人事部長の平田(鈴木保奈美)は、ここ最近、何度も里井常務(小日向文世)の部屋を訪れてこっそりと打ち合わせを重ねていた。平田たちの様子が気になって仕方ない人見(松田元太)に、真野(前田敦子)は、2人が人事異動の計画を練っていることを説明する。
そんな折、人見とともに昼食を買いに行こうとした真野は、エントランスで元上司の黒澤直樹(長谷川純)を目撃し、動揺する。9年ほど前、真野は海外営業部の配属になり、黒澤の下についた。仕事で成果をあげてきた黒澤の期待に応えようと頑張っていた真野だが、黒澤から怒鳴られたり、人格否定をされたりなどの酷いパワハラを受け続けた。誰にも相談できないまま2年ほどが過ぎたある日、真野はとうとう通勤途中に倒れ、会社に行けなくなってしまった。
真野は平田に相談し、ようやく黒澤の行為がパワハラだと認識されたものの、会社で働きづらくなることを恐れた真野は「大ごとにしないでほしい」と頼んだという。その後黒澤は、東北支社に出向、真野は人事部に来たのだった。
そんな中、堀(松本まりか)からの情報で、黒澤を本社に戻そうとする動きがあることを知った真野は、大きなショックを受ける。しかも経営の中核である経営企画部の課長職になるかもしれないというのだ。里井常務の提案で、黒澤には異動のことを伏せたまま、ハラスメント研修を受けさせた上で、東京に戻すかを判断することに。これを知った真野は、「ありえない…絶対止めなきゃ…」と黒澤の異動を阻止するべく動き出すのだが……。