垂直落下式サミングさんの映画レビュー・感想・評価 - 47ページ目

垂直落下式サミング

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映画(1684)
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アニメ(10)

オースティン・パワーズ:デラックス(1999年製作の映画)

3.7

007のパロディシリーズの第二作目。主演のオースティン・パワーズを演じるマイク・マイヤーズが一人三役をつとめる。開始早々、前作のマドンナが殺人ロボットだったという衝撃の真実が発覚し、これを撃退。妻を失>>続きを読む

バーバリアンズ セルビアの若きまなざし(2014年製作の映画)

3.1

不安定な社会を生きる現代の若者たちの日常を映し出す青春映画。リアルを追求するために素人の不良を起用し、希望のない退屈な現実に生きる若者の憤りや苦しさを描いている。主人公のルカを演じるジェリコ・マルコヴ>>続きを読む

レヴェナント:蘇えりし者(2015年製作の映画)

4.7

熊に襲われ傷を負ったため猟師仲間に見放されたアメリカ開拓時代の冒険家ヒュー・グラス。彼が320キロを這うように進んでインディアンの治療を受けて生還した実話を、レオナルド・ディカプリオ主演でアレハンドロ>>続きを読む

シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

5.0

『ファイナルウォーズ』から実に12年ぶりとなる日本のゴジラシリーズの最新作。
『新世紀エヴァンゲリオン』シリーズの庵野秀明が総監督を務め、特技監督には『平成ガメラ』シリーズの樋口真嗣。スタッフ・役者と
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オマールの壁(2013年製作の映画)

4.1

ガザ地区の民族紛争を題材に、反イスラエル組織ハマスに所属する若者の青春と、狡猾なイスラエル軍との戦いを描く社会派サスペンス作品。『無防備都市』や『アルジェの戦い』のように反体制運動を肯定的な視点で描い>>続きを読む

Doglegs(2015年製作の映画)

5.0

障害者プロレス興業団体『ドッグレッグス』のドキュメンタリー映画。コミケで彼らのことを知って興味を持ち、地元での公開日に観に行った。団体名になっているDOGLEGSは障害者に対する侮蔑表現で、興業のタイ>>続きを読む

ファスタープッシーキャット キル!キル!(1965年製作の映画)

3.9

巨乳映画の巨匠ラス・メイヤー監督の代表作。
ヴァーラ、ロージー、ビリーの三人のゴーゴーダンサーは砂漠で若いカップルと出会いカーレースをすることとなるのだが、なんやかんやあって彼氏の男と言い争いになる。
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お父さんのバックドロップ(2004年製作の映画)

3.7

悪役に転向したプロレスラーの父とプロレス嫌いの息子が、時に反発し合いながらも家族の絆を取り戻していく姿を暖かい視点で描いた、中島らも原作のファミリームービー。
本作の注目ポイントは、主演の宇梶剛士の持
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必殺! THE HISSATSU(1984年製作の映画)

3.5

必殺シリーズの劇場版。
時代劇における正義というものの定義は、国家権力側の人間が一般庶民に害を為す悪党を法によって定められた仁義のもとに大義名分を以て成敗するといった受け身な姿勢のものが多く、『水戸黄
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コマンド・フォース(2010年製作の映画)

3.7

ウイルス兵器をめぐる戦いを描いたロシア産アクション映画。多国籍部隊によるB級エクスペンダブルズだ。
レンタル店で目を引くのは『この男たち人類最強』の謳い文句と、二人のメジャー俳優を差し置いてセンターに
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八仙飯店之人肉饅頭(1993年製作の映画)

4.5

その残虐描写でスプラッタ界隈にセンセーションを巻き起こした香港の鬼才ハーマン・ヤウ監督によるマカオで起きた一家バラバラ殺人事件をベースに描くスラッシャー映画。
陰惨な暴力シーンが印象的な映画だが、殺人
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闇の子供たち(2008年製作の映画)

2.9

阪本順次監督が東南アジアに蔓延る子供の臓器売買と幼児売春を描いた問題作。東南アジアの貧しい家では子供が売春宿に売り飛ばされてしまうことがあるという話は知っていたが、エイズで弱った子供はゴミ袋に入れられ>>続きを読む

SFソードキル(1984年製作の映画)

4.0

氷衝けになっていた侍が数百年後のアメリカの科学者の手によって解凍され復活。施設を抜け出し事件を巻き起こしていく浦島太郎映画。
一歩間違えば珍作・珍品になっていたこの作品をカルト足らしめているのは、侍ヨ
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ダーティファイター(1978年製作の映画)

