上阳赋/The Rebel Princess
皇帝一族の血筋を引いて生まれた王儇は上陽郡主の名を授かり、皆に愛され何不自由なく暮らしていた。時は流れ、成人となった王儇は政略結婚に反発し、皇帝と婚姻の自由の約束を取り付ける。王儇が喜びにふける一方で、辺境の地では数多くの戦士が国を守っていた。そんな中、忽蘭王の首を取った蕭綦が王に冊封されることになる。
100日の禁足を言い渡された王儇の元に、宛如が見舞いにやって来る。そして、旧正月の灯籠祭りの見物に王儇を誘う。約束の日、屋敷を抜け出した王儇は宛如の代わりに待っていた子澹とにぎわう街へと出かける。しかし、楽しい時もつかの間、出先で子澹は何者かに命を狙われる。乱闘の中、2人は見知らぬ男たちに助けられるが…。
子澹が刺客に襲われた数日後、皇都では蕭綦を迎える準備が進んでいた。蕭綦との婚姻を言い渡された宛如は、その姿を一目見ようと王儇と一緒に入城の儀を見に出かける。皇帝が蕭綦と宮殿に向かおうとしたその時、王藺の忠臣である顧庸が王の冊封に反対し自害して抗議をする。忠臣の突然の死に王藺は皇帝に事の報告を申し出るが…。
皇后の策略で、皇太子である子隆の待つ華光殿に閉じ込められた王儇は、追いかけてくる子隆を振り払い塀に上って逃げ出すが途中で足を滑らせ落ちてしまう。それを受け止めたのは、偶然外にいた蕭綦だった。一方、宛如は自分を王儇と勘違いした子隆に貞操を奪われる。烈火のごとく怒る皇帝は皇太子を廃位させようとするが…。
王儇の身を案じる子澹は、皇帝に王儇との婚姻の許可を取り付ける。時を同じくして、王藺は蕭綦の屋敷を訪ね王儇との婚姻を提案する。そんな中、観念した宛如が未来の皇后になると王儇に話し、皇太子の元に嫁いでいく。王藺は婚礼後の皇太子に皇帝の信頼を回復するため、長年紛失していた玉璽を皇帝に渡すよう指示するが…。
倒れた皇帝の代わりを皇太子が務め、王藺が摂政となることが告げられる。そして、毒を盛った疑いで謝貴妃と子澹をはじめ謝氏一族は捕らえられてしまう。皇后は謝貴妃の牢に行き子澹を救いたければ罪を認め命を絶てと迫る。一方、子澹の身を案ずる王儇の元に、子澹を助けたければ蕭綦と婚姻しろという皇后の言葉が伝えられる。
王儇の元に宛如が訪ねてくるが、王儇は婚姻が子澹のためだと明かせずにいた。宛如は牢を出て謝貴妃の弔いをする子澹に、蕭綦と婚姻すると語った王儇の様子を伝え家門のために敵を討てと訴える。そんな中、弔問に訪れた王儇の母長公主は子澹に自らの婚姻と引き換えに王儇が子澹の命を守ったことを伝え、2人で逃げろと話すが…。
王儇と蕭綦の婚礼が厳かに執り行われるが、辺境の異変を聞いた蕭綦は式の途中で王儇に挨拶もせず寧朔へと発ってしまう。王儇は屈辱を味わい、代わりに謝罪に来た宋懐恩に憤りをぶつける。その後、暉州へと居を移した王儇は蕭綦から届く文に目もくれず気ままな時を過ごしていた。そんな中、灯籠祭りが行われることになり…。
灯籠祭りの途中、何者かに連れ去られた王儇。首謀者の前に連れていかれた王儇は恨みを語るその男が蕭綦によって滅ぼされた六盤の者だと知る。そんな中、王儇が連れ去られなすすべもない錦児は皇帝陵へと向かい子澹に助けを求める。一方、王儇の身を案じる蕭綦の元には皇都から使臣の徐授が訪れ、閲兵式を楽しみにしていると話し…。
