EDDIEさんの映画レビュー・感想・評価 - 34ページ目

おとなの事情 スマホをのぞいたら(2021年製作の映画)

2.0

【オリジナル鑑賞に伴いレビュー修正】世界18ヵ国でリメイクされたイタリア発コメディが日本上陸。夫婦の倦怠期、結婚の不安、LGBTQを含み飽きさせない構成はオリジナルの下敷きと俳優の演技あってこそ。ただ>>続きを読む

私というパズル(2020年製作の映画)

4.0

ヴァネッサ・カービーの熱演に魅せられる126分。出産の苦しみを30分近い長回しで体感させられ手に力が入る。“橋”や“リンゴ”といったメタファーの要素も考察しやすい丁寧な脚本が印象的。

とても疲労感の
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トニー・パーカー ファイナルショット(2021年製作の映画)

4.0

世界中で偉大なバスケットボール選手といえば“マイケル・ジョーダン”の名が挙がるだろう。しかし、フランスでは“トニー・パーカー”の名が挙がる。フランス人で初めてNBAの頂点に達した男のキャリアを回顧し、>>続きを読む

ザ・レポート(2019年製作の映画)

4.0

ブッシュ政権下のCIAの容疑者拷問の事実を調査する実録社会派ドラマ。塗り潰された過去の愚行を暴く上院調査スタッフの数年間を描く。オバマ政権下においても、その悪行を認めようとせず、四面楚歌状態になってい>>続きを読む

ハンニバル(2001年製作の映画)

3.8

ハンニバル・レクター博士再び!猟奇性やグロテスクさは前作より増したが、サイコスリラーとしての怖さや心理描写は及ばない。ただクライマックスの会食シーンはトラウマもの。

ついにハンニバル・レクターシリー
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マッドマックス2(1981年製作の映画)

4.4

世界が荒廃し砂漠一帯となったマッドマックス第二弾。これを観ないと『マッドマックス』は語れない!あらゆる作品に影響を及ぼしたクレイジー燃料奪い合い合戦!

「何かわからない理由で戦争が起き…」
という語
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マッドマックス(1979年製作の映画)

3.6

荒廃した近未来…という設定ではあるが、それはもう少し先。メル・ギブソン出世作にして『マッドマックス』シリーズ第一弾!96分の割に冗長に感じるが、バイオレンスアクションとしてかなり見応えあり。

メル・
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ちはやふる ー結びー(2018年製作の映画)

4.5

日本が誇るスポ根映画の金字塔!
“友情・努力・恋愛”とすべてが詰まった高校生の部活動を描く三部作完結編!
競技かるた団体戦にて部員全員の成長を見届け、ラストは自然と涙が溢れ出る。
感動をありがとう!
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エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

4.8

ジャン=クロード・ヴァン・ダム!!
スコット・アドキンス!!
アーノルド・シュワルツェネッガー!!
ブルース・ウィリス!!
チャック・ノリス!!
なんだよ、これ。最高かよ!!

もう語彙力崩壊。
日曜
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.5

突如耳が聴こえなくなる…そんな想像を絶する苦難。主人公のドラマーがろう者コミュニティでの交流により新たな“生き方”を見出す。聴力を失うことを追体験できる“音”の演出はこれぞ映画の醍醐味。
日常には音が
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.4

抑圧された日常からの解放、自由を手に入れるということ。異食症に陥った女性の心に秘めたる想いをヘイリー・ベネットが好演。スリラーの装いながらも痛々しい人間心理を丁寧に描いた質の高いドラマ。美しい撮影カッ>>続きを読む

新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

3.0

列車でのゾンビパニックから4年…ベールを脱いだ続編は荒廃した光景になっていた。ハリウッド作品すら凌駕するカーアクションは瞬き禁止のど迫力。ただ粗いCG、薄い人間ドラマ、世界観だけ引き継いだ疑問符の付く>>続きを読む

エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

4.5

新年一発目は肉弾スーパースター祭!スタローンを筆頭に、アクション俳優総集結で、ど迫力な格闘、爆発で魅せる魅せる!脚本の緻密さなんか知ったこっちゃねー!こんなアクション映画夢みてぇじゃねぇか!

