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うつろいの時をまとう

うつろいの時をまとうの作品紹介

うつろいの時をまとうのあらすじ

2020年1月。東京・青山のスパイラルホールで、服飾ブランドmatohuの8年間のコレクションをまとめた展覧会『日本の眼』が開催された。matohuは“日本の眼”というタイトルのもと、「かさね」「ふきよせ」「なごり」など日本古来の洗練された美意識を表す言葉をテーマに2010年から2018年までの各シーズン、全17章のコレクションを発表してきた。デザイナーの堀畑裕之は大学でドイツ哲学を、関口真希子は法律を学んでいたが手仕事や服作りへの思いからファッションの世界に飛び込む。堀畑はコム デ ギャルソン、関口はヨウジヤマモトでパタンナーとしてキャリアを積む。そして2005年にブランド「matohu」を立ち上げ、彼らは“長着”という独自のアイテムを考案した。着物の着心地や着方の自由さから着想を得ながら、今の生活に合わせた形で作り出されたモダンなデザインの服である。 2018年、matohuは『日本の眼』最後のテーマとなる「なごり」コレクションの制作に取りかかり、伝統的な技術を持つ機屋や工房と協業しつつ、テキスタイルを作り上げていく。堀畑と関口はアトリエで激しい議論を繰り返しながら妥協することなくデザインを完成させ、そしてファッションショーの日を迎える。

うつろいの時をまとうの監督

三宅流

うつろいの時をまとうの出演者

堀畑裕之

関口真希子

赤木明登

津村禮次郎

大高翔

原題
製作年
2022年
製作国
日本
上映時間
96分
ジャンル
ドキュメンタリー

『うつろいの時をまとう』に投稿された感想・評価

5.0
うつろう時の流れ

【常ならぬもの】

とどめたくても過ぎ去ってしまう
刻々と変化する色あい

明け方のグラデーション
夕暮れの光のスペクタクル

天使の梯子

今まで焼き付けてきた空が重なって
泣きそうになった

ニッポンの美意識
言語化される


はかないものに
心ひかれる

もののあわれ

ふきよせられた落ち葉の
偶然の美を語る後ろで

淡々と清掃する人が映っているのに
見入った

言葉によって確かめていくことで
喜び
傷つき

結びつきを強める
絆を深める

モノづくりの在り方

真善美

ヒトを探究し
今を生きていく姿勢

感性にフィットした

観れてよかった

こだわりのストーリーを
まとってみたくなった

【うつろう時をまとふ】

目に映る風景を
美しい、と感じる心を

心のこもった手仕事を

あけぼの
たそがれどき

夜明けの星
昼間の月
闇に消えゆく日の光✨

【時は命】

消えゆくものの
なごり

見えなくても
在る
と感じる感性

今、生きているということ。

人もうつろう

美しい旅✨

matohu「手のひらの旅 vol.10 共振する世界」: "Journey from Palms of Hands vol.10 World of Sympathetic Vibrations"