3.5

クリント・イーストウッドの主演映画としては異色のコメディ作品。彼が演じる腕っぷしの強いトラック運転手は、酒場で出会ったカントリー歌手の女に運命を感じ猛アタック。口説いて口説いて交際までこぎつける。しか>>続きを読む

バトル・オブ・アトランティス(2013年製作の映画)

2.7

チープなパシフィック・リム便乗映画。
レンタルDVDが出たのが『パシフィック・リム』とほぼ同時期か少し後で、私がレンタルで観たのも『パシフィック・リム』の影響で怪獣モンスター映画がマイブームだった頃。
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ゴーストバスターズ(2016年製作の映画)

4.0

傑作SFコメディ作品のリメイク。
子供の頃にレンタルビデオで観たビル・マーレイ版が30年前以上も映画だということに驚いた。オリジナルはサタデー・ナイト・ライブ出身者たちの気楽なノリと、お馴染みのNOゴ
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栄光のランナー 1936ベルリン(2016年製作の映画)

4.0

『プレデター2』や『エルム街の悪夢5』等のジャンル映画の続編を手掛けた苦労人スティーヴン・ホプキンス監督作品。世間的には人気TVドラマシリーズ『24』の監督として名が知られているものの、劇場用作品とし>>続きを読む

サイクロプス(2008年製作の映画)

2.5

ロジャー・コーマン製作のギリシャ神話に登場するの一つ目の巨人サイクロプスを主役にした二次創作的なモンスター映画。怪物のCGはお世辞にもレベルが高いとは言えないが、古代ローマの石畳や闘技場を再現したセッ>>続きを読む

少林拳対五遁忍術(1982年製作の映画)

3.7

『片腕必殺剣』のチャン・チェ監督が、中国武術の達人たちと日本からやってきた忍者部隊の戦いを華々しいアクションで描いた武侠活劇。
日本の忍者勢力から挑戦状を叩き付けられた中国の武林総盟。精鋭を選出し他流
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北国の帝王(1973年製作の映画)

5.0

リー・マーヴィンが絶対列車にタダ乗りするホーボーの帝王、アーネスト・ボーグナインが絶対にタダ乗りを許さない鬼車掌となって、二者が対決する野蛮なスターVSスターのアウトローシネマの傑作。
名匠ロバート・
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野いちご(1957年製作の映画)

5.0

イングマール・ベルイマンの代表作のひとつだが、彼の他の作品とは些か毛色が違う。ベルイマンは西洋的な知識人として厳格で哲学的な作品を多く残し、映画製作にあたって極めて文学的な論理性を重視してきた映画作家>>続きを読む

大巨獣ガッパ(1967年製作の映画)

3.0

日活の特撮怪獣映画。
『キングコング』とか『モスラ』みたいな、自然の生物を人間の都合で見世物として文明社会に持ち帰ってきちゃう系で、どこかでみたことのある場面、どこかでみたことのある展開が続きます。先
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モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

4.7

『滝を見に行く』の沖田修一監督の最新作。
東京で売れないヘビメタバンドのヴォーカルとして活動している松田龍平演じる永吉は、彼女の妊娠を両親に報告しようと離島の実家に帰省する。そこで父の末期癌が発覚し、
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ザ・シューター/極大射程(2007年製作の映画)

3.5

巨大な陰謀に巻き込まれた凄腕スナイパーの逃走とサバイバルを描く骨太サスペンス活劇。『トレーニングデイ』『イコライザー』などで知られるアントワーン・フークア監督が得意とする法で裁けない悪が存在するなら、>>続きを読む

ウエストワールド(1973年製作の映画)

4.5

『ジュラシックパーク』の原作者マイケル・クライトンの初監督作品。スタッフが人形ロボットで構成されたアミューズメント施設で、機械の不具合からロボットの暴走が起きるSFパニック映画。
この遊園地は暴力に支
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心中天網島(1969年製作の映画)

5.0

“松竹ヌーヴェルバーグの雄”篠田正浩監督が近松門左衛門原作の世話物を題材に描く日本ATG映画の傑作。
原作が人形浄瑠璃であること強く意識し、舞台劇の雰囲気を意図的に取り入れた意欲作だ。白と黒のコントラ
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インフェルノ(2016年製作の映画)

3.5

『ハドソン川の奇跡』と続けてトム・ハンクス主演作を二本続けて鑑賞。『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続くシリーズ第三作目。おなじみ宗教象徴学者ロバート・ラングドン教授が、細菌兵器の使用を目論む天>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.0

トム・ハンクス主演のクリント・イーストウッド監督の最新作。2009年に乗客乗員155人を乗せた旅客機がバードストライクによって両エンジン停止状態に陥った際、冷静な判断でハドソン川への不時着水を成功させ>>続きを読む

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