オランダの光の作品情報・感想・評価

「オランダの光」に投稿された感想・評価

午後

午後の感想・評価

4.0
フェルメールやレンブラントの絵画を育んだ「オランダの光」についてのドキュメンタリー。現代の芸術家、美術史家だけでなく、気象物理学者にまでインタビューをしていて見応えがある。地平線までまっすぐ見渡せる水に囲まれた平野で、1年間にわたる定点観測の映像が随所に挟まれるが、オランダの冬の朝の光の美しさに心打たれた。灰色の光、強い風、大きな雲。水面に反射して拡散する光が、自然の色彩を明るく際立たせる。
17世紀オランダでは風景画が多く描かれたが、その大家の一人であるカイプの絵画は、ドラマチックな光と影のせめぎ合いが風景に与える変化を巧みに捉えており、イギリスで大変好まれたらしい。クロード・ロランやターナーに直接繋がるものを感じる西日や煌めく水の表現が印象的。
光が影を生み出し、色彩に生命を与え、風景に変化を加える。同じ風景でも、時間帯や気候によって表情を変え、一瞬として同じ景色はない。光を繊細に捉える画家達の視線を介して、自分が普段いかに何も見ていないのかを痛感させられる。泡立つ波に潜む黄色や緑色を、僕はこれまで見たことがなかった。
光に国境はないが、国や地域によって大きく違う。イタリアの乾いた青も僕は好きだし、フランスの印象派の柔らかな光も良い。この映画の中に出てくるオランダの静物画の室内に差し込む光、冬の朝の鈍い光の美しさはとても印象的。外に出かけて、光を浴びて、絵を描いてみたくなる映画。題材がとっても面白い。
yukari

yukariの感想・評価

3.8
自分があるものが好きである理由にまた、別の好きなものが出てくるのって納得出来るし繋がってる感じがして嬉しい
フェルメール、レンブラント。。
そして現代に至るオランダの芸術の秘密に、
オランダ独特の”光”をキーワードに探求していく
ドキュメンタリー作品。

オランダは特有の広大な湖を擁した地形や
気候などによって、柔らかい光が包み込み、
全てが色彩的に見えるそうです。

作者は、
数日に渡る定点観測。
光の秘密を探る実験。
アーティストや学者などのインタビュー。
などを通じて多角的に光の秘密に迫ります。

僕が昔スキポール空港に到着する時に飛行機から観た景色。
それは、少し重そうなグレーの雲が上部を覆い、
境目が無いのではと思うような平坦な海と陸地。
そして、その間を柔らかい金色の光が包み込んでいました。

まるで目にした事のない風景に目を奪われて、
まだ関空から飛び立って飛行の中なのに感動して
少し泣いてしまったのを今でも思い出せます(恥)。

このドキュメントに出てくるオランダの絵画を観たら、
自分が飛行機から観た景色がオーバーラップしてきました。

他国の名だたる画家もオランダの光に憧れ、
彼の地を訪れ描きますが、オランダの光までは
捉えることはできず、その光がそこに住むものに
永くゆっくりと与えてきたものだというのがわかります。

20世紀アーティスト故ヨーゼフ・ボイスは、
『湖の干拓で地形が変化しその光は失われてしまった』
と言いました。
本当に消えてしまったのか、ドキュメンタリーは
その真意を求めて展開していきます。

オランダの芸術は視ること。目の感覚の芸術。
写実などという枠で決して収まらない視ることの壮大な育みが
フェルメールの様な偉大な画家を生み出したのだといいます。
ある学者はモンドリアンさえフェルメールと同様だと言います。

この作品は、めっちゃめちゃ映像綺麗ですっ!!!
多かれ少なかれ美しすぎる映像に目を奪われてしまう
瞬間がある筈です。

そして、もう一つの楽しみ。
それは日本にも数々の作品を提供している
光のアーティスト、ジェームス・タレルが、
CWニコルよりキャラ立っていて、
容易に偽物が作れそうで面白いです。
No Image, No Object, No Focus...
更に、コロラドで本人が語るシーンなどは、
ミュートで観れば、矢追純一のUFOシリーズ。

価値あるドキュメンタリー作品だと思います。
MORIKO

MORIKOの感想・評価

3.4
ある講義にて鑑賞。

オランダの地が生み出す美しい"光"の秘密を芸術的な観点から紐解くドキュメンタリー作品。

"オランダの光"を美術史に擬えて様々な分野の専門家が分析していて勉強になる。日本の光の文化と比較してみるとなかなか興味深かった。

雄大で美しいオランダの景色のカットが続き、まるで現地にいるかのようなゆったりとした気分に浸れた。

ただ… 浸りすぎて… ウトウト…
そもそも講師の方が これは眠くなるからね!と言ってたぐらいやから許して…

水面に反射する光、ゆっくりと回る風車…
オランダの田舎に行きたくなることは間違いなしの一本。
きょ

きょの感想・評価

3.3
polderで土地が低いはずなのに夏の雲が上から押し寄せてくるみたいに低くて近い、これがオランダなのかな早く行きたい〜
R

Rの感想・評価

3.8
目の形をした湖があるからこそ、照り返しが大気を彩り、オランダの光は特別なものになるのだ。様々な画家が生まれたのもその為だと。
光と影のアートドキュメンタリー
様々な分野の方々が解説してくださるので勉強になります
そして眠くなります😅
光の魅力って計り知れないです♪
grace

graceの感想・評価

3.4
光そのものは目に見えないが、確かにそこにあって、どう掴むかも地域や時代、様式によって異なる…ヨーロッパにいた頃身に染みるように感じた地域ごとの光の違い、は結局はどこにあるのか?地理?気候?作者の視線?それに迫る穏やかなドキュメンタリー、少し眠くもなる。
睡眠学習バッチリできた。
確かにヨーロッパの光は日本のとは違う気がする。
RinaAlonso

RinaAlonsoの感想・評価

4.5
光そのものは見えない
何かに反射したり影との間に見ることはできる

私が好きな光は
寒い冬に起こるダイアモンドダストの光


確かに、
音を感じない絵画と感じる絵画があるのは不思議だね
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