竜どんさんの映画レビュー・感想・評価

竜どん

竜どん

映画(409)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

無名(2023年製作の映画)

3.7

くあーカッコええのぅ。やっぱりトニー・レオンにはノアールものが良く似合う☆☆☆ワン・イーボーのシャープな佇まいは男の私でもそこに痺れる憧れるぅ‼︎!(劇場は女性ばっかりでしたが…)

美しくも残酷な黒
>>続きを読む

マイ・スイート・ハニー(2022年製作の映画)

3.1

優しい世界観。
何てこたぁない物語だけど、主人公チャさんとイルヨン姉さんを取り巻く面々が冷めた目で二人を見ないのが良いね。
兄貴と娘、キム室長とウンソク女史、職場仲間と同級生ディレクター、トラックライ
>>続きを読む

エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命(2023年製作の映画)

3.5

無宗教が多数を占める日本人には余りにも衝撃的な実話ストーリー。神の名の下に「信仰」が「人の想い」を、「権威」が「法」をも凌駕するのはある意味恐怖に近い。ホラーだよこれ。

当世教皇ピウス9世がカトリッ
>>続きを読む

ゴジラxコング 新たなる帝国(2024年製作の映画)

3.5

ザ•怪獣映画に振り切った作品と思えばいいんじゃないでしょーか?
コメディ寄りの怪獣大決戦昭和ゴジラの趣き。ストーリーなんて有って無い様なモノなのだから画面上でくんずほぐれつ暴れ回る怪獣達の狂乱を楽しめ
>>続きを読む

辰巳(2023年製作の映画)

4.0

暴力でしか心の内を表せない不器用な男と社会に居場所の無い女のヤクザ•ノワール。
ストーリーがシンプルなぶん役者陣の熱量がダイレクトに伝わってくる力強い作品。
錆びついた空気感と泥と血のすえた臭いの中、
>>続きを読む

ハードボイルド・レシピ(2023年製作の映画)

3.6

皆さんレビューで書かれている様に『ベイビーわるきゅーれ』が頭をよぎる作品。自分の中でも『ベイビー〜』は傑作だと思っているので、それを良しとするかは評価が分かれるところだと思う。

ユルいキャラ雰囲気と
>>続きを読む

陰陽師0(2024年製作の映画)

3.3


夢枕獏の同名原作『陰陽師』シリーズ原案のオリジナルストーリー。若き日の安倍晴明の活躍を描く。

原作小説からして地味目のエピソードが多いのもあってか本作も総じてライト。「陰陽道」や「呪(しゅ)」の超
>>続きを読む

YOKOHAMA(2024年製作の映画)

3.0

オムニバス3話構成作品。
ひとつひとつは悪くないと思うんよ。
でも映画館で観る程のモノでもない。
テレビ番組以上劇場版未満ってカンジ。
加えて『死仮面』のビジュアルイメージが強過ぎて他二本が霞んじゃっ
>>続きを読む

マンティコア 怪物(2022年製作の映画)

3.6

善良で人畜無害な主人公がふとした出来事から自らの隠された性質に気付いたことから始まる不穏系ホラー。始まりから全体の4/5の尺に渡って地味な恋愛(?)劇が続くのが単調というか冗長(イヤ設定自体は十分異常>>続きを読む

No.10(2021年製作の映画)

3.5

すッッッッげー変な映画(褒め言葉)。
なかなかこんな作品にはお目にかかれない。
前半の不倫ドラマ…要るの?
SF………なのか?
端々に見せる不穏な伏線も回収…しないんかい!
全てをかっ飛ばすラストに意
>>続きを読む

プリシラ(2023年製作の映画)

3.5

これ以上無い位にソフィア•コッポラ。

前半は主人公プリシラの多感な少女時代のおとぎ話の様なシンデレラストーリーが中心。…なのだが、徐々に雲行きが怪しくなっていく。エルヴィスとの生活が煌びやかである程
>>続きを読む

ザ・タワー(2022年製作の映画)