みなさ
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ビバリーヒルズ・コップ3(1994年製作の映画)

2.5

エディ・マーフィ大人気刑事映画の第3弾。主要キャストの変更、ご都合主義な脚本、なぜ続編を製作したのか意図が不明なシリーズの汚点。アクセルのギャグセンス溢れるセリフこそ見所なのに、それすら鳴りを潜め目も>>続きを読む

ペット・セメタリー(1989年製作の映画)

2.8

自分の大切な息子が亡くなって“生き返る”と聞いたら、あなたはどうしますか?あまりにも注意散漫な両親に失笑。ホラーとして気持ち悪さはあるが怖さはない、先の展開が読めてしまう二重苦が残念。リメイク版は果た>>続きを読む

ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

4.0

際立つ自由奔放な映像表現の美しさ。街と森の対照的な描き方に目を奪われ、少女2人の友情と運命の行方に固唾を呑む。別種族との共存、抑圧された女性の自由と解放というテーマを子供もわかりやすい表現技法で描き切>>続きを読む

ルーキー(1990年製作の映画)

3.5

良くも悪くも古き良きアメリカ映画。イーストウッド自身も相変わらずお色気でお楽しみ。相棒のルーキーは真面目からアウトローに変貌していく模様が面白い。社会倫理的には完全アウト。

“アマチュア”

このセ
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.7

吹き飛ぶ頭、突き抜ける銃弾、ゴア描写満載のブラジル映画。社会の縮図のような田舎の村…だけど舐めてかかってはいけない。黒澤明やウエスタンにも影響を受けた描写の連続にニヤける。ただもっと派手にかましてくれ>>続きを読む

ATM(2012年製作の映画)

2.5

(勝手に)ATMに閉じこもっている男女3人が脱出を図るシチュエーションスリラー。あまりにも能なしなキャラばかりで途中から怖さよりも笑いが出る。やり方次第では『ラストサマー』のようなカルト人気も得られた>>続きを読む

ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜(2020年製作の映画)

3.8

愉快痛快脳内お花畑な2人の幼馴染男女がヨーロッパ毎年恒例の“ユーロビジョン”出場と優勝を目指す音楽コメディ。レイチェル・マクアダムスの美声が堪能できることが最大の魅力(なお、別人の歌声とのミックスの模>>続きを読む

映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.7

製作総指揮・原作・脚本“西野亮廣”。いちプロデューサーとして壮大な映画化まで実現した手腕、作画やアニメーションレベルの高さには唸った。特に序盤のアクションはワクワクした。内容的に驚きの展開はないが十分>>続きを読む

ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

2.0

まるで2時間のMV。男女の三角関係、出会いから別れを4人の豪華俳優陣を軸に群像劇的に描く。ルベツキの光を利用した美しい撮影、ルーニー・マーラ七変化を堪能できたのが救いで、継接ぎの編集とストーリー性皆無>>続きを読む

劇場版ポケットモンスター ココ(2020年製作の映画)

3.9

血縁や種族を超えた親子の物語。オープニングのココとザルードの親子の歩みを見るだけで感動。物語のアプローチとしては最近多いテーマのため新鮮味はないがこの手の作品にハズレはない。上白石萌歌のボイスアクトが>>続きを読む

ミッドナイト・スカイ(2020年製作の映画)

3.9

二つの時間軸が並行して描かれ、交錯するラストは感動もひとしお。個人的にはかなり良かったが、説明描写が少ない不親切設計で評価は二分しそう。ジョージ・クルーニーのイメージとはかけ離れた役柄と厳しい北極ロケ>>続きを読む

グレイハウンド(2020年製作の映画)

