シングルファーザーの子育て奮闘記で、いい話なんだろうけどちょっと自分には合わなかったなー。
何より主人公の心情をいちいちナレーションで説明していくのが邦画によくある最悪の演出。そんなの表情見れば分かる>>続きを読む
高校生の一夏の恋と性の葛藤を描いてて、主役の女優さん(ちょっと波瑠似)の目ヂカラが良かった。
男女の三角関係の描き方とか、やたら自転車に乗るシーンが出てきたり、最後の二人のやりとりはもう引用されてると>>続きを読む
砂糖(糖質)が身体と精神に与える悪影響を監督自身が60日間の連続摂取で身をもって体現していくドキュメンタリーと、糖質と人類の関りの歴史を解説してくくだりを並行して描いてて、ポップな演出で分かりやすく伝>>続きを読む
シャーリーズ・セロンのNETFLIX新作という以外に何の情報もなく観たので、開始10分過ぎくらいで題名の意味が分かる突然の展開に衝撃を受けた。超人じゃなくて普通の人間(厳密には普通じゃない)にこの設定>>続きを読む
ポーランドとフランスで生まれた瓜二つのベロニカが、お互い霊的な感じで繋がってる話。セリフが少なく、いったい何を描こうとしてるか分からなかったけど、イレーヌ・ジャコブの柔らかい魅力とそれを最大限に引き出>>続きを読む
泣かせ演出のてんこ盛りに釣られた。号泣というほどではないけど、これだけやられればウルっと来る。
幼女誘拐殺人事件と冤罪というシリアスな題材を思い切りエンタメな演出で見せていくのが斬新で、知的障害者の>>続きを読む
摂食障害の女子高生の苦しみを描いてて、全体に間延びした編集と不自然な会話がなかなかキツかった。特に後半登場する水商売の女性と聡子の会話が不思議ちゃん過ぎて、観てて恥ずかしくなっちゃった。聡子にとって救>>続きを読む
オッフェンバック作曲の有名オペラの映画化で、マイケル・パウエルとエメリック・プレスバーガーのコンビによる鮮烈なテクニカラーの色合いがまあ美しい。
詩人のホフマンがかつて愛した三人の女性を劇中劇で語っ>>続きを読む
タイトル通り、アルプススタンドの端の方で繰り広げられる会話劇で、試合風景を一度も見せないところがいかにも舞台劇を感じさせる演出。
冒頭の「しょうがない」の一言に登場人物たちのモヤモヤした思いが象徴さ>>続きを読む
ある事実の真相を追ってたら思わぬ驚愕の事実に突き当たる展開が「イカロス」に似てて、これは果たして事実なのか単なる陰謀論なのか、何とも言えない気分になった。
1961年の国連事務総長のハマーショルド墜>>続きを読む
ずっと観たくてやっとレンタルが出て観たんだけど、いやー良かった!少女の無邪気さ、残酷さを繊細なタッチで描いてて素晴らしい。
冒頭のドッヂボールのチーム選びから、ソンがクラスでハブられてることを示して>>続きを読む
軍事政権下の韓国で、一人の大学生の拷問死をきっかけに起こった1987年の民主化闘争の一部始終を描いてて、ドキュメンタリー要素とエンタメのミックス感が良かった。
何がなんでも事実を隠蔽しようと強引に手を>>続きを読む
山内ケンジ監督らしい会話劇で、冒頭からストーカーっぽい男がミツコにしつこく纏わりついてくる嫌な導入に始まり、全編通して何とも言えない気持ち悪い肌触りが独特だった。
ミツコの周辺人物が一見普通っぽいの>>続きを読む
大昔に一度だけ観て、歪んだ建物デザインが強烈に記憶に残ってたけど、ストーリーを完全に忘れてた。
冒頭、ある男が婚約者だと紹介する女性が亡霊みたいな不穏な感じで、その男が経験した恐ろしい話を回想してい>>続きを読む
あの「アップグレード」のリー・ワネル監督とくればどうしても期待値あがって、やっぱり上手かったね。
自分の支配から逃れようとする妻を透明人間になってストーキングしていく変態科学者の夫という図式で、ハラハ>>続きを読む
ずっと観たくて、レンタルも配信もないのでDVD買ってやっと観た。
マイケル・パウエル監督はとにかく色彩が目に焼き付く映像が素晴らしく、まず「黒水仙」で度肝を抜かれて「赤い靴」でも目を奪われた。本作も冒>>続きを読む
あるパーティー会場のテラスで繰り広げられる男女7人の会話劇で、テラスから一歩も離れないカメラ視点が本物の舞台劇みたいに感じさせる。この舞台を一ヶ所に固定する演出は、キング・ヴィダー監督の「街の風景」(>>続きを読む
借金苦の証券会社経営者が祖父から莫大な遺産を受けられることになり、ただし27歳の誕生日までに結婚すればという謎の条件付きで、モテない彼が嫁探しに奔走する話。
今だったら「このバカバカしい条件の裏には何>>続きを読む
いやー良かった!
