この監督の作品は今後もう観たくない。TVのバラエティー番組内の“再現ドラマ“類と何ら変わらない大げさな喋り方を全員がしてるんだからもう(怒)。なくてもいい台詞と説明台詞が多いし。
こんなだったら演劇に>>続きを読む
娼婦の話でありながら、売春場面がなく、脱ごうとする気配さえなく、そもそも全身演技的なことを誰もしない。“口ばっかり娼婦”と“責め好き牧師”による、忙しめの会話劇。
娼婦サディ役ジョーン・クロフォードは>>続きを読む
期待通りに、端整。ピッチャー的にいえば “コントロールの良い”映画。「現代の実体に触れようとすると、必然的に喜劇とスリラーの要素がかかわってくる」と市川監督は語ってて、その気持ち通りの仕事を完遂した感>>続きを読む
岸恵子さんが若さと美の絶頂期にこんな演技をしてたこともあったっけ、という軽い記録にすぎない。フィルムの色合いなんて今になればどうだっていい。
不品行な弟役(川口浩さん)は、喋り方もキャラ全体も戯作的>>続きを読む
ハロウィーン(キモノの衿が「ソ」じゃない~追いかけっこ)のとこだけ素敵だった。
[Bunkamura ル・シネマ “すべて恋しき若者たち”]
繊細っぽく描けばイイってもんじゃない。
精神的に成長しなかった人々。ヒロインのカミーユは初恋をこじらせたってことなんだろうけど、これだけ誰一人成長しない話なら、わずか半年か一年程度の出来事にすべき。>>続きを読む
『ほとりの朔子』の方が馴染めるもん。私は日本人だから、途中まではそう呟きたかったりした。
けど、だんだん、生まれた時からフランス人の自分って気がしてきて、スクリーン内の一人一人に感情移入しまくり。悪役>>続きを読む
シナリオ的には決め手を欠くも、演技がちゃんと引っぱってくれた。
知的障碍者のふり(ディカプリオ)も、ブルージー風味のキープ(デップ)も、女風来坊らしい軽やかな足どり(Jルイス)も、やってること自体は>>続きを読む
これが映画だ──────と途中で「ハラショー!」したくなった。完璧5点、いやもう8点ペースぐらいで推移していく。捨てキャラなし。無駄シーンも一片もなし。ヴァルダのクレオよりもこれ好き!
一番美しいラ>>続きを読む
前半完璧。荒唐無稽さへと崩れてく? いいえ、終わってスッキリよ。
至福の鹿、でスタート。白銀の森の。そして牛。それから、人。───そんな冒頭、ワンショット除いて全部が横アングルだから、“人も獣の一つ>>続きを読む
後述する一点以外にはシナリオの不満個所がない。裁判物にハズレなし? 今年のベスト映画候補。
大評判の、ディアーネ・クルーガーの演技については、、、、
序盤、旦那と一人息子をいっぺんに失ったシークエン>>続きを読む
色彩と手数(てかず)に魅了され、寛大な心で鑑賞。
坊やの帽子のライトブルーは私、カラーコード上で一番好きかも。
ワンコの巧い登場。標識からタイムリーに落ちてきた雪塊。
蜜柑のシーンでは「5点」つけよ>>続きを読む
何が何だか物語がサッパリ追えなかった。台本・話す速さ・字幕・私自身、のどれに原因?
ルノワールらしいと思ったのは、全役者が終始キレッキレの覇気演技だったこと。
イングリッド・バーグマンは鼻が高すぎたり>>続きを読む
“観て聴く、というヨガ” みたいに始まった。包んで癒してくれるの?
いやいや、精神病の子の日常につきあわせる映画だった。
(毎朝)咳ばかりしながら起床時に布団の中で必ず煙草吸う人間って、哀れだ。近い>>続きを読む
世界映画の現王者アーミル・カーンの新作は、誰の期待もまったく裏切らない!!
冒頭の強引な摑み(テレビの“内と外”……)に私は「ふむふむ、いいね、いい」とインド式に首を横振り。。
カーンパパは言葉を呑>>続きを読む
集客力ある題名をもつ、多少ヤバい映画。人が人にカツオブシを投げつける史上初の映画であると同時に。
ヤバすぎないけど重だるく、変に軽やかでもあった。レイトショー向き。こんなのモーニングショーで観たら一日>>続きを読む
ルビッチ・タッチにちょっとつながる? スタイリッシュで嬉しい。たまに気まずい。
───具体的には、ヴァルモンとマリアンヌが真っ黒く溶け合ってみせる新年初キスとか、美男美女の豪華な多さとか、とても良品>>続きを読む
かつてエミネムや50Centを聴き漁った私としては、当然正統派ラップてんこ盛り映画を期待してた。そしたら、、、、、
え? 主役の口からラップがなかなか出てこない。ラップは? ラップは? ラップ……ラッ>>続きを読む
最悪級の詐欺映画。題名マズすぎ。こんなものが『ファウスト』なら、日本のデスノートの方が50倍ぐらいファウストだ。
とりあえず高利貸しにじゃなく私に金返してほしい!
