ラスト15分が鬼がかりに面白いけど
前半は…かなりキツめ、

今年のドラえもんは音楽！

ある日出会った謎の少女、
少女は音楽が電気的なエネルギーとなる
滅びた惑星の最後の生き残り。
遥か遠くから襲いにくる音楽を喰らう怪物を
全員でぶっ倒す話。

かなり予告詐欺な作品で、
そんな綺麗な映画ではなく、
遊星からの物体xのような超SFな作品。

前半のび太たちは、相棒楽器を決めて
ドラえもんの道具でレベルアップを図りながら
音楽の力で、少女の宇宙船を直していくんだけど
その辺りが結構退屈。
※ソシャゲのチュートリアルのようなイメージ
ゲーム的な感覚で、
ダンジョンのタスクをクリアすると
次に行ける感じなんだけど、それが辛かった。

でも、映像は過去一綺麗だし、
音楽、展開共に嫌いではない。
最後の15分は、伏線的に？なところは
多少あるけど、かなり伏線回収もドドドン！と
こなしていくから超盛り上がる！
そこを見るために映画館に行くのは良い。
けど、コーダ、ブルージャイアントのように
あのシーンはドラえもんでも再現されていて
かなりいいテレビを持ってない限り
家では感動できないと思う。

ミルクボーイ、愛の不時着、
タンバリンの芸人、推しの子、含め
若者意識した小ネタは多くて、
藤子先生の作品を現代版にアップデートした
作品には仕上がっていた、

去年の方が好きかな。

謎にエターナルズ味も感じたし、
ドラえもんファンなら喜ぶ過去曲を
音楽映画ならではのアレンジもあるので、
そこは必見かも。


リコーダー×のび太　もっと見たかったな。

『楽しさを分かち合う、本当の多様性がここにある』

のび太と仲間たちが音楽の殿堂を守るためハーモニーを奏でるドラえもん映画。川村Ｐ以降ドラを啓蒙の道具にするような話が続いたが、不器用でも粘り続ける努力と成果を描いたミュージアム以来の傑作。地球まるごとのクライマックスと幕引きの余韻は原体験足り得る。

鑑賞記録
2024.03.01
Ｔ・ジョイ横浜7
→キッズ映画だからと音量を下げる舐めた上映が続いていたので信頼と実績。インフレ化する長寿シリーズでも頭ひとつ抜けたクオリティ、ネイティブアトモスがｃｈ表現に特化した痺れるサウンドデザイン。コンテ時点で映画の画作りになっていてこれは性癖狂わされる。

前回の劇場公開作以来観てなかったな、『ドラえもん』。

まぁ、“アンチのび太”なので仕方ないけど。嫌いではないんだけど、どうしても彼の“スーパー他力本願”を見てると胸がザワつかずにはいられないというのか。

今回ものび太の体たらくと“の”の音が、日常を騒がせ、地球を救う、『地球交響楽（シンフォニー）』。

やっぱり何をやっても上手くできないのび太。今回も“音楽”、近々学校で演奏会があるというのにリコーダーがまったく上手く吹けない。上手く吹けないし、吹けるように練習もしない。

そこで、ドラえもんに泣きつくが門前払い。
それで挫けないのび太はドラえもんから道具を強奪。
その執念あるなら練習しろと言いたいがそこはさすがののび太。
手に入れた道具を悪用し、しかもちゃんと活用できず、地球から“音楽”そのものを消し去る顛末に。

「“音楽”そのものがなくなっちゃったじゃないか！」大慌てのドラえもん。
しかし、「別にいいじゃん、それで。むしろ良かった」の、のび太、、、お前、やべぇやつか。

何とかドラえもんが復旧するも、結果的に騒がせただけでリコーダーの練習にもまったく結びつかない。

それでも懲りないのび太、「他に何かないのか、ドラえもん」。
「練習しかないわ、のび太」と呆れ返るドラえもんに、、、「そんなこと言って、どうせ明日には何か出してくれんるんでしょ？」、のび太、期待がしぶとい。飽くなき執念。

しかし、そののび太の一件と、たまたま奇跡的にやる気出したのび太が河原の土手で見知らぬ少女との出会いが、地球に危機を迎え、それに立ち向かうことになっていく、、、。

ジャイアン、スネ夫、しずかちゃん、のび太、それぞれに楽器が割り振られてエピソードを乗り越えながら上達していくのだが、しずかちゃんの楽器だけがちょっと違和感。

しかし、しずかちゃん、TVシリーズでヴァイオリン×がバレてるので、致し方ナシ、か。
ジャイアンの“声”の件も、もはや、今回に限ってはマジで地球を破滅させるので、彼の歌いたがりがシャレにならず、脅しにしか聞こえないレベルで効いてる。なかなか面白い。

今回はいつになくドラえもんの道具もガンガン出てきて、道具の効果に、さらに別の道具の効果が発動して、、、と、実は結構複雑。

その割に最高の道具の“どこでもドア”をしまい忘れて「“どこでもドア”まで戻らなきゃ」と本末転倒なシーンもある。

最後の“みんなでお風呂に入る”。
これ、キッズにはどうしてそうなってるか理解できたのか。

そういう意味ではなかなかシンプルではないところもあったり、あえてそれ使わんのかい的なシーンもあり、ドラえもんの道具の使い所や効果は大人的にも楽しめる。

きっと、多くのキッズがパパママに、どうしてそうなった、と説明を求めているに違いない。

それにしても“音楽”がなくなること、この絶望感というか、殺伐とした雰囲気、これはなかなかインパクトがあった。

そして、“音楽”の力、のび太の“スーパー他力本願”と唐突に真理を突く正論と周りを突き動かす力、改めて思い知った。

歴史上の音楽家をモジってて、最後に音楽室の本人たちの肖像画、良いなと思ったが、宇宙人のアレがなんで、、、とも思った。

のび太の、“できないことができるようになる”、は毎回リセットされちゃうのが彼の運命ではあるが、一回“今までできるようになったことを全て記憶してるのび太”の映画があったら、なかなか凄腕のび太なんじゃないか、とどうでも良いことを思う、そんな『地球交響楽』。

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TSUTAYA DISCAS運営の映画コミュニティサイト「Discover us」にて同アカウント名でコラムニストをさせて頂くことになりました。
https://community.discas.net/announcements/ib1wyncr43idknqm
別視点で色々映画について書いていこうと思います！ご興味ある方は是非お待ちしております！
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