むらむらさんの映画レビュー・感想・評価 - 12ページ目

むらむら

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すれ違いのダイアリーズ(2014年製作の映画)

5.0

タイの映画ということで、ブラッドリー・クーパーが幽霊をムエタイで倒してるんじゃないか、というくらいの間違った先入観で観てしまった本作。なんのなんの、トム・ハンクス「めぐり逢えたら」のように、誰にでもお>>続きを読む

許された子どもたち(2019年製作の映画)

5.0

えっ、いまの13歳、こんなに早熟なん!? と愕然とさせられた映画。

同じ年の頃、山小屋で捨てられたエロ本を漁る日々を送っていた俺としては、ここに出てくるイジメっ子のガキ共をスウェーデンの村の夏至祭に
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スプライス(2008年製作の映画)

5.0

一歩間違えば「シェイプ・オブ・ウォーター」に成り得たであろう、ヘンテコSFスリラー。

本作の製作総指揮は、「シェイプ~」の監督でもあるギレルモ・デル・トロ。

「シェイプ~」は半魚人と孤独なオールド
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

5.0

エイミー・パスカル、やれば出来る子!

 「スパイダーバース」や「ヴェノム」もそうだけど、ケヴィン・ファイギにサンドイッチ投げつけてたSonyPictures会長時代よりも、最近は続けてよい作品をプロ
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野火(2014年製作の映画)

5.0

「塚本晋也の、塚本晋也による、塚本晋也のための映画」

冒頭、監督・脚本・主演を務める塚本晋也のどアップで始まった瞬間から「キター!」と叫んでしまったくらい、塚本晋也を堪能できる本作。観終わった後も、
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『ワナジャ』(2006年製作の映画)

5.0

コロンビア大学現代芸術修士課程の卒業制作で制作された、って聞いて「嘘でしょ!?」としか思えない、クオリティの高いインド映画。

主人公は低カーストのお手伝い・ワナジャちゃん。働きながら、小さい頃に観た
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50/50 フィフティ・フィフティ(2011年製作の映画)

5.0

「(500)日のサマー」もそうだけど、 ジョセフ・ゴードン=レヴィットはタイトルに「5」が付く映画に出演しないと死ぬ病気にでもかかっているのだろうか。この「50/50」に続いて、2019年には日本未公>>続きを読む

隔離(2009年製作の映画)

5.0

だからアマプラは、糞フォントをタイトルに使うの止めろや。

加えて、この表1、大学生が課題で作ったみたいなデザインは置いとくとして、キャッチコピーも賞の名前も小さくて読めんのは問題だろ。

俺的には、
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残穢 住んではいけない部屋(2016年製作の映画)

5.0

女子大生(橋本愛)の住むマンションで発生する超常現象の原因を、取材によって解き明かしていく、ホラーの衣を纏ったミステリー。「残」つながりで、「残酷で異常」に続けて鑑賞。

「残穢(ざんえ)」ってのは、
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残酷で異常(2014年製作の映画)

5.0

「『ループもの映画』が三度の飯より好き」
「『ループもの映画』が好きすぎて、他人との会話もループしがちで、痴呆が始まったと疑われている」
「『ループもの映画』を見続けるだけのループ世界があったら、是非
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薄氷の殺人(2014年製作の映画)

5.0

AV男優の花岡じったばりにどこでも行為に及ぼうとする絶倫刑事(リャオ・ファン)と、巨乳の未亡人(グイ・ルンメイ)を中心とした中国版ノワール映画。

幻想的な色彩、とにかく銃を撃てば良いと思っている無能
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アルカディア(2017年製作の映画)

5.0

カルト集団から十年前に脱走した兄弟が、再びカルトに戻ってきて不思議な出来事に遭遇するSFスリラー。
キャッチコピーで「この村は、全てが狂ってる」って書いてあるけど、カルト集団の人たち、全く狂ってなくて
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人生、ブラボー!(2011年製作の映画)

5.0

精子バンクに登録したら500人以上の子供を授かってしまった、鮭なみの繁殖力を持つ中年男性が主人公のカナダ発コメディ。

某光通信の息子がタイで似たような事件を起こしていたが、こちらは533人というから
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奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ(2014年製作の映画)

5.0

武田鉄矢が女装してるようにしか見えない女教師が、ダメ高校のダメクラスを立て直す映画。

このクラス、落ちこぼれだらけで、アメリカにいたらナイキやアップルストアに嬉々として押し入ってそうな不良から、コミ
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『犬鳴村』恐怖回避ばーじょん 劇場版(2020年製作の映画)

5.0

SNOWとLINEスタンプでホラー映画を盛ってみたら、こんなになりました、という作品。

「犬鳴村」(13.7億円)や「ミッドサマー」(6.7億円)、先輩格の中田秀夫による「スマホを落としただけなのに
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ドリームハウス(2011年製作の映画)

5.0

だから大島てるがアメリカにあれば、こんな事故物件に住む人も減るつってんのに……と小言の一つも言いたくなる「引っ越したら事故物件」ジャンル映画。

このジャンル、ゾンビものや探偵ものと同じくらい量産され
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ピラミッド 5000年の嘘(2010年製作の映画)

5.0

「な、なんだってー!」ボタンを連打したくなる、MMR(マガジンミステリー調査班)実写版。解明するはピラミッドの謎。

なのだが、話はどんどん膨らんでいき、モアイ、ナスカの地上絵、クスコ、マチュピチュ、
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クリッシュ(2013年製作の映画)

5.0

「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」のペトラ、スイスのスフィンクス展望台、シンガポールのMBFCなど、無駄に世界を飛び回るインド版DCコミックス風ヒーローシリーズの第三作。

