鬼才ティム・バートンの、記念すべき長編デビュー作。
「題材が気に入ったし、気楽そうだから」という理由で引き受けたという本作。要は雇われ仕事。
しかし出来上がったのは……最初から最後までポップ、キッチュ>>続きを読む
バートンのごく初期の作品の一つ。
『フランケンウィニー』でシェリー・デュヴァルに認められたバートンは、彼女自身が製作総指揮と司会を務めるテレビ番組『フェアリーテール・シアター』の一エピソードを監督する>>続きを読む
「バートン作品でワーストを挙げるなら?」という議論があるなら、真っ先に挙がる一本。
オリジナル版は映画史に残る衝撃のラストで今や知らない方が珍しいくらい。さらに本作の10年後に始まったリブート版シリー>>続きを読む
映画音楽最大の巨匠モリコーネへの、愛と称賛のドキュメンタリー。
巨匠の朝は早い。冒頭、毎朝4時に目覚めストレッチ。曲を作っていくその真剣なまなざしに心打たれる。
仕事部屋の圧倒的物量の書物は、まるで頭>>続きを読む
かの『チャーリーとチョコレート工場』と同時進行で作られたという本作。
『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』でもあの世界観と作業時間に圧倒されましたが、そこから年月を経て技術は進歩。
もはや言われなき>>続きを読む
この作品、リアルタイムで母親と一緒に観に行ったのですが、あまりの鬱展開とスプラッターぶりに怒らせた作品。
いや、私もジョニデとバートンという超メジャー級のコンビでここまでグロ描写満載だなんて思っても見>>続きを読む
アメリカ人なら誰もが知っているという怪談『スリーピー・ホロウの伝説』。
ゴシックホラーというジャンルの大ファンであるバートンに、相棒のジョニデ。
そしてヒロインはお化け一家の長女ウェンズデーを演じたク>>続きを読む
誰もが知る児童文学の金字塔『不思議の国のアリス』。
しかし、キャラクターや場面は強烈に印象に残っていても、どんなストーリーだったかきちんと説明できる人はあまりいないと思われます。
というのも、これは作>>続きを読む
クリスマス作品ということでこちらも。
『ウォレスとグルミット』や『ひつじのショーン』でおなじみアードマンのストップモーションアニメ。
ただしこちらはいつものクレイではなく、フェルト製の人形。
そのた>>続きを読む
今日はクリスマスイブ。そして名古屋は大雪。
このシチュエーションに一番ふさわしい映画と言えば……『シザーハンズ』!
ジョニデとバートンが出会った作品という、二人にとっても、90年代の映画史においても非>>続きを読む
幼少期の頃テレビで観て、強烈なインパクトを植え付けられた作品。
大量のペンギンの群れがミサイルをしょって進軍。ペンギン怪人の最期。
とにかくこのクライマックスがずっと脳裏に焼き付いていたのですが、学生>>続きを読む
ティム・バートンの名前を不動のものにした、ご存じアメコミ映画の金字塔。
これもしかして、80年代末期という時代を考えるとかなりエポックメイキングな作品だったのかな?
それまで「ダークヒーロー映画」と>>続きを読む
80年代を代表するモンスターコメディ映画。
私も幼い頃テレビで見たことがあったので、懐かしく再鑑賞しました。
しかし私が記憶していた部分が一切出てこなかった。おまけに私が観たのは、もっとコメディ色が強>>続きを読む
バートンの初期作品『フランケンウィニー』。
かつてお蔵入りにされた作品が、セルフリメイクされるまでに大出世。
ここまでの経緯を辿った作品というのも珍しいのではないでしょうか。
まさに本作のスパーキーの>>続きを読む
【チャーリーとチョコレート工場の原型?】
ティム・バートン幻の初期作品の一つ。
ディズニー・チャンネルで放送されたテレビ映画にして、『フランケンウィニー』に先駆けて初の実写作品になります。
物語は誰>>続きを読む
『ヴィンセント』と共に、バートンの初期作品。
前作に引き続き、才能の胎動をじっくりと目にすることができる作品となっております。
しかし、こんな異端な作風かつ、地味に豪華なキャスティング(『ネバーエンデ>>続きを読む
今の所、劇場で観た最後のバートン作品。
当時は「えー、バートン成分ほとんどないなぁ……」で、まったく印象に残らなかったんですよね。
おそらく、言われなきゃバートンの作品だって分からない人が多いんじゃな>>続きを読む
バートン作品は昔ハマっていましたが、唯一観ないまま残っていた長編監督作品がこれ。
というのも、『ビッグ・アイズ』以降、今年の9月に再点火するまでかなり長い間離れていたから観る機会がなかった。
『実写版>>続きを読む
鬼才ティム・バートンの、記念すべき監督デビュー作。
「処女作にはその人のすべてが表れる」と言いますが、ええ、本当にその通りです。
彼の、後の作品にもつながる作家性というのがこれでもかと現れている。
幼>>続きを読む
先月映画界を騒がせた、バートンのディズニーとの決別宣言。
その中には「ダンボは僕そのものだって気づいたんだ。恐ろしい大サーカスの中で働いていて、そこから逃げる必要があった。ある意味で『ダンボ』は自伝的>>続きを読む
10月下旬、映画界を騒がせた「ティム・バートン、ディズニーと決別宣言」の一報。
それを聞いて衝撃を受けた方も多いと思います。もっとも、その経歴を知っている人なら「むしろ今までよく一緒に仕事してきたな」>>続きを読む
従来の精神療法は、「言葉」を使って心を癒すものとされてきました。
しかし、無意識の領域をそう簡単に言語化できるものだろうか?そもそも人の心って、そんなに合理的に割り切れるものなのだろうか?