暉州で王儇を捜す子澹は、思いがけず謝淵と再会する。謝淵は子澹の行動を叱責し、皇帝からの密命を見せ子澹を皇都へ向かわせる。一方、寧朔へ連れていかれた王儇は、監視の目を盗み火を放って建物から抜け出す。そこで蕭綦が送り込んだ胡光烈たちと会うが、脱出が不可能と判断した王儇は閲兵式の日の危機を蕭綦に伝えろと命じ…。
閲兵式の日、蕭綦は兵を見せるとみせかけ徐授を殺してしまう。物陰からその様子を伺っていた賀蘭箴は、王儇を装ったおとりを使い蕭綦の命を奪おうとするが失敗に終わる。賀蘭箴は蕭綦との一騎打ちを申し出、王儇を人質にしたまま演武場から脱出する。忽蘭領へ渡る橋にさしかかった時、後方にいたはずの蕭綦が橋の先に現れ…。
傷の癒えた王儇は皇都と寧朔の暮らしぶりの違いを目の当たりにする。そして、我が物顔に振る舞う侍女の杏児たちを懲らしめようとするが世話役の盧夫人が乗り込んでくる。そんな中、しばらく姿を見せなかった蕭綦が戻り、賀蘭箴を助け忽蘭に送り届けてきたと明かす。王儇は六盤を滅ぼしたのが蕭綦ではなかったことを聞かされる。
蕭綦から真実を聞いて以来、王儇は蕭綦と顔を合わせられずにいた。酒を飲み酔った王儇は自分を介抱する蕭綦にからみ眠り込んでしまう。そんな王儇に蕭綦は自分の本心を打ち明ける。一方、江南の地で謇寧王が挙兵し蕭綦の元にも出陣の命令が届く。そんな中、蕭綦は王儇を草原へと連れ出し忽蘭の祭りで楽しい時を過ごすが…。
蕭綦と王儇の行動を外部に漏らした犯人を捜すため侍女たちが捕らえられる中、宋懐恩は盧夫人に目星をつけ自白させる。一方、王儇は出陣する蕭綦についていこうと荷造りを始めるが、蕭綦に長公主の危篤を知らせる王藺からの文を渡される。信じられない事態に戸惑いつつも、蕭綦とのしばしの別れを決めた王儇は皇都に向けて旅立つ。
暉州に到着した王儇は呉謙の謝罪と歓迎を受ける。そんな中、王儇は呉謙の怪しい言動と町の不穏な様子に気づき宋懐恩に罠だと告げるが、結局呉謙に捕らわれてしまう。一方、捕らわれても気丈な態度を見せる王儇に腹を立てる呉謙は、謝淵から王儇を始末するよう命じられる。そばで聞いていた呉夫人は王儇にその危機を知らせ…。
刺客に襲われた王儇は牟連に命を救われる。時を同じくして宋懐恩も王氏の護衛兵を引き連れ王儇を助けにやって来る。交戦する暉州兵の姿を見た牟連は、兵士らに真の忠勇を問い謀反への加担をやめるよう説得する。王儇たちは、迫り来る謇寧王の反乱軍から暉州を守るため、蕭綦が入城したかのように見せかけ城門を掌握するが…。
謇寧王の攻城に備え策を練る宋懐恩は王儇に避難を進めるが、王儇は豫章王妃として兵と共にいると告げる。そんな王儇の前に子澹が現れ一緒に逃げようと説得するが、民を置いて逃げる卑怯なまねはできないと突き放す。一方、謇寧王の軍が城壁の南門前に集結する。王儇は攻城を遅らせようと馬に乗り城外の謇寧王の前に進み出る。
謇寧王の攻城に劣勢を強いられ、王儇の元にも負傷者が次々と運ばれてくる。ついに、城壁の西門が破られ反乱軍が町中に攻め込む。王儇は呉謙の屋敷にいた民を裏に誘導し、みずからは敵に向かう覚悟を決める。しかし、屋敷の外が静かになり開けた門の向こうには蕭綦の姿があった。謇寧王は後退し、蕭綦たちは勝利の声を上げる。