とめどなく溢れるBGMに巧みにカラーコントロールされた映像、自由自在に動き回るカメラに酔いしれたね。
ある家族の挫折と立ち直りを描いてて、冒頭に出てくる「今を生きろ」って言葉が鍵に>>続きを読む
同時上映の長編版の前座で鑑賞。
長編版に比べて主人公のレイシスト感が半端なく、畳みかけるような暴力に震え上がった。
なんとも皮肉で寓意的なオチが、短編のまとめ方としてすごく上手かったね。
純粋無垢な>>続きを読む
過激なレイシスト集団に属する男がまともに生きるために足抜けしようとする実話を基にした話で、同時上映で観た短編の方がインパクトそのものは強かったかな。
このレイシスト集団のボスとブライオンの母親が、マフ>>続きを読む
死にゆく冒頭から過去に戻る展開を繰り返す「ハッピー・デス・デイ」に似たループモノで、不条理展開のツカミから引き込まれたんだけど、ちょっと「ジェイコブズ・ラダー」的な演出にこれは倫理的にどうなの?って思>>続きを読む
少女のささいな嘘が一人の大人の男を窮地に追い込んでいくという背筋の凍るような話で、ワイラーの「この三人」(噂の二人)を思わせる。
冒頭でいきなり裸のおっさんたちが戯れてるシーンが出てきて、まあとにか>>続きを読む
冴えないパキスタン男子がブルース・スプリングスティーンの音楽に出会って自分の生きる道を掴んでいく実話を基にした話で、ムスリム系に共通する家父長制の頑迷な父親と息子との葛藤をどう乗り越えていくかっていう>>続きを読む
郷愁漂うタイトルロールからしていかにもウディ・アレンらしい小品。雨のニューヨークでの男女のすったもんだの一日に、小ネタを挟んでいく展開がクスッとさせてくれる。
田舎の大学生のギャツビーが、秀才だけど>>続きを読む
あえてB級を狙ってるブっ飛んだ演出の作り込みで、製作者の映画オタク感が伝わってきた。
商業路線の安っぽい邦画界の恋愛映画作りにうんざりしてる主演のイケメン俳優のキレ騒動をきっかけに、助監督が温めてた>>続きを読む
中学2年の女子が人との出会いを通じて一歩進む話で、なんてことない話だけど繊細な映像に引き込まれたし、何よりウニを演じたパク・ジフの透明感が素晴らしい。
1994年の韓国が舞台で、露骨に男尊女卑で学歴>>続きを読む
実際の事件を基にした短編小説が原作になってて、心に渦巻くどろどろした情念にどうしようもなく囚われた青年を水谷豊が好演してた。
開始10分くらいで衝撃的な展開になって、ここでの母親とのありえない奇妙な会>>続きを読む
過去の遺恨から代々争い合う二つの家系の子孫の男女が偶然出会って惹かれあうという、ちょっと「ロミオとジュリエット」を思わせる設定で、殺し合いの虚しさをキリスト教の隣人愛を引き合いに描くなかなか教訓的なお>>続きを読む
これはすごい傑作!
しがない映写技師がなぜか探偵学にハマってて、冒頭で「二兎を追う者は失敗する」っていうテロップが出るんだけど、この一見相容れない二つの話を融合させる手腕が見事。
彼が現実世界で恋敵>>続きを読む
題名とポスターからてっきりクライムアクションかと思ってたら全く違くて、仕事も家族も何もかもうまくいかない警察官の男がジタバタもがく話だったね。
冒頭の母親の葬儀で、ジムが強迫神経症的に喋りまくった挙>>続きを読む
イスラエル占領下のヨルダンの街で、抵抗勢力のリーダーを殺された報復として自爆テロの使命を負った二人の青年の話。この紛争を解決するにはテロを決行するしかないというどうしようもない状況で、テロ行為を神の意>>続きを読む
それぞれの事情を抱えた患者達が精神病院内で繰り広げる人間模様を描いてて、ところどころ不自然な会話と全体のテンポの悪さに「苦手なタイプの邦画だなー」と思って観てたら、後半の予想外の展開に引き込まれた。>>続きを読む
イスラム教に入れあげてるベルギーの少年が、狂信的なまでの教義への拘りからある問題を引き起こしていく話で、最後まで緊迫感あった。「あなた1ヶ月前までゲームにハマってたじゃない」って母親に指摘される場面が>>続きを読む
異なる3つの時代の恋愛模様が同時進行する話で、4時代の不寛容が同時進行するグリフィス監督「イントレランス」のパロディになってた。そういえば「クラウド・アトラス」も同作へのオマージュ的構造になってて、偉>>続きを読む
都会の孤独な少女が天使みたいな東北出身の青年の導きによって成長する物語。セリフのほとんどない表現主義的な殺伐とした都会の前半から、田舎の自然に癒される後半との対比が美しい詩のようだった。
冒頭のゴンド>>続きを読む