ホドロフス>>続きを読む
『ブレードランナーの未来世紀』にて紹介されていたのを見てから、ずっと心の片隅に引っかかり続けていた作品。
80年代でもっとも難解な映画で、時代を先取りしたメディア論。そしてクローネンバーグ監督自体、思>>続きを読む
鬼才ティム・バートンの、初期の代表作の一つ。
長編デビュー作『ピーウィーの大冒険』のヒット以後、送られてくる脚本をひたすら吟味していたバートン。
ようやく見つけ出したものが、ストーリーらしいストーリー>>続きを読む
先週に引き続き、ティム・バートン版のドラマの予習のつもりで観てみました。
前回に比べて、やたら生々しさが強調されてましたね……
まさかの開幕「セックスしたから」発言。地上波ゴールデンタイムだったから>>続きを読む
空前絶後のディスり合い合戦開幕!
「テルマエ・ロマエ」シリーズの監督が贈る、邦画史上最大の茶番劇。
本当にこのキャッチコピー通りの、超ド級のバカ映画。
大量のエキストラを使って、やってることは壮大な>>続きを読む
11月からティム・バートン版のドラマをやるということで、予習がてら観てみました。
実際最初はバートンに声がかかっていたそうで、確かに彼の作風とぴったり。
また、作品そのものはホンダ・オデッセイのCMで>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
常に作家性全開で映画界を牽引してきたティム・バートン。
工業製品のように生み出されるハリウッド映画ですが、その中にあっても個性は一目瞭然。まさに真の天才と言えるでしょう。
しかし本作には、いつもなら存>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
かのティム・バートンが手がけた短編アニメ集。
登場人物の多くは、同じく彼が手がけた絵本『オイスター・ボーイの憂鬱な死』から出演しています。
そこから主役に抜擢されたのは、「しみ」をつけることしか能のな>>続きを読む
幼い頃、予告が非常に怖かった作品。
仮面の張りつき方が怖ければ、変身後も怖い……という感じで。
自分の何もかもが上書きされるというのが幼心に恐怖を感じていたのかもしれません。
実際、原作は元々ホラー作>>続きを読む
「殺し屋しか、乗ってこねぇ。」
このキャッチコピーが全てと言っても過言ではない作品。
それぞれ因縁のある殺し屋がなぜか車内に集結!はたしてそのカラクリとは?というミステリー要素もそこそこに、全体的に>>続きを読む
「これを見ると『プラン9』が『十戒』に見える」
『エド・ウッドとサイテー映画の世界』にて紹介されていた作品ですが、その紹介文がこれ。
史上最低の映画監督の最低傑作がスペクタクル超大作に見えるレベル。>>続きを読む
史上最低の映画監督と呼ばれたエド・ウッド。
その奇妙な生きざまを、彼の大ファンであるティム・バートンが映画化。
生前見向きもされなかった最低監督の物語を、ハリウッドトップクラスの監督が手がけるという、>>続きを読む
エド・ウッドの代表作にして映画ファンなら誰もがご存じ、『史上最低の映画』。
「あなたの心臓はこの恐怖に耐えられますか?」
冒頭でクリズウェルが語りかけますが、実際は腹筋が耐えられるかどうか試される。>>続きを読む
エド・ウッドの代表作の真ん中で、常連の一人トー・ジョンソン初登場作。
それぞれ違った形のベクトルで吹っ切れた最低ぶりを発揮していた『グレンとグレンダ』と『プラン9・フロム・アウタースペース』とは違い、>>続きを読む
ご存じ史上最低の映画監督、エド・ウッドの記念すべき(?)長編デビュー作。
時は1950年代初頭。世界初の性転換者クリスチーネ・ヨルゲンセンの話題で引っ張りだこの中、独立系プロデューサー、ジョージ・ワイ>>続きを読む