海老川さんの映画レビュー・感想・評価 - 9ページ目

海老川

海老川

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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

4.0

ドギツイ。

十和子の決心のとこからはもう劇場で思わず声が出そうになる衝撃に襲われ。すげえやアレは。
役者の名演汚演も含め問題作でありとてつもない傑作と言わざるを得ん。キッタネエノ、全員。

必須じゃ
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マザーハウス 恐怖の使者(2013年製作の映画)

3.8

ホラーよりもサスペンス色が強くてなおかつ感動できる、というレビューが多くてそのつもりで観てたらちゃんと怖くて、油断してたせいかここ1年くらいで1番ビビった作品でした。

ただその感動サスペンスという評
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灼熱の魂(2010年製作の映画)

4.0

うっへえ。絶句。構成の妙技。すげえや。

母の遺言で、これまで知らされてなかった父親と兄の存在を突きつけられる双子の姉弟。
姉は父へ、弟は兄への手紙を託されて母親のルーツを探るとともに、未だに生きてい
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この世に私の居場所なんてない(2017年製作の映画)

3.0

ホント世の中クズってそこら中に居るよな。
なんでそんな奴らにも家族と友達と恋人が居るのか不思議でたまんねえ。

って思ってたらこの映画の冒頭はまさにその心情を淡々と描き出してるかのようで共感というより
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12モンキーズ(1995年製作の映画)

3.4

伏線厨歓喜の伏線映画。
って書いちゃうと安っぽいけど何文字書くんだよってくらい綿密に考察してるサイトもあってそれ見たらなるほど確かに全部が全部伏線だ、となる。

ただその伏線に驚きはしても心踊るかどう
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オクジャ okja(2017年製作の映画)

3.4

「一度も動画サイトでテレビ番組やAVを観たことが無い者だけが漫画村に石を投げなさい」ってのと
「一度も動植物を摂取したことが無い者だけが屠殺場に石を投げなさい」って同義ですか???

そんなわけわから
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ザ・ベビーシッター(2016年製作の映画)

3.8

予備知識はまあホラーなんだねくらいで鑑賞したら良い方向に裏切られて。

車運転したりお酒飲んだりする勇気が無く注射もめっちゃ怖がっちゃういじめられっ子のコールきゅん(そもそも12歳なんだが)を優しく助
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勝手にふるえてろ(2017年製作の映画)

3.4

これが君の名は。ですか。

新年描写もあり丁度なタイミングの作品で映画初め。
シンプルに面白かったけど心身揺さぶられるまではいかずという印象。

その君の名はのとこから歌い上げる場面までで、完全に私と
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評決のとき(1996年製作の映画)

4.3

映画納め!450本目のMark!
帰省したら実家がNetflixユーザーに。
好機!てことで念願の鑑賞。

やっぱりわしは法廷モノが好きじゃ。
知識は無いけど正義と正義のぶつかり合いが、その勝敗が産み
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桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.3

ワタシ朝井リョウに死ぬほど顔が似てるんですけど、才能も少しでいいから似たかった。

全日制の高校通ってなかったのに観ていい映画なんですかい?と思ってたけど杞憂だった。てことにしときたい。

っていう嘆
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東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

3.4

イブに観る映画やろこれ。

今敏作品じゃこれだけが唯一虚実あべこべトリップ要素の無い、人間クサいヒューマンドラマ。

クリスマスにホームレスが捨てられた赤ちゃんを拾う。これだけで結構ツボにハマる。
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何者(2016年製作の映画)

4.3

イブに観る映画ちゃうやろこれ。

正直観る前はもうほら、
題材が若者のSNSを介したコミュニーケーションとか(笑)ベタすぎ(笑)浅すぎ(笑)本当の自分とは(笑)
みたいに構えてたんですけどなんちゅうも
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フレイルティー/妄執(2001年製作の映画)

3.5

もっと名前知れ渡ってていい傑作サスペンスでしょアンタちょっと。
ユージュアルサスペクツとかアイデンティティーと同じくらいネット上のまとめサイト達はこの作品推しなさいよ。

父親「アアアアアア突然悪魔が
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屋敷女(2007年製作の映画)

2.8

妊娠中の方は鑑賞注意ってそのまんまの意味かいな。

フレンチスプラッター、妊婦さんがヤベエ女に襲われるお話。

まあ身構えて観るべきだったというか。
脚本とか気にしなかった方が良かったな。
終盤がカオ
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IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.4

長嶋茂雄に並ぶ通算444本目のMark!

You'll float too…の場面でペニーが首左右に振りながら突進してくるとこ予告で見る度に笑ってたので満を持して観られて感動。

90年バージョンの
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モルグ 屍体消失(1994年製作の映画)

3.4

死体安置所のバイト君が世間を騒がすネクロフィリア殺人犯疑惑をかけられてさあ大変というデンマークサスペンスのお話。

すげえ良い!!でも残念!!
プロットが秀逸!
序盤は退屈だと思えるイザコザも後々活き
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夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

4.3

なんじゃこりゃ…おもろ……

内容はシンプルでストレート。
酒飲み女の子とその子に恋慕恋慕のパイセンさんの不思議な一夜を疾風怒濤に描いただけだ。
いや脚本も映像も無茶苦茶なんだけど、展開に疑問を持つこ
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ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

3.0

放射能の影響で産まれた奇形一族のスラッシャーもの。

標的となるのも家族。
めんこい赤ちゃんとか犬も居て、こいつら殺されるんじゃないかというハラハラ度合いが増します。

襲われた後、その犬の片割れのビ
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第三の男(1949年製作の映画)