王儇は暉州を離れ懐かしい皇都へと帰ってくるが、長公主の具合を案じ気分はすぐれない。実家へと立ち寄った王儇を王藺が出迎えるが、蕭綦から聞かされた真実が頭をよぎり王儇は王藺の歓迎を素直に受け入れることができない。その上、長公主が慈安寺にいることを聞かされる。一方、謇寧王を追撃する蕭綦は苦戦を強いられていた。
王儇は蕭綦の屋敷で待っていた王夙に長公主の不在の理由を問い詰める。そして、寺に向かった王儇は長公主と久しぶりの再会を果たす。一緒に帰るよう促す王儇に長公主は帰る家はないと胸の内を吐露する。さらに、かつて毒酒を飲まされ目の前で死んでいった王藺の側女の話と共に王藺が皇族に少なからず恨みがあったことを明かす。
宮殿を訪れた王儇は弱った皇帝の姿を目の当たりにし、そばを離れた己の行動を悔いる。しかし、皇帝からの思いも寄らぬ告白に呆然とその場をあとにする。一方、王儇の訪問を待っていた薛道安は王儇と共に皇后の元に向かい、突然、皇后に刀を振りかざす。王儇は身をていして皇后を守るが、玉秀が薛道安に刺され深手を負ってしまう。
皇后が、捕らえられた温侍中に会いに行ったと知った王藺は、その真意を探るため牢に向かい温侍中に酒を勧める。毒入りと覚悟を決めた温侍中が酒を口にしようとしたその時、皇后が止めに入る。一方、食糧が底をつき撤退を余儀なくされた寧朔軍の元に桓公から食糧が届く。蕭綦は使者から支援は丞相の指示だと密詔を見せられるが…。
密かに準備を進めていた皇帝と子律は皇帝への反逆を問い、王藺や皇后たちを投獄し大臣たちをも太極殿に監禁する。豫章王の屋敷にいた王儇の元にも禁衛軍が押し寄せ、ただならぬ状況を察知した王儇は宋懐恩を諭し言われるまま宮殿へ向かう。一方、桓公の提案で鬼霧谷に陣を張った蕭綦たちは謇寧王の軍に取り囲まれてしまう。
皇帝が虎符を持っていないと知り態度を翻した子律は、皇帝に自分の父親が謇寧王だと暴露し、動揺する皇帝に皇位継承の詔勅を迫る。窮地に立った皇帝は、王儇を自分の元に呼び出し皇帝として取った行動に心から謝罪する。一方、謇寧王の軍と対峙したまま守りに徹する蕭綦の元に、偵察に出ていた胡瑶が朗報を携え戻ってくる。
王儇は皇帝から式乾殿に宮殿の外へと通じる秘密の抜け道があることを聞かされる。病を装った皇帝に再び呼び出された王儇は、皇帝の密詔を携え秘密の抜け道づたいに虎符が隠されている慈安寺へと向かう。無事、虎符を手に入れた王儇は、今度は城外にある西の軍営に向かうため宋懐恩と共に西門の警備を任されている魏将軍を訪ねるが…。
宋懐恩に虎符と密詔を託した王儇は追っ手を逃れ、再び秘密の抜け道を使い何とか子律が式乾殿に入ってくる前に戻る。一方、鬼霧谷で謇寧王の反乱軍と対峙していた蕭綦はついに出撃を命じる。桓公の合図の狼煙を見た謇寧王は、勝利を確信し谷の奥へと攻め込むがそこには蕭綦がかねてより準備を進めていた戦車が立ちはだかり…。
西の軍営に向かった宋懐恩は捕らわれの身となり偽の証文に署名させられてしまう。宮殿では、王儇に思いが伝わらず失意の子澹が皇帝に謁見し、気持ちを吐露する。そんな子澹に皇帝は天下を取れと叱咤激励する。一方、子律の元に謇寧王の戦況報告が届く。勝利を確信した子律は桓宓との婚礼の日取りを決め王夙に離縁状を届けさせるが…。
宮殿では子律と桓宓の婚礼の儀が行われる。皇帝が詔書を読み上げる間、王儇は桓宓を装った侍女に子律を討たせようとするが失敗する。逆上した子律が王儇を殺そうとするが、かばった子澹が代わりに刺されてしまう。そして、再び子律の刃が王儇に向いた瞬間、皇帝の密詔を携えた蕭綦が現れる。進退窮まった子律は皇帝を人質にするが…。
