュに演じる
彼女の可愛さは神がかっていて
少女から女性へと向かうほんの僅かな一瞬を切り取った
希少価値
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新宿スワン(2015年製作の映画)

1.0

ドラマの域を越えない

山田孝之の飄々とした演技と
綾野剛の熱演
山田優の大人の色気
それ以外にこの映画の良さを見出せなかったし、内容も演出もドラマとしてなら
秀作になり得ても映画にする意味も
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プリズナーズ(2013年製作の映画)

4.1

ペンシルベニアの雪景色が美しい
感謝祭での楽しい筈の家族の団欒
ケラー(ヒュー・ジャックマン)の家族は
近所の家で一緒に祝う為に外に出る
幼い娘は父親に肩車してとせがむ少し遅れて母親が駆け足で追
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

4.8

評価の高さにつられて秀作に出会う

キーラ・ナイトレイの少し甘くて透き通る歌声が心地良い
天は二物を与えるかと、嫉妬するほどの歌唱力を披露する彼女の新しい面を発見
それに加えて
才能はあるが周り
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スポットライト 世紀のスクープ(2015年製作の映画)

4.9

これは実話である
にまず、衝撃を受ける
神父による信者の幼い児童への虐待
件数の多さと更に驚くべき事に教会ぐるみでその事実を隠蔽

我が耳を疑う

この事実をどうやって新聞記者たちが暴いて行
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ちはやふる 上の句(2016年製作の映画)

4.1


原作ファンの私 千早や太一、めがね君や肉まん君、かなちゃん そしてあらたがそこにいた 感無量であった
原作をここまで体現した奇跡の映画
青春をかるたに賭けた千早たちの
友情と絆と奇跡を多くの人
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コーヒー&シガレッツ(2003年製作の映画)

3.9

格子模様のテーブルを
撮りたかったのでテーブルの上から撮ったと話すジム・ジャームッシュ

モノクロ映像が白いコーヒーカップになみなみと注がれた黒い液体がとても効果的に美味しそうに見える

コーヒ
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ズートピア(2016年製作の映画)

4.1

肉食系と草食系 小動物も共存するユートピアそれがズートピア
共存して行く素晴らしさを謳っているが根底には肉食動物の凶暴さへの差別(人種差別 問題)を孕む
それを逆手にとったある人物の陰謀が
太陽の光差
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皆殺しのバラッド メキシコ麻薬戦争の光と闇(2013年製作の映画)

4.0

メキシコのフアレスの街は
悪臭を放つ、血生臭さと死の臭いが立ち込める
車の中からハンドルを握り景色を眺めながら
そう呟くのは
フアレスの現場犯罪捜査官の
男リチ・ソト
この街で産まれ育った
子供の
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ボーダーライン(2015年製作の映画)

4.8

このレビューはネタバレを含みます

恐ろしい映画だ
この映画の前半で我が目を疑う光景を目にする
まさか、そんな、ここは地獄か?
嫌、地獄では無い
麻薬カルテルに支配されている
年間2500人が殺されているというメキシコのフアレスという街
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蜂蜜(2010年製作の映画)

5.0

Filmarksをはじめてかれこれ8ヶ月が経ちました 早いものですな
あの夏の日に鑑賞した映画に興奮して一気に仕上げたレビューから数えて200本!
とても皆様に読んでいただけるような代物ではありません
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不意打ち(1964年製作の映画)

3.9

レディ インザ ゲージ

今頃申し訳ありませんが
ガッツリネタバレのご指摘を
受けましたので本文を読まれる前にネタバレでもいいよと思って下さった方のみお読み下さいね
重ねてお詫び申し上げます


町山
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哀愁(1940年製作の映画)

4.7

この映画の淀川長治先生の解説がyoutubeで偶然に見る事ができ思い出した
はるか昔にテレビの深夜放送で鑑賞していたと、
当時 独身で小娘の私はこの映画の良さを
理解できなかったが、ビビアン・リ
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シャンドライの恋(1998年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

人は何処まで愛の為に捨てられるか

音楽家のキンスキーの屋敷に住み込みの掃除婦として働くシャンドライはアフリカ人
医大に通う若くエネルギーに溢れる彼女に
キンスキーは惹かれていくがシャンドライには
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