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Red Rooms(英題)
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『Red Rooms(英題)』に投稿された感想・評価

[カナダ、殺人鬼を追う女] 90点

大傑作。パスカル・プラント長編三作目。連続殺人鬼リュドヴィク・シュヴァリエの裁判が始まった。彼は三人の少女の殺害をライブ配信していたというのだ(三人目の映像のみ未発見)。映画では多くの時間を割いて裁判の様子を観察する。特に冒頭20分は検察官と弁護士が陪審員に語りかける形で、異常な犯罪の全容と弁護の方針が語られ、映画の方向性も鮮明になる。傍聴席にはそんな検察官と弁護士の言葉をガン無視して、ガラス箱に入れられた無言のシュヴァリエを無表情で凝視する若い女性がいた。ファッションモデルのケリーアンだ。一日目が終了して高層マンションの部屋に帰っても一切表情を変えないまま、オンラインポーカーで荒稼ぎしながら仕事の返事をし、そのまま家を出て路上で寝るという変な生活を送っている。同じ裁判所には似たようにグルーピーのクレモンティーヌも通い詰めている。彼女はリュドヴィックがハメられたという陰謀論を盲目的に信じており、典型的な"グルーピー"として描かれている。感情のままに暴走するクレモンティーヌの存在は、全く感情を見せないケリーアンの恐ろしさを静かに際立たせる。彼女はリュドヴィックに対してどう思ってるのかは言葉にして表明しないが、クレモンティーヌとの会話で、彼の誕生日を知っていたり、拷問配信を自力で視聴していたり、個人情報漏洩確認サイトから被害者母親のメールに入り込んだり、別の犯罪に手を出すほど入れ込んでいることが分かる。そうした小さな情報を繋ぎ合わせていくことで、ケリーアンの思惑は朧げに明らかになっていく。それは容姿や金を手に入れた主人公がスリルを感じられるからなのかもしれないし、何も知らない人々(直接的にはクレモンティーヌ)にマウントを取ることで優越感に浸りたいのかもしれないし、自分が標的になりたいのかもしれない。グルーピー的な盲信とはまた違った側面から"殺人鬼"というものに惹かれていくのは起こりうることであり(現に殺人事件を解説する本やサイトや動画などで溢れている)、そういったある種"非社会的"な側面と、社会的な側面が両立可能であることがケリーアンによって提示されるのだ。近所の物腰柔らかなおじさんが実は殺人鬼だった…のような"社会的に見えて非社会的だった"という両立ではなく、文字通り同時に存在している様が描かれている。

冒頭からそうであったように、本作品は視線を巧みに描いている。一人だけシュヴァリエを凝視し、グルーピーを批判した被害者の母親を睨みつけ、食い入るようにPC画面を見つめるケリーアンの視線、裁判の争点ともなっている"映像でコチラを見つめる犯人"の目線、でも裁判中は虚空を見つめているというのを丁寧に描くからこそ、シュヴァリエがコチラに目を向けた瞬間の、超えてはいけない一線を超えた感触、しかしそれこそがケリーアンが求めていた瞬間、決して手に入らないだろうと思っていたものが手に入る瞬間であるという彼女の高揚感まで共有される。あの瞬間の恐ろしさったらない。わざわざ置き換えるような話でもないんだが、やっぱり長年探していた映画とかに会えたときの高揚感を理解できてしまう身として、あの瞬間のケリーアンの恍惚とした表情を見るに脳汁出まくってんだろうなあと思うなど。
sonozy
5.0
3人の少女を虐殺する様子をダークウェブの“Red Room”でライブストリーミングした罪に問われているリュドヴィク・シュヴァリエの裁判に異常な執着をみせる、無表情なファッションモデル、ケリー・アン。
予想のできないストーリー、映像・プロダクションデザインのセンス。素晴らしい!

モデル/俳優のジュリエット・ガリエピー演じるケリー・アンのキャラクター設定が秀逸すぎる。
一人高層マンションに暮らし、モデルの仕事はそこそこ。友人や恋人はいない様子。帰宅すると決まってスムージーを飲み、机の上のデュアルモニターに向かうとオンラインポーカーや仮想通貨の取引でサクっと稼ぐ。グニエーヴルと名付けたAIエージェントが全てを把握(監視)しており、何でも相談。YouTube見ながらワークアウトしたり、スカッシュのコートに出かけてストレス発散も。
ハッカー的な才能も見せ、独自に調査も進めたり・・

そして、毎晩、地味な服装で出かけ、裁判所近くの野外で寝て、翌朝傍聴席を確保し、裁判を傍聴し、被告人シュヴァリエをじっと見つめる。

裁判所で知り合ったクレモンティーヌという女性(シュヴァリエは無実だという陰謀論を盲信しているグルーピー)や、まだ13歳だった娘カミーユを惨殺され激昂している母フランシーヌといった、感情むき出しキャラとの対比で、無表情なケリー・アンの存在がより引き立ち、何を考えているのか読み解け無い彼女に最後まで引き込まれます。

競泳選手だった経験を基に『ナディア、バタフライ(2020年)』を製作したカナダのパスカル・プラント監督、凄い監督ですね。

https://redrooms.official.film/
https://youtu.be/VGZOwN1uK34
4.8
女性モデルがダークウェブ上で流通した殺人動画の真相を追いかけようとするお話

大傑作!
ダークウェブ上にはRed Roomsという殺人サイトがあり、殺人の様子が生配信されている……という都市伝説は有名でこれまでも度々ダークウェブと殺人を題材にしたホラー映画は何本も製作されてきたが、大抵雑なインターネットと雑な露悪で埋め尽くされていただけにこのような丁寧なアプローチで「ダークウェブ」と「インターネット」を描いたことがまず素晴らしく、まさに自分が理想としていたような語り口でとても良かった。主人公である女性モデルの動機は何も明かされることがないまま物語は進行し、裁判に出席したかと思えばモデルの仕事を平然とこなし、オンラインポーカーで遊びインターネット上で情報収集を行う。「被疑者は警察にハメられたんだ!」という陰謀論を信じている少女と交流し、深夜から裁判所付近で寝具を用意し待機する。彼女の動機、思想を何も語らないからこそ謎は広がり、事件の真相だけでなく「主人公の存在」そのものが映画の題材と化してくる。
カメラはその主人公を観察的に追っていくのだが、進行につれて徐々に同調的になりある瞬間には「理解不能」な行動にカタルシスすらも味わせてくるのが上手い。奇妙な構成にも関わらずこの題材を描くには確かにこのようなアプローチで描くしかない、と強く思わせてくるし「映像」を見せないのは主人公と観客を隔てる最後の一線だったのだろう。(だからこそ、カメラは再び観察的視点に戻る)
面白かった!

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