王儇は傷を負った子澹の見舞いに行くが門前払いをくらってしまう。一方、桓宓の一件で体面を失った王夙は酔って暴れ、見かねた王藺に池につき落とされる。罵声をあげ王藺に絡む王夙を王藺は厳しく叱責する。翌日、酔いがさめた王夙は王儇と共に長公主のいる慈安寺を訪れる。寺に到着するとそこには王藺を乗せた馬車も到着していて…。
皇帝は王儇に遺言書の在りかを教え、死後の開封を頼む。皇帝の心変わりを疑う皇后は王儇を呼び寄せ探りを入れるが何一つ聞き出すことはできなかった。そんな中、王儇たちの元に皇帝崩御の知らせが来る。蕭綦は宮殿に駆け付けるも一足遅く王藺が東宮に皇太子たちを閉じ込めてしまう。宮殿に入った王儇は、皇帝の眠る式乾殿へと向かい…。
皇帝の遺言を聞いても一向に引こうとしない王藺を諫めるかのように長公主が自死し、その衝撃で王儇は流産してしまう。皇帝の国葬が執り行われ、子隆が新皇帝に即位する中、最愛の母を失い悲しみにくれる王儇は謀反の罪で投獄されていた王藺が処刑されると聞く。一方、皇后になった謝宛如は懐妊したことが分かり皇帝に報告するが…。
王夙は王儇を訪ね王藺を助けてほしいと訴えるが、父の犯した罪と肉親への情の間で王儇は葛藤する。処刑の日、馬を飛ばして処刑場所に向かった王儇は王夙と共に王藺を見送りたいと請うが…。一方、牢を出た王藺は蕭綦に出迎えられるも馬車でどこかに連れていかれる。到着した場所で死を覚悟した王藺に蕭綦は皇帝からの密詔を手渡す。
慈安寺での静養も3か月が過ぎ王儇は屋敷に戻る決心をする。屋敷に着いた王儇は、祝いの赤い布に覆われた様子に動揺するが毅然とした態度で中に入る。そこには婚礼服に身を包んだ蕭綦が待っていた。蕭綦は招待客の前でかつての過ちを謝罪し、王儇を生涯ただ一人の女人だと宣言する。しかし、以前と違う立場を思い王儇は素直に喜べず…。
皇帝の側室候補として琅琊より王儇の従妹、王倩が母親と皇都にやって来る。数日後、皇太后に招かれ王倩らと共に家族の宴に出席した王儇は、宴のあと皇帝に呼ばれる。一緒に昔を懐かしむ中、王藺の命を救ったのが蕭綦だったと聞かされる。一方、側室候補が来たことで心中穏やかでない皇后は、王倩に近づきわざと優しく接する。
蕭綦は胡光烈を使い戸部の官吏である謝守正の不正を探る。そんな中、忽蘭から新皇帝の即位を祝う賀蘭箴率いる使いが皇都にやって来る。その夜、賀蘭箴は王儇に贈り物を届けさせる。意図が読めぬまま不安になる王儇をよそに、翌日宮殿にやって来た賀蘭箴は自分を歓迎するための宴の席に王儇を同席させてほしいと皇帝に申し出る。
玉秀の宋懐恩への想いを知る王儇は、宋懐恩を呼び出し玉秀への気持ちを確かめる。宋懐恩は秘めた想いを悟られぬよう玉秀との婚姻を申し出る。一方、皇都見物に浮かれる王倩が豫章王の屋敷にやって来る。屋敷を見物する途中、偶然玉秀とすれ違った王倩は玉秀も巻き込んで派手に転び、その拍子に皇后からもらった腕輪が割れてしまう。
王儇が補薬として飲んでいた薬に不審を抱いていた徐女官は、ひょんなことから薬に避妊成分が混ざっていることを突き止める。さらに、そのことを蕭綦が知っていて王儇に飲ませ続けていることに衝撃を受ける。一方、王儇は豫章王の屋敷が財政難に陥っている事実を聞き驚愕する。そして、屋敷の中に秘密の場所があることも知り…。