3.7

米海軍駆逐艦“グレイハウンド”とドイツ艦船“Uボート”の死闘を描くトム・ハンクス主演・脚本の熱き戦い。圧倒的な映像美と迫力、テンポよく進むストーリーに好感。

原作“駆逐艦キーリング”を下敷きにトム・
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消されたヘッドライン(2009年製作の映画)

4.0

ラッセル・クロウのアウトサイダー的記者が抜群に似合う上質ミステリー。黒人青年射殺事件、議員秘書の轢死、深まる謎と解明される謎の連続性がラストに結実する。ルイチェル・マクアダムス、ベン・アフレック、ヘレ>>続きを読む

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)

4.6

心にぽっかり穴が…血縁になくとも全身全霊で愛情を尽くすカップルと司法の無残な仕打ち。実話だからこそ、時代が違えば彼らはもっと幸せになれたのでは…と悔しさが滲み出る。間違いなく傑作!

きっと自分好みだ
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

3.2

DC映画を年内に観れる感動もあり、冒頭から現代(1984年)で活躍するダイアナ、スティーブとの再会あたりまで涙が浮かぶ。ただ人間ドラマ重視の脚本にも関わらず雑な演出に苦笑。悪役も拍子抜けでもっとアクシ>>続きを読む

マイ・ブラザー(2009年製作の映画)

4.2

前半は幸せな家族、後半は家族の転落と落差の激しい作品。トビー・マグワイアの人が変わったような演技が見所で、前半と後半ではまるで別人。改めて戦争は何も生み出さず、人をダメにしてしまうと再認識。

本レビ
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マ・レイニーのブラックボトム(2020年製作の映画)

3.9

伝説のブルース歌手マ・レイニーと新進気鋭のトランペット奏者レヴィー。1920年代の黒人に酷な時代、彼らは自分なりの手段で白人と対等になろうと足掻く。チャドウィック・ボーズマンの遺作にして、彼の驚異的な>>続きを読む

コリーニ事件(2019年製作の映画)

4.7

1人の模範市民がなぜ殺人を犯したのか。そこにはドイツの歴史を脅かすとんでもない秘密が隠されていた!法治国家ドイツの知られざる畏怖たる事実。真実を明かすべく立ち向かう新人弁護士の傑作法廷劇。

劇場公開
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フィラデルフィア(1993年製作の映画)

4.0

トム・ハンクス初のアカデミー賞主演男優賞受賞作にして、ハリウッドで初めてエイズを題材にした意欲作。ゲイに偏見を持つ1人だった弁護士ミラーが徐々にベケットを1人の人間として敬意を抱くようになる過程に好感>>続きを読む

ロボコップ3(1992年製作の映画)

2.8

役者も監督も代わったロボコップシリーズ第3弾。グロさや人間ドラマなどすべてにおいてシリーズ最底辺な上、日本のステレオタイプなイメージが染み付いた残念な作品。新ヒロインが美人なのが救いか。

秀逸な第1
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丹下左膳餘話 百萬兩の壺(1935年製作の映画)

4.4

超笑った!これが日本史に残る名作“丹下左膳”か。1935年という昭和初期、監督の山中貞雄は若干26歳いうから驚き。演者の仕草や一つ一つの演出が凝っており、もはや画面を眺めているだけでも笑顔になれる観る>>続きを読む

ザ・プロム(2020年製作の映画)

4.4

都会のピークを過ぎたミュージカルスターたちが田舎のセクシャルマイノリティ女子高生を救うべく立ち上がる!近年のミュージカル映画の中でも屈指のクオリティと楽しさ。役者たちみんな楽しそうでこちらまでワクワク>>続きを読む

新解釈・三國志(2020年製作の映画)

2.0

思いの外、劇場が笑いに包まれていてずっと真顔の自分が場違い感を味わってしまった。福田劇場はいつも同じような悪ふざけというのはわかってはいたが、最初から最後までずっと一緒。山田孝之でちょっと笑ったのでこ>>続きを読む