結構挑戦的な作品だと思います。
ホントにただただオムニバス形式に行為前の二人の会話劇でつまらない人はめちゃめちゃつまらないと思います。
もう全編オゾン節全開でこの観てる側が少し呼吸の荒くなる感じが凄い。
他の初期作品同様監督の意図を読み取るのは至難の業ですが、オゾン監督お得意のブラックジョークや可愛らしいシーンがあるので他作に比べると意外と気楽に観れる作品かと思います。

①シン・眼球譚。フェラしながら国歌歌う女。

②最臭兵器。おパンティくんか男。

③キリストの年齢差恋。52歳と19歳、ほぼペタジーニ。

④もう31数えると69。

⑤治療とは…セラピーとは…

⑥後悔先に勃たず。オナニーしていい？じゃねぇよ（笑）

⑦女を知らない俺、男を知らない君、歯は使うなよ。

【年越しオゾンBOXシリーズ⑤】

年齢も性別も幅広い域のさまざまなカップルの
”ベッドタイム”を数分程度で切り取り、まとめたもの。

寝る前に最適です！と言いたいところだが、
奇才オゾン監督の作品で、
寝る前に見て心の落ち着く作品がかつてありましたか、と。笑

いろいろな角度から胸をざわつかせるし
人によっては少しばかり、不快な気分になる可能性もある

サラッと胸を抉ってそのまま放置するからな、彼は。笑

しかし、１オゾンファンとしては、
こうした大雑把な形式だからこそ
彼らしさがふんだんに詰め込まれているわけで
大変贅沢な作品集であるように感じた