蕭綦はついに軍事費の横領で謝守正を捕まえる。しかし、皇后がいち早く手を回し謝守正は拷問から免れてしまう。さらに朝議の席でも蕭綦の提言は皇帝に届かない。蕭綦は、謝守正と一緒に兵糧米を管理していた宋懐恩を呼び出す。一方、賀蘭箴の元に謝氏から連絡が入り、密かに向かった待ち合わせの場所で待っていたのは皇后だった。
宮殿では、士族の娘たちを集め賀蘭箴の歓迎の宴が開かれる。娘たちの才能を競い合わせる中、皇帝が忽蘭に嫁がせる和睦の公主を発表しようとしたやさき、賀蘭箴は王氏の娘を公主として迎えたいと申し出る。皆の前で決断を迫られた皇帝はその申し出を受けてしまう。突然の災難に王倩親子は取り乱し、宴のあとも大騒ぎとなる。
助けを求めてきた王倩に、皇后は忽蘭に行かなくても済むよう蕭綦を誘惑しろと促す。宮殿から戻った王倩は母親と共に豫章王の屋敷へ向かう。泣きながら王儇に許しを請う王倩親子は、嘘の話を持ち出して何とか豫章王の屋敷に住まわせてほしいと懇願する。そんな中、子澹が密かに皇帝陵を抜け出し皇都へとやって来る。
江南の水害に頭を悩ます皇帝に皇太后は王夙と宋懐恩を治水にあたらせるよう薦める。そして、腹心の宋懐恩を引き離した隙に蕭綦の命を奪えと諭す。江南行きが決まった宋懐恩と玉秀の婚姻のため、皇帝からの慶事の使いが豫章王の屋敷にやって来る。一方、賀蘭箴と子澹は密かに席を設けるが、子澹は賀蘭箴との同盟を一度は断り…。
朝議の席で王夙と宋懐恩にそれぞれ新たな称号が与えられる。さらに、2人には役職も付与され江南の治水にあたるよう正式に命令が下される。一方、豫章王の屋敷では、賀蘭箴から王儇への約束の言づけを受けた劉執事が蕭綦にそのことを明かしてしまう。蕭綦は王儇に、隠れて賀蘭箴と会う理由を問い詰め、そのまま言い合いとなる。
王夙と慈安寺を訪れた王儇は、かつて王夙が書き上げた治水策を渡しながら、成功を信じて皇都で待っていると伝える。一方、文を受け取った賀蘭箴は江夏王の屋敷を訪れる。王夙は最高の接待で賀蘭箴の機嫌をとり、何とか公主を王倩から別の女人に変えてもらうよう頼む。そんな中、賀蘭箴は王儇の舞踊が見たいと要求するが…。
騒ぎを聞きつけた王儇は王倩を問い詰めるが、蕭綦の側室の地位を手に入れたい王倩から衝撃的な秘密を明かされ王儇は動揺する。一方、王儇が心配で豫章王の屋敷までやって来た王夙も徐女官から蕭綦が王儇に飲ませていた薬の話を聞き、逆上して蕭綦に殴りかかり大騒ぎとなってしまう。しかし、王儇の命を守るためだったと分かり…。
王藺の死を知った王儇はまたもや心身共に衰弱し命の危険にさらされてしまう。蕭綦はかつて賀蘭箴から贈られた至宝の花が妙薬として効果があると聞き王儇に飲ませるが、命の代わりに二度と子が授からないかもしれないことを王儇に告げる。そんな中、宋懐恩と玉岫の婚礼が盛大に行われる。宋懐恩は祝い酒で自身の気を紛らわそうとするが…。
予定よりも早く皇后が無事皇子を出産し、皇帝はじめ宮中は喜びにあふれる。一方、江南の治水に奮闘する王夙の元に生き延びた王藺がひそかに向かっていた。そんなこととは夢にも思わぬ王夙を訪ねて顧采薇がやって来る。突然の訪問に驚く王夙に顧采薇は治水の手助けを申し出る。その頃、宮殿では皇子の誕生を祝い盛大な宴が開かれるが…。