https://youtu.be/xJH-Gg05_lI?list=TLGG0JQdbUAE4fYxOTA2MjAyMw


【手のひらの旅】matohu official

https://m.youtube.com/channel/UCSECpFPYY20mNzOFZfw0okQ
2023新作_112


《matohu》とは、
「不易」と「流行」
「定型」と「破調」
「伝統」と「革新」
全てを包含し、かつ際立たせる"言葉"である。



【簡単なあらすじ】
2020年1月。東京・青山のスパイラルホールで、服飾ブランドmatohuの8年間のコレクションをまとめた展覧会『日本の眼』が開催された。matohuは“日本の眼”というタイトルのもと、「かさね」「ふきよせ」「なごり」など日本古来の洗練された美意識を表す言葉をテーマに2010年から2018年までの各シーズン、全17章のコレクションを発表してきた。デザイナーの堀畑裕之は大学でドイツ哲学を、関口真希子は法律を学んでいたが手仕事や服作りへの思いからファッションの世界に飛び込む。堀畑はコム デ ギャルソン、関口はヨウジヤマモトでパタンナーとしてキャリアを積む。そして2005年にブランド「matohu」を立ち上げ、彼らは“長着”という独自のアイテムを考案した。着物の着心地や着方の自由さから着想を得ながら、今の生活に合わせた形で作り出されたモダンなデザインの服である。
2018年、matohuは『日本の眼』最後のテーマとなる「なごり」コレクションの制作に取りかかり、伝統的な技術を持つ機屋や工房と協業しつつ、テキスタイルを作り上げていく。堀畑と関口はアトリエで激しい議論を繰り返しながら妥協することなくデザインを完成させ、そしてファッションショーの日を迎える。



【ここがいいね!】
ファッションという一つの芸術と、日本に昔からある「言葉」を掛け合わせた全17章のコレクション『日本の眼』。それは、改めて日本を見つめ直すこと、そして改めて服飾デザインとは何かというものを見つめ直す試みでありました。そのような試みを私たちも行ってみようという、非常に奥深い作品でした。
昔から日本にある言葉というものが、現代においてはどのようなところに現れているのか、その捉え方や定義は昔と今とで変わっているのか、もしくは変わっていないのか、というところを問うような作品だったように思います。



【ここがう~ん……(私の勉強不足)】
17のテーマそれぞれがあるわけですが、この作品では7つぐらいのテーマだけを取り扱っていました。もちろん、全てを扱っていては時間が足りないですし。全てを扱おうとすると一つ一つのものが薄れてしまいます。しかし、一つ一つが素晴らしいテーマなだけあって、ちょっとだけでも全てのコレクションとそこで実際に形になったファッションがどういうものだったのかというところをイメージカットだけでも見せてもらえるともっと良かったと思います。



【ざっくり感想】
服飾や絵画そして、もしかしたら文芸というところも一つの芸術かもしれませんが、解釈の幅のあるもの、表現の幅のあるものをいかに芯を貫いて作り手から受け手へ投げていくかっていうところが、芸術の一つの面白いところであると思います。
そして、私たちはその打ち出しされたテーマやコンセプトをどう捉えるのかというところも、非常に大事だなと改めて思わされるような映画でした。
自分の中の「アート心」というか、美しいものを愛でる心っていうものが動く作品だったと感じます。
日本のファッションブランド「matohu」のデザイナー堀畑裕之氏と関口真希子氏に迫った上質なドキュメンタリー。日本の美意識を重視し「かさね」「ふきよせ」「なごり」などのコレクションを発表してきた「matohu」。東京の青山のスパイラルホールで開催された、「matohu」の8年間のコレクションをまとめた展覧会である「日本の眼」は好評を博したそうである。

現在、新作を作っては翌年には忘れるというアパレル産業の在り方に疑問を感じコレクションの発表は停止中のようだ。日常に美を見出す創作の様子や、日本古来の美意識を反映したデザインなどは観ていて大変に興味深かった。

本当に堀畑裕之さんの紡ぐ言葉が哲学的だなと思っていたら、大学院でドイツ哲学を勉強していたという - もはや詩人。関口真希子さんも大学で法学を学び、当時としては珍しくトランスジェンダーの権利について論文を書いていたという。美意識は感覚的なものであるが、それを上手く言語化し説明できるのは、両氏の知的体力のなせる業である。また抽象的なコンセプトをデザインに落とし込める力量も見事なものである。コレクションに向けて議論する両氏を観ていると、ファッションの奥深さが伝わってくる。

「matohu」というブランドは実はこのドキュメンタリーで知ったのだが、こんなに素晴らしいブランドがあったなんて。デザイナー両氏のように丁寧に日々を暮らしたいなと思った。そしてやはり日本人には日本人にあった服飾文化があるんだなと思った。

現在、「matohu」のYouTube公式チャネルでは「手のひらの旅」というシリーズを投稿しているが、とても上質なのでこちらもオススメ。

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