本題である女子高生ローラ・パーマー殺人事件解決になかなか進まず、モヤモヤ感がずっと残るようなサスペンスではある。しかし、癖が強いキャラばかりのツイン・ピークスの住人の言動やごちゃごちゃした関係性に不思議にも惹き付けられ、気づいたらデヴィッド・リンチの術中にはまっていた。

デヴィッド・リンチが亡くなった。昨日、追悼の意味も込めて本作の劇場版を久しぶりに見返し懐かしさが込み上げてきた。

当時テレビ放映が話題となったが、見逃していた為、少し遅れてレンタルビデオを借りて観たが、出始めの頃は毎回貸し出した中で中々進まなかった事を記憶している。

今回、テレビシリーズの第1話のみ見返したが、細かい所まで記憶が蘇ってくる。テレビドラマの第1話なので、人物紹介的な演出はあるものの、端々にリンチらしいカットが挟まれており、通常のミステリーとは違う雰囲気を漂わせている。

美人で町の人気者だったローラ･パーマーが遺体で発見され、のどかな町ツインピークスに衝撃が走る。捜査が進むにつれ、一見平和そうな町の裏に秘められた禁断の情熱、私欲、嫉妬、陰謀が明らかになっていく。FBI捜査官デイル・クーパーとハリー・トルーマン保安官により、町に秘められた秘密が徐々に明かされ…。

当時は、終始クーパー捜査官目線でこのドラマを観ていたが、20数年ぶりに観ると前半は被害者であるパーマーの親の気持ちで観てしまった😢

テレビという規制のある中で、いかに自分の色を出していけるか、そんなリンチの葛藤が画面の中から感じられる。

偶然だが1週間前に、彼の作品で1番好きな「マルホランド・ドライブ」を久しぶりに鑑賞しており、虫の知らせだったのかなどと思ってしまった。難解で取っ付きにくい作品もあるが、やっぱりデヴィッド・リンチはいいなぁと思いながら感傷にふけた🙏

やっとシーズン1完走。ツイン・ピークスは1990年から1991年にかけてアメリカで放送されたデイヴィッド・リンチ監督によるミステリードラマ。ツイン・ピークスの街は雰囲気が独特で惹き込まれるけど、肝心のローラ・パーマー事件の展開が遅くてモヤモヤ。不倫が日常茶飯事行われていて犯人候補も複数。シーズン1では解決されず。キャラは個性的だけど全体的に好みが分かれる作品。