2.9

一応SFっぽい舞台設定はあるものの結局その核心には最後まで触れず仕舞い。その極限状態から生じる人間同士の対立•疑心•混乱を民族対立•性差別を通して描きたかったんだろうけど、盛り上がりらしい盛り上がりも>>続きを読む

貴公子(2023年製作の映画)

3.7

もっとハードボイルドなクライム色の強いノアールを予想していたのだが、結構コメディ色強め。『シティーハンター』(原作)位のライトなヒットマンものを求める人ならいい感じにハマると思う。

主人公の貴公子(
>>続きを読む

アイアンクロー(2023年製作の映画)

3.9

"狂乱の貴公子"リック•フレアー
"美獣"ハーリー•レイス
"超獣"ブルーザー•ブロディ
そして"鉄の爪"フリッツ•フォン•エリック
日本でも馴染み深い名レスラーも数多く登場するプロレス界の「呪われた
>>続きを読む

インフィニティ・プール(2023年製作の映画)

3.5

金さえ積めば殺人だろうが麻薬だろうがクローンを身代わりに無罪放免ディストピア。エッじゃあ地元貧民が過失致死起こしたら問答無用で死刑なの?富裕層相手の外貨稼ぎと信じたいが、資本主義の歪みと人間の傲慢に彩>>続きを読む

オーメン:ザ・ファースト(2024年製作の映画)

3.8

オーメン0(ゼロ)ともいうべき悪魔の子ダミアン出生の前日譚。いつの時代になろうとも「獣の数字」666は厨二心を掻き立てる。

『オーメン』は古典過ぎて若い世代は1stとか観たこと無い人多いかもしれない
>>続きを読む

毒娘(2024年製作の映画)

3.5

もっとサイコなホラーを想像していたが、存外社会派要素を内包する真面目な作品(…かもしれない)。恐怖の毒毒娘ちーちゃんの活躍よりも主人公萌花の属する家庭問題が主軸になってしまっているのは好みが分かれそう>>続きを読む

オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.0

我は死(神)なり
世界の破壊者なり

「原爆の父」と称されるJ•R•オッペンハイマーの栄光と苦悩の人生を描く伝記的作品。

錯綜する時系列はノーランっっっ‼︎て感じだけど、内容自体は彼作品にしては理解
>>続きを読む

ゴーストバスターズ/フローズン・サマー(2024年製作の映画)

3.8

相も変わらずNYにて悪霊退治に明け暮れるもGBが英雄視されたのも今は昔。新チーム間の関係も今ひとつギクシャク。そんな中最凶の古代ゴーストの封印が解かれ…という物語。
まぁいつも通りと言えばいつも通りの
>>続きを読む

デストラップ/狼狩り(2020年製作の映画)

3.5

タイトル詐欺予告編詐欺なのはまぁ置いといて、何というか物語の中心が何処なのかよく分からない作品でした。導入こそアニマルパニックものの装いだが、サイコパスが闖入してきてからはドンドン怪しい方向に。そもそ>>続きを読む

ペナルティループ(2024年製作の映画)

3.6

もっとホラー寄りなSFチックサスペンスを想像していたのだが、アンチクライマックスな構成で『世にも奇妙な物語』みたい(皆さん仰ってますね笑)なユルさに良い意味で裏切られた。

基本的に殺す側若葉竜也と殺
>>続きを読む

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

4.0

クズパワーで東京に光を!

突如襲来する『インデペンデンス•デイ』を彷彿とさせる巨大宇宙船。停滞する状況と安穏な環境に危機感を失う人類。正体は知れぬが無害な存在に徐々に牙を剥く為政者。門出と凰蘭のふに
>>続きを読む

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

3.7

評価が分かれる作品だと思ったのですが、高評価レビュー多いですね。

本第二部において強く目につく「復讐劇」と「狂信的信仰」は日本人の感性ではあまり理解できない気がする。主人公ポールは自ら予知する己の呪
>>続きを読む

変な家(2024年製作の映画)

3.0

それぞれの家にはそれぞれの秘密がある。

原作未読。間取りを活かしたトリックギミックという発想が面白く謎解きミステリーだとばかり思って観進めていたら、まさかのガチホラーだった。

予告編等で提示されて
>>続きを読む

ビニールハウス(2022年製作の映画)