まず、この6パックムキム
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ロスト・アイズ(2010年製作の映画)

5.0


名曲"LOOK OF LOVE"(愛の面影)を偏愛する謎の人物に自殺へと追い込まれた盲目の姉。双子の妹であるジュリアも、目を患っており、謎の人物に追われることになる……というスリラー。

盲目を扱っ
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青いパパイヤの香り(1993年製作の映画)

5.0

「パラサイト」の一家にご奉公してたら、たちまち精神を病むだろうな、と思えるくらい純朴な使用人・ムイちゃんを中心とした、ベトナムの日常。

爆発やカーチェイス、無意味なヌードを求めて映画を観る人(俺)に
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トランス・ワールド(2011年製作の映画)

5.0

「CUBE」「パラドクス」「イン・ザ・トール・グラス」……時間に囚われるタイムループ作品に比べて、場所に囚われる作品ってのは比較的少ない(上記以外に知ってたら教えてほしいです……)。これは、そんなロケ>>続きを読む

世界の果てまでヒャッハー!(2015年製作の映画)

5.0

山田孝之と新田真剣佑で「沖縄の果てまでヒャッハー!」を撮ってほしい。そんなことを妄想させるシリーズ二作目。

今回の舞台はブラジルのビーチで、前回同様、POV(手持ちカメラ視点)を駆使した作品。

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ミルカ(2013年製作の映画)

5.0

インドを代表する1950年代の短距離走者ミルカ・シンの半生。

いやね、軍隊のシーンがやたらホモホモしいとか、不要不急の豪州でのラブシーン要らなくね? とか、特殊効果の使いすぎでミルカの後ろに撮影監督
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海を駆ける(2018年製作の映画)

5.0

「むち打ち刑導入に協力した組織の男性、自らの不倫でむち打ち」
「パンクス31人が拘束され丸刈りに。立ち上がる若きパンクスたち」
「厳格なアチェ州、大麻入りコーヒーが人気」
など、俺の中でのアチェのイメ
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バンブルビー(2018年製作の映画)

5.0

ストーンズやコステロ、ピストルズなどのヴィンテージTシャツを着こなし、スミスをこよなく愛し、自動車整備が趣味という女の子・チャーリーがバンブルビーを拾って、はからずも地球を救う、というお話。この話の舞>>続きを読む

ピザ!(2014年製作の映画)

5.0

設定は「小僧の神様」のインド版。

チェンナイのスラム街に住む二人の兄弟。貧乏ながらも活発に暮らしているところ、スラムの近くに初めてのピザ屋が開店。石炭1キロ拾って5円もらうという仕事で食いつないでい
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ゼロ・ダーク・サーティ(2012年製作の映画)

5.0

ビンラディンのCIAと米海軍による暗殺作戦を元にした映画。主演のCIA分析官・マヤ役は「MAMA」で生活能力ない癖に姪っ子たちを預かって酷い目にあう、主役のロック女子を勤めたジェシカ・チェステイン。>>続きを読む

真夜中のパリでヒャッハー!(2014年製作の映画)

5.0

ウディ・アレン「ミッドナイト・イン・パリ」(2011)で、1920年代のパリの社交界の夜を優雅に徘徊した気分になったんだ。んで、他に似たような作品ないかなー、と思って、たどり着いた先が、タイトルが似て>>続きを読む

ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

5.0

「リュック・ベッソン、中の人が途中で入れ替わってる説」と同じくらい、「アンドリュー・ニコル、実は二人いる説」を支持する映画ファンは多いと思う(2つとも言い出したのは5分前の俺)。

この「ドローン・オ
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ババドック 暗闇の魔物(2014年製作の映画)

5.0

「ババドック」という幽霊に取り憑かれた一家、とてつもなくありふれたテーマのホラーだが、観てびっくり。前半の発達障害気味な子供の描写、中盤の夫を亡くした母親による肝っ玉かあさん子育て奮戦記の描写。並の脚>>続きを読む

MAMA(2013年製作の映画)

5.0

あびる優以上に醜い、幽霊vs人間の親権争い。登場人物全員が単独行動という、ホラー映画の死亡フラグ立ちまくりで、観てるこっちが心配になってくる。子供かわいい

パプリカ(2006年製作の映画)

5.0

子供が見たらトラウマになりそうなシーンだらけ。夢の中でこんなパレードに出会うくらいなら、エルム街の方がマシ。

悪魔のいけにえ(1974年製作の映画)

5.0

最高に笑えた! これを怖いと言ってる人は、「へレディタリー」とか観たら即死すると思う。

・レザーフェイス、ヨロヨロ具合に「頑張れー!」って応援したくなる。途中、ちょっと佐川男子的なシーンもあって、女
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怒り(2016年製作の映画)

5.0

三人の中で真犯人は誰でしょう?って話なんだけど、良い塩梅に三人とも怪しいので最後まで緊張感を持って観てられる。

いまなら三人とも、

「実は私、魚市場で働いてますが、殺人犯です」
「殺人したので、逃
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ブルー・ジェイ(2016年製作の映画)

5.0

「初体験リッジモンドハイ」の20年後、みたいな設定(たぶん時代的には10年ずれてるけど)。いちいち会話が洒落てる。こういうほろ苦い別れを経験したことがあるかで没入感も変わりそう。

EDの曲いいなーと
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FYRE: 夢に終わった史上最高のパーティー(2019年製作の映画)

5.0

台風直撃してライフラインが断絶したフジロック一回目とか、台風で二日目の午後に取り止めになった2000年のRock in Japanとか、豪雨で仮設トイレが壊れ、もはやフェスなのかトイレなのか分からなく>>続きを読む