johnさんの映画レビュー・感想・評価 - 3ページ目

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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.5

坂元裕二のオリジナル脚本。とある男女の5年間の話。キャスティングは今を代表する二人の俳優。
現代をうまく反映したリアリティのある時代背景やセリフに登場する固有名詞たちはさすがとしか言いようがない。舞台
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リアリティ・バイツ(1994年製作の映画)

3.1

90年代を生きる20代の現実的な物語。4人の共同生活の中、仕事探しや人間関係を描いた。少しドキュメンタリー映画のようで使われている曲も非常に有名なものが多い。ウィノナ・ライダーとイーサン・ホークに、ベ>>続きを読む

オー!ファーザー(2013年製作の映画)

3.4

小説の方が爽快だけど、伊坂幸太郎×岡田将生にハズレはなしです。
岡田将生と忽那汐里の学生っぽい絡みにガンガン親父たちが介入してくる感じ、普通に楽しめます。

四月物語(1998年製作の映画)

3.5

岩井俊二が初々しい松たか子を撮るために作ったような映画。面白くないけど、これはこれで良い。後の岩井作品でオファーされた理由が分かるような気がする。

はじまりへの旅(2016年製作の映画)

2.8

ミスターインクレディブルを少しリアルにして実写化した感じ。超能力は使えないけど、独特の教育方針で動物的機能を鍛えられた家族の話。発想は面白いが、いまいち話に入り込むことができなかった。

転々(2007年製作の映画)

4.0

直木賞作家である藤田宜永が1999年に出版した小説を映像化。
「時効警察」で知られる三木聡監督と、オダギリジョーという最高にchillなタッグで三浦友和と繰り広げる少しズレた緩いバディもの。
散歩とい
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17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.5

1994年に出版されたスザンナ・ケイセンの自伝を映像化。
自らも同様の障害を持ち入院をした経験を持つウィノナ・ライダー(主演)が製作総指揮も務めた。

ヨハネス・フェルメールにより1660年代初頭に作
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ブロークバック・マウンテン(2005年製作の映画)

3.7

ジャーナリストから50代で小説家に転換したピューリッツァー賞作家E・アニー・プルーの短編小説を映像化。リリースが早過ぎた名作との声も多い。
米国中西部ワイオミング州を舞台にしたカウボーイのひと夏の情事
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20センチュリー・ウーマン(2016年製作の映画)

3.6

カリフォルニア州サンタバーバラの穏やかな夏の中、女性三人に囲まれて時間を過ごす男の子の物語。

息子の思春期に対する母親の悩みが中心に語られている印象で、中高生のボーイミーツガール的な設定ではあるもの
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アズミ・ハルコは行方不明(2016年製作の映画)

2.3

オヤジ狩りとグラフィティアート、そして失踪。
フラッシュとショッキングピンクを塗りたくったシティを舞台に疾走する物語。見た目はポップでキャッチーだが掴み所のないまま進み切った。なぜアラサーOLを取り上
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MOTHER マザー(2020年製作の映画)

3.4

是枝監督の「誰も知らない」を彷彿とさせる家族の問題を描いた映画。
母に対する息子の愛が起こした悲劇。
2014年に実際に起こった祖父母殺害事件から着想を得て、子を愛さない母を愛せずにはいられない息子が
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アゲイン 28年目の甲子園(2014年製作の映画)

3.3

重松清の小説原作を映画化。

東北の震災を経て蘇る人間関係を描いたヒューマンドラマ。
一つの傷害事件で高校野球部人生が思わぬ形で終わってしまった中年男性たちの昔の苦き思い出を掘り返しながら出場するマス
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ラストレター(2020年製作の映画)

3.9

透明感がすごい。

岩井俊二監督の故郷である宮城県を舞台に、監督の原体験も入れたタイムカプセル的な映画。ファンタジー要素は少ないが、監督が初期に製作したLove Letterに通ずるところがあるのが嬉
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響 -HIBIKI-(2018年製作の映画)

3.4

漫画原作。
平手友梨奈演じる直木賞と芥川賞をダブル受賞した天才高校生、鮎喰(あくい)響が、柳楽優弥や小栗旬演じる小説家たちに放つ言葉の数々が印象的。自分を曲げなさすぎる行動の過激さにはいささか疑問を感
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SCOOP!(2016年製作の映画)

3.4

福山雅治演じるパパラッチ記者と
二階堂ふみ演じる新人記者の
やり取りが面白い。

前半特に
良いコメディです。

そしてやはり来たかと思わせるタイミングで
お約束のリリー・フランキー。
まるで二次方程
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

2.7

題名の主題への関係なさが謎。
妻夫木聡のコミカルな名演技があるからぎりぎり成立している。
水原希子は割と印象そのままな調子です。

東京家族(2012年製作の映画)

3.2

山田洋次監督「家族はつらいよ」の前作かと勘違いする。
キャスティングはそのままに、
次男の結婚をメインにした家族のドタバタ劇。

あるあるネタ多いけど、まだ序章な感じです。

OVER DRIVE(2018年製作の映画)

3.3

踊る大捜査線や海猿、暗殺教室を手掛けた羽住監督が自らが好きなモータスポーツをテーマにした作品。

「兄弟もの×レースもの」
レースの中でもラリー(公道でタイムアタックをする自動車競技)を描いている。指
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TOKYO TRIBE(2014年製作の映画)