3.6

うわぁ最悪だぁ。
主人公オバサン全てに於いてタイミングが悪い。認知症と盲目設定•密接感の薄い人間関係が上手く機能して物語の進行に無理は無いが、ゴロリゴロリと悪い方へ悪い方へ悪循環の悪連鎖(悪が多いな)
>>続きを読む

ゴールド・ボーイ(2023年製作の映画)

3.5

ミステリー?サイコサスペンス?ジュブナイル?青春恋愛モノ?様々な側面を併せ持つエンタメ性豊かな良作☆☆☆

嘘をついているのは誰なのか?
被害者達が間抜けに映るほど殺人トリック自体はさほど注視すべき点
>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.7

マシュー•ヴォーン節炸裂。『007』や『MI』等の正統派諜報員モノとは趣を殊にする超級アクションスパイコメディー(?)。『スパイファミリー』を実写化したらこんな感じか?二転三転どころか四転五転する展開>>続きを読む

FEAST -狂宴-(2022年製作の映画)

3.0

人間の貪欲さと罪深さが焦点のサスペンスかと想像していたが全く違った。言うても日本人と欧米人の情緒は同カテゴリなのだな。距離的に近いのにフィリピンを含めた東南アジア社会の方が文化に隔たりを感じたりする。>>続きを読む

ハンテッド 狩られる夜(2023年製作の映画)

3.2

深夜のGSコンビニから一切舞台移動無しのワンシチュエーションスリラー。
狙撃犯のあまりのスナイパースキルの高さに正に逃げ場無しとはこのこと。自分がアリスの立場だったら一歩も動けないままにヘッドショット
>>続きを読む

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.3

想像してたのと全然違った。
タイトルからは科学的&解剖学的&物理学的謎解きミステリーを連想させるが蓋を開けたら淡々延々法廷劇。『CSI』や『科捜研の女』期待すると肩透かしを喰らう。
しかも検察側被告側
>>続きを読む

ネクスト・ゴール・ウィンズ(2023年製作の映画)

3.9

良い。
タイカ•ワイティティ監督の作品は心が優しく軽くなる。

米領サモアの騒がしくもユルい人生観と躓き気味ロンゲン監督の厳しく苛烈な人生観。相反する両者の歩み寄りが徐々にお互いの理解と力を紡ぎ出す。
>>続きを読む

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

4.0

韓国警察組織を巻き込んでの日本ヤクザ絡み麻薬犯罪ストーリー。相変わらず分かりやすくシンプルなバイオレンスアクションなので余計なことは何も考えずに楽しめる。ドンソク兄貴演じるマ刑事の剛腕が今日も今日とて>>続きを読む

悪魔がはらわたでいけにえで私(2023年製作の映画)

2.9

変な映画です。
物語(といっていいのか?)は三章仕立て、第1章こそホラー映画っぽいが続く2章3章は何ジャンル映画なのかもよく分からない。『死霊のはらわた』『エクソシスト』『悪魔のはらわた』等々古典スプ
>>続きを読む

ボーはおそれている(2023年製作の映画)

3.4

アリ•アスタ〜〜〜???って感じの作品。
相変わらず嫌な空気全開•観客置いてけぼりで突き進むので好きな人以外には全くオススメできない。ボーを演じ切ったホアキン•フェニックス逆にすげぇ。

ボーの不運の
>>続きを読む

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ(2023年製作の映画)

3.4

カリカチュアの立体化は怖いね。
中身が機械(+?)故の重量感も圧がある。
そういう意味での怖さはあるが、やはり絵面はシュールで恐怖感はいまひとつ。心霊要素は無くても物語は成り立ちそうだし、彼等の情緒の
>>続きを読む

梟ーフクロウー(2022年製作の映画)

4.0

ナルホドそれで「梟」か。
主人公の設定自体が面白く脚本も良く出来ている。良作。

盲人ながら優秀な鍼灸医ギョンスが謀略渦巻く朝鮮王朝の血族同士の骨肉の争いに巻き込まれていく時代劇サスペンス。

前述の
>>続きを読む

>|