宮殿では皇子に発疹が現れ騒ぎとなり、結局、皇子に酒を飲ませた疑いで乳母が捕らえられる。皇帝は泣き止まぬ皇子を案じ太医に相談するが、太医は“怯え”が原因だと話す。さらに太史令から帝星を脅かす星の存在を聞かされた皇帝は、その言葉から蕭綦のことを思い浮かべる。一方、豫章王の屋敷には懐妊し幸せにあふれる玉岫が訪れ…。
太医を呼んだ王儇は望みがあれば何とか子を持ちたいと訴える。王儇の切実な願いに根負けした太医は王儇に協力することになる。一方、鄭乳母は皇后の使いで賀蘭箴へ連絡を取る。さらに密かに子澹へも文を送る。蕭綦の狩り場への出発を前に、なぜか王儇は心配でたまらない。そんな中、ついに蕭綦は皇帝たちと狩り場へと出かけていき…。
王儇は鄭乳母の怪しい行動に気がつく。追求しているところへ皇后が戻り、それでもしらをきる鄭乳母に王儇は思わず手を上げてしまう。そんな王儇の無礼が許せず皇后も徐女官に手を上げるが、王儇の言葉が気になってしまう。その頃、狩り場では皇帝一行が狩りを楽しんでいた。本気を出さない蕭綦に皇帝は勝負を挑み、蕭綦を誘い出すが…。
刺客を追いかけた蕭綦の前に、小禾たちを人質にした賀蘭箴が立ちふさがる。そして、蕭綦は賀蘭箴から自分が皇帝の暗殺を企てた逆賊にされたことを聞かされる。皇后たちの筋書きどおり蕭綦と寧朔軍は禁衛軍に追い詰められ死闘を繰り広げる。一方、大怪我を負い生死の淵を彷徨う皇帝を大臣たちは何とか皇都へ連れ帰ろうとするが…。
皇后に呼び出された王儇は、罪のない鄭乳母を中傷したと皇后に叱責される。王儇は皇子の体を確認するが、結局何も見つけられず昭陽殿をあとにする。しかし、自身の手首の異常に気づいた王儇は再び昭陽殿に戻り…。一方、虫の息の皇帝が宮殿に到着し皇太后は我が子の変わり果てた姿に驚愕する。そんな中、皇帝は遺言を残すのだが…。
殉葬を言い渡された皇后は、王儇に今までの悪事を謝罪し皇子を託す。さらに、皇帝も幼い皇子の身を案じ、行く末を王儇に委ね宮殿を離れ遠くに連れていくよう哀願する。王儇は皇子を連れて宮殿を脱出しそのまま皇都の外へと向かう。一方、皇帝が崩御し悲しみにくれる皇太后の元に蕭綦の死が知らされる。皇太后は王儇の投獄を命じるが…。
皇都を抜け出した王儇は、二手に分かれることを提案する。徐女官に王夙の元へ皇子を届けるよう頼み、自身は蘇錦児と共に蕭綦を捜しに狩り場へ向かう。しかし、蘇錦児は王儇を追いかけてくる賀蘭箴のため行き先を知らせる目印を残す。さらに王儇に薬を混ぜた水を飲ませ眠らせてしまう。その頃、王夙は亡くなったはずの王藺と再会するが…。
目を覚ました王儇は賀蘭箴から蘇錦児の裏切りと自分が手配されていることを聞かされる。戸惑う王儇に賀蘭箴は忽蘭にかくまうので一緒に行こうと話す。一方、大成では温丞相らが行方知らずの皇子の身を案じつつも、空いた皇帝の座に頭を悩ます。そんな中、皇帝陵から皇都へ戻ってきた子澹を新しい皇帝として迎え入れることになり…。
夜の森に置いてきぼりにされ途方に暮れる王儇を賀蘭箴が迎えにやって来る。一方、王夙は王藺に皇太后の密命に背き宋懐恩を生かしたいと話す。そして、王藺と一緒に王氏を盛り立てることを約束する。王藺は王夙に宋懐恩を懐柔することを提案する。そんな中、皇都に戻ろうとする宋懐恩を引き止めた王夙は皇太后からの密命を見せ…。