3.4

悪魔のような第三の男のような女のような。

サンセット大通り、悪魔のような女に続けて白黒月間。
エビスのCM曲これが元だったんですな〜、シリアスな展開だろうがお構いなくあの曲が流れる。

ジャケットと
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悪魔のような女(1955年製作の映画)

3.8

観たい観たいと思いつつもDVDも映像も見つからずで、このままclipの最下層に埋もれていくんだろうなあと思ってたら午前10時の映画祭で上映してるという知らせが。急いで私は劇場へと向かった。

期待通り
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サンセット大通り(1950年製作の映画)

4.3

ああ傑作。
導入の語りから幕引きのクローズアップまで一切の無駄のないフィルム・ノワール。フィルム・ノワールって何よ。

Wiki「40年〜50年代に制作された虚無的・悲観的・退廃的な犯罪映画」

その
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きっと、うまくいく(2009年製作の映画)

3.5

びっくりするくらい直球でござんす。
インドで最高峰の工科大学、みんな就職して成功するために競争してのし上がるぞって中で1人型破りな主人公ランチョー。All is well,せっかくの人生楽しもうやで〜
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ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)

3.4

待ってました最新作。
もうここまで来たらよほどの駄作でない限り永遠に作り続けて欲しい。ソリッドシチュエーションスリラー興隆の祖。

ファン向け。ですか。
初っ端からオチから随所に、これまでのシリーズの
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.3

めっちゃ怖い、めっちゃ笑った。

ジャケットから想像してた映画と違え〜〜!!なんでもアリだ〜〜!!

特A級のスリル・ショック・サスペンス要素とクソB級のコメディ・シュール・ガッカリ要素の詰まった、人
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MAY -メイ-(2002年製作の映画)

3.2

あのヒトの手すごくステキなの。
ほんとに綺麗な手。
たまらないから面識もないけどカフェで眠ってる隙に頬に擦り当てちゃう。

みたいな吉良吉影イズム持ちの女の子が、孤独から脱却するために奮闘するサイコホ
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息もできない(2008年製作の映画)

4.0

哀しいバイオレンスの究極。傑作の韓国ノワール。
この時代韓国でこういう破滅した家庭事情みたいなの社会問題とかなったんですか?って思うくらいにその世界しか描かれてなかったですね。陰鬱で陰鬱で。

サンフ
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あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

3.5

さあ後編だ!
分けて評価するべきなのかは分からないけど。
というかそれこそがこの評価の理由というか。3時間30分くらいで1本にまとめられたのではという印象が強い。以下コメ。

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

4.5

丸の内ピカデリー、爆音映画祭で前後編合わせて10時からぶっ続けで16時まで鑑賞。ド肝を抜かれる。2017年公開作品トップ3確定。最初は前編しかチケット取ってなかったんだけど、観終わった瞬間スマホが予約>>続きを読む

アナベル 死霊人形の誕生(2017年製作の映画)

3.4

超〜〜疲れた!!!!
劇場でのビックリ系ホラーはちょっとした筋トレになってしまうな。

死霊館シリーズのスピンオフ2作目。
お馴染みの人形のエピソード0。

まあ別に誕生の秘密はどうでもよく、これまで
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霧の中のハリネズミ/霧につつまれたハリネズミ(1975年製作の映画)

3.0

映像が綺麗。話はまあ。
ラストのナレは良かったですね。霧の余韻に支配されてる感。終始不気味だったぞ、子どもは怖いやろこれ。

タッカーとデイル 史上最悪にツイてないヤツら(2010年製作の映画)

3.4

アンジャッシュ系すれ違いスプラッターコメディ。
ずっと気になってたけど良作でした。

キモい風貌と挙動で山に住むヤベエ殺人コンビだと勘違いされてしまうタッカーとデイル、勝手にビビって死んでいく大学生グ
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その土曜日、7時58分(2007年製作の映画)

3.4

時間軸バラバラ系サスペンス。
ひたすら転落、転落。
金に困って強盗したらもう悪いことしか重ならなくて破滅しちゃう話。
シドニールメットも監督人生ラストにこんな作品撮るかよ。

キャラの立て方が上手いと
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交渉人(1998年製作の映画)

3.5

人質交渉人のサミュエルLジャクソンさん、横領と殺人の嫌疑をかけられてめっちゃ怒って逆に人質とって立て籠もる。
そこに交渉しに行くケビンスペイシーさんという構成。

長いのに導入からラストまで飽きさせな
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グッドナイト・マミー(2014年製作の映画)

3.8

渋めの評価多めだから敬遠してたけどこりゃ大好きだ。
この映画別に驚きを中心に据えてるわけじゃないから、「話が読めた」みたいなタイプの思考になっちゃうと楽しめなくなるんだと思う。だからこそ最後の母親の発
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サーミの血(2016年製作の映画)

3.4

サーミ人、初めて知りました。
アナ雪のクリストフのモデルの民族って言われてるけどディズニー側が明言してるソースは探してないしそもそもアナ雪観たことないからまあそこは置いといて。

単に差別を取り扱った
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グリーンルーム(2015年製作の映画)

2.4

金の無いパンクバンド、知人の紹介で演奏したネオナチだらけのライブハウスで殺人事件を目撃してしまい関係者に閉じ込められる。

んんん〜刺さらなかった。
グロ描写にしても淡々としてたというか、手に汗握る場
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