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天上の花
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目次

天上の花の作品紹介

天上の花のあらすじ

僕は、あなたを十六年四ヶ月、思い続けてきた・・・ 萩原朔太郎を師と仰ぐ三好達治は、朔太郎の美貌の末妹・慶子と結ばれることを望むが、貧乏書生と侮られ拒絶される。しかし十数年後、慶子が夫と死別すると、三好は妻子と離縁して慶子と結婚。時は太平洋戦争の真っ只中、身を隠すように越前三国にひっそりと新居を構えた二人には、雪深い冬の過酷な生活が待ち受けていた。三好は純粋な文学的志向と潔癖な人生観の持ち主であり、奔放な慶子に対する一途な愛と憎しみが、いつしか激情とともに制御できなくなってゆく・・・。 「天上の花」とは、仏教用語で曼珠沙華、彼岸花の別名。燃えるような赤い花は情熱の象徴である一方、有毒性をもつ。これを食した後は「彼岸」つまり「死」しかないという説もある。

天上の花の監督

片嶋一貴

原題
製作年
2022年
製作国
日本
上映時間
125分

『天上の花』に投稿された感想・評価

桃龍
3.5
いま名古屋で新しい映画を撮影中という東出昌大や監督らの舞台挨拶つきで観賞。
会話で解決できずに手が出てしまうDVと、外交で解決できずに起こす戦争を対比させながら描いた作品だという。
ヒロインの入山法子も含め、文学を議論しながら撮ったという現場の雰囲気が伝わってくる。
三好達治のダメっぷりがメインということで、スキャンダルを経て成長した東出昌大もいい。
舞台挨拶で質問も出たが、シーンの時系列を入れ替えたのは分かりづらくなっただけ。失敗だろう。
【イーストエクジット舞台挨拶付き上映】。

M-1グランプリ2022は、ウエストランドの毒舌漫才が栄冠を勝ち取りました。
ディスりネタが確かに面白かったです。
(ただ、個人的には、優勝するとまでは思いませんでした)
彼らが受けたのは、コンプライアンスとか、ポリコレとか、お行儀良い発言に疲れてきた現象の表れのように思います。
西の方で起こっている、トランプ人気とか、プーチン暴走とかにつながるものと言っても過言ではない。

さて、今作の詩人三好達治は最低夫です。
芸術家→破天荒が許される人たち
芸術家の妻→少々のDVは我慢する貞淑な妻
芸術家の門下生→大目に見ちゃう奴ら
詩→何の役にも立たないもの、何も買えられないもの
という、ディスりあるあるをトコトン見せつけます。

この最低男を、東出昌大さんが最狂·最凶·最恐に演じます。
最後に2階から妻に声をかける時の表情は、ご本人もおっしゃってましたけど、いっちゃってるサイコパス的無表情です。
歪んだ愛情表現なんでしょう。

一方、入山法子さんは、竹久夢二の美人画のように可憐です。
このチョイ生意気な美女を「愛してる」と言いながら責め立てます。
最多ビンタ回数映画です。
帯で縛るシーンも、三好が彼女の話を聞きながら、手元で準備を進めているそうです。

監督・スタッフと話しながら、男の嫌な部分を盛り込んでいったらしいです。
出口のないような、とっても怖い男を描いた、毒満載の作品です。
(ただ、個人的には、今の時代に上映される意味があるのか疑問に思いました)
すみません、チョイ毒舌なレビューになっちゃいました。
3.8
【無題】

三好達治の絶筆が3年ほど前にも見つかったことをきっかけに、この物語にフォーカスが当たったのだと思う。

戦争詩には議論はあるものの、それはレオナール・フジタこと藤田嗣治による戦争画も同じだ。藤田嗣治は、戦犯にはならなかったけれども、一緒に戦争画を描いていた仲間から、彼こそは戦争画作成のリーダー的存在で戦犯だと戦後に告発を受けている。

この原作「天上の花」は伝聞が背景にあって、それほどDVがあったはずはないとする意見もある。これは、三好達治の詩を読む限りは、そんなことはないだろうという期待も込められた意見のような気もする。

本当は戦争詩や戦争画を作ろうなんて思っていなくても、時代の雰囲気に飲み込まれてしまうことがあるように、人にはどこか自分自身でさえ理解もコントロールも出来ないようなことがきっとあるのだ。

戦争画が時代の雰囲気に従ったものだったように、男性優位の社会で、たとえ普遍的な作品を残す詩人であっても、男尊女卑のような考え方を持っていたとしても、おかしくないだろう。

そして、長いこと想い続けた相手への恋愛感情が絡み合ってより複雑な感情になってしまったのかもしれない。

現代ではとても許されないことだが、なんか妙に引き込まれる作品だった。

東出昌大さんはやっぱり良い俳優だと思う。
最後に2階から慶子を見送る際の目は彼ならではだと思う。

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