テロリストと被害者の妻
殺風景な一室で対峙する。
互いに何をすべきかは通達されておらず、言葉を発するか否かも自由。

緊張感が漂う。
怒りに任せて相手を身体的に傷つけるかもしれない中で、そんなプログラムが存在すること自体驚きだ。

本当の悪はテロリストを支配する者であり、目の前にいるのはその駒のような存在。
どんな言い訳があっても、許せないし、色々聞きたいことが溢れているだろうが、被害者の妻は加害者に歩み寄る姿勢を見せていたのがとても印象深い。
自分だったら、感情的にならずに対峙できるだろうか？
環境によって暴力の道を歩むしかなかったバスク人のテロリストは、
思想よりなによりも「汝、殺すなかれ」の言葉を優先できなかったその過ちを今は悔いている。

たかが対話、されど対話。
この2人の姿は、世界の平和へのキーワードでもある。
ゆっくりと、冷静に、双方の視点を変えれば、憎しみ合うなんてことは起こらない。
過ちを反省して、繰り返さず、そして赦しあうことができれば戦争やテロなんて愚かなことは始まらないのに・・・
世界情勢が不安な今だからこそ色々と考えさせられるショートムービーであった。

事実に基づいた、スペインのヒューマンショートムービー。

テロリストと被害者の面会プログラム。
目的は双方理解。
テロリストと被害者の妻が対峙。
こういうプログラムが本当にあるとは衝撃。

二つの家族の一瞬の交錯が、双方を不幸に陥れる。
テロ、戦争、絶対あってはならない。
考えさせられる映画でした。
ショートムービーって、時事ネタを扱い、メッセージを発信して、観ている人に考えさるものが多いですね。

久々にブリリア短編📺
 
テロリストとテロ被害者の妻が
一室で対峙して展開する会話劇は
短編にしては重たい内容でした😰
救いは両者が互いに歩み寄ろうとする、
兆しが最後に感じられたことだろうか...😨
 
ただし、如何なる理由があろうと
テロ行為や戦闘行為は容認されるべきではない😡🙅‍♂️
そのことは現在のウクライナ情勢を見れば歴然としている事実🇺🇦
 
本作で登場するETAというのは
‘バスク祖国と自由’という実在した武装組織のことで
スペイン・バスク地方の分離独立のためテロを重ねてきた組織😰
現在では組織自体は解体されて存在していないようだが
それでもテロの犠牲に遭った方々の遺族の悲しみや怒りが
未来永劫にわたり消えることは決してないだろう😠