蘇錦児から王儇の自死を知らされた皇帝はその衝撃で倒れてしまう。そんな中、先帝の皇子を連れた徐女官たちがようやく江南の王夙の元にたどりつく。王夙は、皇子の素性を明かさぬまま顧采薇に預けようとする。その頃忽蘭では、賀蘭箴がみずから作った花畑に王儇を連れていき、蕭綦の死を受け入れ自分の気持ちを受け取ってほしいと告白する。
皇子のために刺客に襲われた顧采薇に王夙は謝罪をし、皇都への同行を誘い顧采薇への思いを伝える。一方、皇帝に目通りがかなった蘇錦児は、王儇の死を認め皇帝に尽くしたい自分にも目を向けてほしいと懇願する。そんな中、蘇錦児を始末することに決めた温丞相らが蘇錦児を捕らえ投獄するが、その知らせを聞いた皇帝は牢へと向かい…。
王儇は、柵の中に閉じ込められた龐癸たちに偶然会う。再会を喜び合うが、そこで王儇は蕭綦の最期を聞くことになってしまう。一方、王夙と皇都に戻ってきた王藺は、皇子を連れ慈安寺に身を隠す。朝廷では各地の反乱を鎮めるべく軍を率いる人選で揉める中、皇帝の元に王儇によく似た女人が忽蘭に連れていかれたという知らせが届く。
忽蘭に出兵しようとする皇帝を止めようと温丞相たちは太祖皇帝の遺言を持ち出し、皇帝を式乾殿に軟禁してしまう。そんな中、王夙をつかって密かに宋懐恩を呼び出した王藺はついにその姿を現す。そして、宋懐恩に手を組むなら王氏の養子にすると揺さぶりをかける。一方、忽蘭では、婚姻を承諾した王儇のおかげで民が解放されるが…。
忽蘭から民を連れ寧朔の地に戻ってきた蕭綦と王儇は牟連らに出迎えられる。蕭綦は自身に着せられた逆賊の真相を明らかにするため、王儇を伴い軍を率いて各地の反乱軍を掃討しながら皇都へと向かう。蕭綦の皇都入りを阻止しようと温丞相は皇帝に相談するも軟禁された皇帝は相手にもしない。そこで、温丞相は宋懐恩を説得に向かわせるが…。
蕭綦の皇都入りを阻止できないと分かり、温丞相は皇帝に逆に蕭綦の皇都入りを命じ歩み寄るよう提言する。出迎えを任された王夙が詔書を携え城門の外に行くが、蕭綦は礼も尽くさず詔書を自ら読み上げてしまう。その内容に納得のいかない蕭綦は、命令を撤回するよう王夙に迫る。そんな中、皇帝みずから城門の外へと出迎えにやって来る。
皇都に落ちついた蕭綦は、早速、唐競らと狩り場の事件の真相を探り始める。蕭綦と共に皇都入りした王儇は、具合の悪い皇太后を見舞うため宮殿に向かい、その足で蘇錦児の元を訪ねる。蘇錦児と対峙した王儇は幼い頃から抱き続けてきた蘇錦児の自分への本音を聞かされる。一方、蕭綦が皇都にいると知った胡瑶が豫章王の屋敷に駆けつけ…。
蕭綦の願いが実を結び皇帝みずから亡くなった寧朔の兵たちを弔う祭祀に参加する。しかし、士族たちに警戒され事件の真相の解明は難航していた。そんな中、皇太后の具合が悪くなり王儇は宮殿に駆けつける。乱心した皇太后は亡くなった先帝である子隆の身を案じ、子澹が狩り場で罠を仕掛けていると王儇に打ち明け…。
蕭綦に九錫の礼の下賜を願う上書が届き、それが蕭綦の仕業だと疑う温丞相は王儇に蕭綦を説得するよう頼む。王儇は承諾したものの、蕭綦ではない別の人物の関与を疑う。一方、王藺は蘇貴妃の弱みにつけ入り皇帝から玉璽を盗ませる。さらに宋懐恩を呼び出し、皇帝と賀蘭箴の先帝暗殺に関わる密書を見せそれを蕭綦に渡せと指示をする。
