まさかの20歳映画。テーマが身近過ぎて動揺してしまう。生を実感できない、或いは大人になりたくない林由美香と今泉浩一。心にがらんどうを抱えた二人は、あてもなく海の上をボートで彷徨ったり、摩天楼をふらつ…
>>続きを読む林由美香の電車からは恋人が降り、主人公の電車からは家族が降りて彼らの人生から退場していった。次第に乗客が少なくなっていく電車にもう会わない人の寂しさを感じつつ、降り口を見失った残る2人は抱き合う。
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手鏡で自分の顔を映しながら痴漢する男、される女はワンカップ飲み飲み、痴漢行為をビデオカメラで撮る青年、その様子をみながらオナニーする少女。なんだこれ~とワクワクしたがわりと真摯な青春映画。孤独な二人…
>>続きを読む助監督に今岡信治さん。
冒頭の電車の中でいきなりワンカップ大関飲みながら悶える伊藤清美さんでおっ待ってましたと思いつつも、静かな展開に…
ダイナマイトを2人で巻きつけて自決する前のさよならしたいもの…
プリントタイトルは『痴漢電車 いやらしい行為』、監督名義は幡寿一だった。『ソナチネ』『ヌードの夜』『パトレイバー2』も公開された'93年。みんな同じ、涙が出るほど切ない空気が流れてる。ある範囲の映画…
>>続きを読むかなり良かった…ゴムボートではじまりゴムボートで終わる。
ハタチになったら死ぬんだとダイナマイトを体に巻き付けた林由美香の儚さと、思春期さえ訪れた様子もなくカメラを通してしか世界を感じることができな…
昔、最高と思った映画は記憶の世界にとどめておくか、今の目で積極的に洗い直してみるか、迷うところだが、その中間くらいの姿勢でいる。公け・世評を離れて、何の根拠も別にない、まったく個人的直感で云う…
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