ゲーテの原作戯曲の本質は、シッポや>>続きを読む
多少眠くなった。
が、冗長だと思ったとしても腹は立たなかった。そこがヴィスコンティの『山猫』なんかとの違いか。
高めのロシアランチ(キャビアはまあ除く)一食分の価値しっかり。柑橘入りウォッカ舐めたい。>>続きを読む
最初の十数秒でもう秀作だとわかった。主演男優はじめ画面内のすべての「輪郭」が完璧だったから。さすがバレエの国。すてきなロシアを私は尊敬する。
ストーリーのなさ、を正々堂々とリアルに押し通して、その上>>続きを読む
ストーリーがないのに、まるでストーリーがあるふりをして撮ってる。その姑息さが映画を失敗させた。
リューバの女子力(とニキータの男子力)には一定の魅力が。
どうでもいい感じ。
出演者全員を嫌いになれる感じ(池畑さん他数名を除く)。美女たちと若い美男の配置の仕方があいかわらず無分別オヤジっぽい。老けすぎの長塚さんの“レトロ邦画喋り”は狙い不明ながら魅力ちょ>>続きを読む
力作。でも、こういうのをわざわざ観なきゃ今の十代たちは反戦意識に目覚めないの? 「違う」と誰か言って。
一輪車の女子がウザかった。見慣れてきてオーライな時間帯もあった。ずっと漕いでてご苦労ではあった>>続きを読む
よっしゃー、クライマックスにチカラあり! 実写映画としての最低限の使命は果たしてる。最低限のね。
紙の中にも無限の(人生とかの)広がりがある偉大な原作漫画は、単なる青春スポ根&ラブをとっくに大きく超>>続きを読む
主題は恋愛。素材も恋愛。長所が恋愛。短所も恋愛。愛さえあれば、なんていう中身なら、もっと短くまとめられなかったか?
「靴はこちらに 愛はどこにでも」は名言だと思うし、サングラスしてる婿候補ユダがアラン>>続きを読む
ミュージカルとしては学芸会に毛が生えレベルだが、人を安らかにする娯楽映画としては及第点。
結末は全部全部(メインな恋の行方も、脇役ヘルマンのナイスな納まり所も、そして“ジョニー”が誰なのかも)予測通り>>続きを読む
喋りまくらないシナリオな上に、夫寡黙・妻聾唖・子は言語発達遅滞、という静けさ。それに風景美。馬美。馬伝説。───結果として“中央アジアな”詩情が見事に持続したね。
顔ぶれ(顔立ち)的にもモンゴロイドと>>続きを読む
難民問題よりも受動喫煙問題の方を先に解決したくなる。各人物が煙草吸いすぎ。『ル・アーヴルの靴みがき』もそうだったが、スモークハラスメント映画だ。いっそ第3作は全員肺ガンでスタートしようよ?
一発ずつ>>続きを読む
『希望のかなた』でもそうだったけど、登場人物たちがやたら煙草を吸うのが私には不快だった。紫煙が銀幕内で無条件にカッコよかったのは白黒ゴダール頃までだと思う。カウリスマキにおいては一本一本やライターを小>>続きを読む
幸か不幸か私は、地下の下水道世界が実際はどんななのかよく知ってる。この映画で描かれてる地下はデタラメだ。
晴天平常時の水位をみると、この映画の下水道は雨水専用ということは絶対にありえず、生活排水(ト>>続きを読む
鑑賞の順が、めちゃ運命を分ける。─────続篇『エンドレス・ポエトリー』を先に観ちゃった私は、まるで『Queen』よりもロック史上最高傑作アルバム『QueenⅡ』を先に聴いちゃってライアーにべつだん惹>>続きを読む
「レイモンド・チャンドラーさん、この半端スプラッタ映画についてどう思われますか?」
「簡単なことさ。現代人は、こういう変作を拒絶したら生きていけない。こういう変作を褒めてしまったら生きている資格がない>>続きを読む
チョウ・ドンユイちゃん可愛くて見飽きない。金城さん安定。
ストーリーは、期待してたよりも地味。序盤は悪くなかったんだけど。ラブコメの王道映画じゃなく“家来”道ぐらいかな。美人さんのリン・チーリンを結果>>続きを読む
「?」なシナリオだけども、中盤までかなり良テンポ。それに素人俳優たちはそれぞれ独特の清潔感を(狙ったというより)ついつい醸し出しちゃってる感が可愛くて、私の心は上手にスクリーンにつながった。中盤までは>>続きを読む
この悪作の本質をパキッと表す語は「異食映画」だろう。
世には、白ペンキを牛乳よりもおいしそうにゴクゴク飲んだり、ガラスやプラスチックを平然とポリポリ噛んだり、生きた虫を丸呑みしてこそ幸せになれちゃう精>>続きを読む