王儇が捜していた徐女官が、慈安寺の裏山で変わり果てた姿で見つかる。蕭綦から徐女官の死に王夙が関与していると聞いた王儇は、長公主の墓に王夙を呼び出すが…。一方、蘇錦児が産気づき無事、男の子を出産する。しかし、赤子を抱いた皇帝はその姿に不審を抱き、呼びつけた太医から我が子ではないという衝撃的な真実を聞かされる。
宋懐恩から皇帝と賀蘭箴との証拠の密書を渡された蕭綦は、王儇の制止を振り切り軍を連れ太極殿へと乗り込む。真相を突きつけられ開き直る皇帝に蕭綦が剣を向けたその時、王儇が太極殿にやって来る。王儇の必死な説得で蕭綦はそのまま軍を引き連れ寧朔へと発っていくが、実はそれは蕭綦の計画だった。その姿を王儇は城楼から見送り…。
王藺は皇太后と密かに連絡をとり、宮殿の門を中から開ける手はずを整える。その夜、宋懐恩は必死に引き止める玉岫を残し軍営に向け出発する。翌日、呼び集めた大臣たちの前に姿を現した王藺は、先帝が崩御前に残したものだと言って玉璽の押された密詔を見せる。そんな中、攻城の準備を整えた宋懐恩が大軍を引き連れ宮殿の前に現れるが…。
太極殿に逃げ込んだ皇帝と王儇を、秘密の抜け道を通って宮殿に入った宋懐恩が追いかけてくる。皇帝が宋懐恩に背後の黒幕を問い詰める中、龍袍に身を包んだ王藺が太極殿に現れる。そして、呆然とする王儇の前で皇帝を玉座から引きずり下ろし、空いた玉座に座る。説得しても動じない王藺に王儇は自身の首に剣を突きつけるが…。
制作費の1/4はチャン・ツィイーの衣装で1/4は他の出演者の分では?と思うくらい毎回すごく豪華だった。
内容はよくある人を陥れて上を狙うドロドロ系だけれど、そこにかかわらずただひたすら国と仲間と王儇…
番宣や前情報見た時は、期待してなかった。
でも見るうちに面白くて68話があっという間でした。
宋懐恩 (劉端端)イケメン~からの、
蕭綦(大王)が阿嫵(王儇)に
“何が上陽郡主だ”
と可笑しそ…
68話もあったけど面白すぎて年末年始で一気見した😂
最初の10話くらいは微妙だけど、だんだん面白くなってくるから諦めないで最後まで見てほしい笑
中国の大河っぽい感じでストーリーも面白いけど、恋愛要素…
視聴中
チャン・ツィイーがいくら美人でも少女役は無理がありすぎる、どう若く見積もっても30代…w
序盤の展開が終わって面白くなってきた!
䔥綦がいい人で見てて安心する。
ドラマとは関係ないけど、…
失礼ながら、男主の方の、お顔が……😅 鼻は、デカくて、肌は汚くてイケメンではなくて、2話で「もう、無理❢」となりました❢😂 皇子3人も、兄も、周りの人も極普通の面々で、イケメンが誰1人いなくて、がっ…
>>続きを読む女主のチャン・ツィイーとても綺麗な方なんですが、さすがに15歳の時の役には無理がある。綺麗なのですが、やはり私には40代くらいに見えてしまう。
ジョウ・イーウェイが出てなかったら、例え女主が綺麗でも…
嘘は泥棒の始まりというが、宗壊恩はそうだった。残念だ。
あの贈り物ボックスみたいなものに、たくさん宝石のようなものが入っていたけれど、あれって何であつめていたのだろう。
しょうきが、めちゃくちゃい…
ちょっと前に見ました。
(よかったところ)
・大王がかっこいい!
・後半面白くなる!
(いまいちだったところ)
・チャンツィイー様が14歳女子の役をやるの、さすがに無理がある
・主人公あぶのキャ…
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