ターミナルを配信している動画配信サービス

『ターミナル』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

ターミナル
動画配信は2025年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

『ターミナル』に投稿された感想・評価

1.0
【人が過疎っているバス停留所にて】
山形国際ドキュメンタリー映画祭インターナショナル・コンペティション作品。ブエノスアイレス出身のグスタボ・フォンタン監督は、映画だけでなく詩集と短編小説集、戯曲作品などもを発表している多才な人物である。そんな彼がアルゼンチンのコルドバ州のバス停留所を撮った。そう聞くと現地人同士の交流だったり、旅人たちの一期一会のエピソード、スタッフの活動が観られるのかなと期待してしまう。フレデリック・ワイズマンのような対話に対する観察を通じた人間活動を捉えたドキュメンタリーを想像していたのだが、実際にはかなり毛色の異なる作品であった。

というのも会話は極度に抑えられており、断片的に恋愛に関する話が挿入されるぐらいとなっている。そしてバス停留所も人っ気がいない場所を中心に撮影しており、全体的に画が暗いのだ。人との交流の場所、地点と地点を繋ぐ場所としての停留所像を全く描かないのである。Q&Aがなかったため、監督の意図を知ることができなかったのだが、これはかなり困惑すると同時に自分が期待する映画ではなかった。やはり、バス停留所を舞台にするだけの画は撮ってほしかった。
駅のターミナルという時間が綿密に設定された空間をあえて最小限の自然光とおそらくちょっとした人工照明で捉えることで、夜なのか夜明けなのか、よくわからない時間が延々に続いていくような不思議な異空間の時間として切り取ってはいるし、バスが到着して発車するまでを移動撮影なのかパンなのか、もしくは移動しながらのパンなのか、よくわからない繊細なカメラワークで見事に捉えて、浮遊するような感覚へ誘われるあたりは抜群に上手い。
しかし、そこにどんな人間が存在して実際に行き交っているのか、もしくは乗客と運転手、そしてターミナルの従業員がどんな人間が実際にそこに存在するのかをかなり希薄化させて描いているので、映画的な形式に回収されてしまって、人間を見出せない。
そういう形式を選択しても当然いいとは思うが、ターミナルという空間が本当にただ異界のように提示されすぎて、もうちょっと具体的にそこにどんな人がいるのかという部分を提示しても良かったのではという不満はどうしても抱く。
亡霊的なものに拘るアート系作家が陥りがちなノスタルジーや記憶の物語に回収されてるパターンで、生の空間としての側面が切り落とされてしまうし、記憶の物語という体裁をいいことにノスタルジーの中に身を浸らせて、漠然とした個人史のドラマを抽象的な形で想像させることの嫌らしさ。
正直にいうとターミナルの中に自己投影してる作り手の自意識がなんというか村上春樹的で受け付け難い。もちろん春樹ほど冗長ではなく、ドライではあるものの、傾向は近いだろう。
takeit
-
これ起きる方が難しい

『ターミナル』に似ている作品

MONSOON/モンスーン

上映日:

2022年01月14日

製作国:

上映時間:

85分

ジャンル:

3.6

あらすじ

キットは両親の遺灰を埋葬すべく、30年ぶりに祖国であるベトナムのサイゴン(現ホーチミン)に足を踏み入れる。彼は6歳のとき、家族とともにベトナム戦争後の混乱を逃れてイギリスへ渡った”ボート難…

>>続きを読む

ブンミおじさんの森

上映日:

2016年01月09日

製作国:

上映時間:

114分

ジャンル:

3.7

あらすじ

腎臓の病に冒され、死を間近にしたブンミは、妻の妹ジェンをタイ東北部の自分の農園に呼び寄せる。そこに19年 前に亡くなった妻が現れ、数年前に行方不明になった息子も姿を変えて現れる。やがて、ブ…

>>続きを読む

楽日

製作国:

上映時間:

82分

ジャンル:

3.9

あらすじ

閉館の日を迎えた古い映画館では『血闘竜門の宿』(67)が上映されていた。主演しているミャオ・ティエンとシー・チュンの姿もまばらな客席に見える。受付係の女の思慕は、映写技師の男に届かない…。…

>>続きを読む