3.1

園子温監督のラップミュージカル映画。
渋谷と新宿にいるギャング集団渋谷WARUと新宿HANDSの二部族間の抗争を描いた井上三太の青春漫画の続編という立ち位置。

ロケーションは実際とはかけ離れた見た目
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愚行録(2017年製作の映画)

3.4

貫井徳郎の直木賞候補ミステリー小説を映画化。

殺人事件の真相を追う記者が出会う衝撃の真実。
だらしなく広がりそうかなと思いつつも
巧みな連鎖からの見事なラストはさすがミステリー小説。
設定はいろいろ
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.8

劇団イキウメの2005年初演の舞台を映画化。
多少のアクションや特撮はあるものの、
vs宇宙人系の物語では群を抜いて静か。

人から一つずつ概念を抜き取っていく様が興味深い。
家族、仕事の概念は当たり
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旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

3.1

ナヴォイ劇場70周年記念、日本とウズベキスタンの高校樹立25周年を記念して製作された日本とウズベキスタン、カタールの合作映画。
緩いロードムービー調で、前田敦子演じるバラエティ番組に出演する女性タレン
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LUCY/ルーシー(2014年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

SFというよりはアクション映画っぽい。
話の内容はどうでもよく、%のカウントアップ(=カウントダウンという矛盾が面白い)でどうなるんだ!?というハラハラ感を作っている。
人間の脳は10%しか使われてい
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ザ・サークル(2017年製作の映画)

3.2

巨大IT企業に入った新人がタブーを破っていく話。

エマワトソンのインパクトが強く、
世間で常用となっているインターネットやSNSへの
注意喚起と取られがちだが、
社長の高き理想を持った事なかれ主義と
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イカとクジラ(2005年製作の映画)

3.5

Wes Andersonプロデュースの
4人家族の離婚を題材にした、アメリカ版家族はつらいよ。
高校生序盤と中学生or小学生後半という多感な時期の息子2人という家族で夫は作家としてスランプで教職へ、妻
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Guava Island(2019年製作の映画)

3.5

常夏の空気と島、
ギターをケースに入れずに持って、そのままバスに乗る。
巷で有名な歌手の男は上半身裸で短パンを履き、
長い髪を編んだ恋人はカラフルな編物の服と長いスカートを纏う。

肉体は死んでも曲は
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祈りの幕が下りる時(2017年製作の映画)

3.5

半沢直樹シリーズで一世を風靡した福澤監督が指揮を執り
加賀恭一郎シリーズの第10作を映画化。
本作では加賀の母親が初登場。
その他作品を跨いで語られていた失踪理由が明かされるほか、
ドラマ『新参者』や
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blank13(2017年製作の映画)

3.2

俳優・斎藤工が齊藤工として監督した作品。
意外なところでタイトルが入ると思ったら、
40分程度のコントの企画であったが、
海外の映画祭へ出品することが可能な70分に延ばしたと知り納得。

大嫌いな親父
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劇場(2020年製作の映画)

3.7

又吉直樹原作小説の映画化。
火花と共通する「売れない若きクリエイター」としての
悶々とした心情描写が多い中、
パートナーという意味では同種だが、
今回は「恋人」との関係の要素を強く反映している。

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蜜蜂と遠雷(2019年製作の映画)

3.3

才能とは続けられること。

世界最高峰のピアノコンクールに、各々の本気で臨む若き4人の物語。
直木賞と本屋大賞を史上初ダブル受賞した青春群像小説の映画化。
音楽に造詣の深い小説家奥田睦ならではの一作。
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.6

こうして社会に解き放たれた人の目は死んでいく。

学校という籠から出た鳥たちは
実はもっと大きな籠の中に入っていたことを知る。
しかもその籠の形は学校のような綺麗な直方体や円錐ではなく、
もっといびつ
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リトル・フォレスト 夏・秋(2014年製作の映画)

4.1

東京から東北の盆地に逃げ戻ってきた女の主人公の生活を描いた物語。
春夏秋冬を一本ではなく二本立てで、
しかも季節ごとにエンドロールを入れるという粋な心遣い。
田舎を持つ人は懐かしさを持つ映画。

スー
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SUNNY 強い気持ち・強い愛(2018年製作の映画)

3.3

2011年公開の韓国映画『サニー 永遠の仲間たち』の日本リメイク作品。原作では1980年代後半だった舞台を1990年代後半に置換し、日本版としてコギャルブームなどの要素を加えた。

小室哲哉が音楽監督
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

4.0

「記憶にございません」
記者会見の際の頻出単語の中では筆頭の重要語句である
この一言の破壊力はすさまじいものがある。
日本国民のほぼ全員を「ああ、またか」とか「どうせこの国は」と萎えさせる、日常では聞
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伊藤くん A to E(2017年製作の映画)

2.5

少し前のヒットドラマの女性脚本家、矢崎(木村文乃)は煙草で疲れた間を持たせながら、次の物語を考えるべく、自分よりひと回り若い4人の女性の恋愛の話をインタビューで取材しあることに気づく。

ドラマ版の見
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