ゆけゆけ二度目の処女の作品情報・感想・評価

ゆけゆけ二度目の処女1969年製作の映画)

製作国:

上映時間:65分

3.8

「ゆけゆけ二度目の処女」に投稿された感想・評価

テアトル新宿のオールナイトにて。モノクロとカラーの行き来が悪夢のようだった。
buccimane

buccimaneの感想・評価

4.0
スクリーンで見たの初めてだけど音楽の付きかたがまじ理想的だなと思ったし画面もキマり過ぎてる。
朝が開けたとこのやりとり凄い好き。
初めて見たときも2人の落下地点遠過ぎない?と思ったのを思い出した。

併映の『カーマ・スートラより性教育 愛のテクニック』は3.5点
まじ教育ビデオで面食らったけどドキュメンタリーものとも違う味わいだった。
性器のサイズや性欲の多寡に関わらず相手がどういうタイプかを考えれて組み合わせに相応しいプレイをすれば充分な満足を得られると言ってたのは金言に思えた。
噛んだり叩いたりつねったりするのに結構ページが割かれてるぽくて野蛮じゃないのと思った。
観念的な語りと煽情的な肉体のアンバランスさが好きなんだよなぁ(カラミはまじでヘタ)
Kuma

Kumaの感想・評価

2.3

このレビューはネタバレを含みます

二度強姦された少女は死にたいと願う。
立ち合った少年に殺すよう頼むが聞き入れない。
少年はもう何人も殺してるが、殺す理由がないので少女を殺せないと言う。少年は強姦した連中を殺しまくった後、少女とともに自殺した。

グロテスクで悪趣味。寺山修司の世界みたい。すごいと思うけど、趣味じゃなかった…。
ゆみこ

ゆみこの感想・評価

4.8
1969年。
学生運動が盛衰し、フランシーヌ・ルコントが焼身自殺を図り、シャロン・テートが殺された年。
この時代の閉塞感を「密室」という空間に喩えたこの作品は、狂気ともとれる展開と表現で描き出していた。

付きまとう陰鬱さと時折挟まれる自由への求心、解放への帰結。
これはまさに時代の鏡であり、この時代に生まれるべくして生まれた作品だと感じた。


黒く冷たいコンクリートと白く柔らかな洗濯物の対比。
輪姦からの「おはよう」。
「殺してよ」、「殺さない」のやりとり。
ぐるぐるとただただ回る階段の画。
嘘みたいな血糊。
BGMのフリージャズ。ガレージ。サイケデリック。

それら全てが最高で愛おしかった。

その中でも特に最高なのが道男で、彼の表情や発する言葉、出で立ち全てを愛でたい。
女を見つめる道男の瞳の奥の優しさとそれ以外の連中に見せる冷徹な眼光。
多くを語らない彼の顔にぞくぞくした。
女の過去や思想は作中で描かれていたが、彼が愛に渇望した経緯や性に嫌悪を示す所以を描いていないのも良かった。

道男の返り血で汚れた丸眼鏡と白シャツを綺麗に拭いてあげたいし愛を知らない彼に愛を教えてあげたいし殺すに値する理由を見つけて殺されたいと思った。
若松孝二の作品を初めて鑑賞した。

この映画が作られたのは1969年。まだ学生運動の名残がある時代だ。村上龍の『69 sixty nine』という小説がこの年を題材にしている。当時はランボーやゴダールが学生から愛され、彼らの精神的な支柱となっていた。この映画はそんな時代が生んだ一つの記念碑的な作品だ。

この映画が公開されてから50年近く経つ。もう、現代ではこんなエネルギーのある映画を作ることはできないのではないか。まさに反権力・反体制を貫いた監督の作家性が現れる一本だ。

もうすぐ、若松孝二を題材にした映画が公開される。白石和彌による『止められるか、俺たちを』という映画だ。再始動した若松プロダクションの第1作目。期待をせずにはいられない。
学生の頃観てものすごい衝撃を受けた。
どんな過激なロックより衝撃的で過激。
たむ

たむの感想・評価

3.7
青春映画は狂っている方が、狂気の爆発が描かれるほど面白くなります。
若松孝二監督の最高作の一本ではないかと(作品数が多すぎて全部観れていない中ではありますが!)思う、生と死の一夜が圧巻です。
暴力や衝動が、陰鬱からハイテンションへ、そして再び陰鬱に。
青春と狂気が爆発する屋上の密室という舞台で展開するクライマックスの見事さ。
撮りたいものを撮るを突き通す力がある。
画面上に漫然と現れてる。
同じような話でシチュエーション物ってのは変わらないんだけど、ハッとされるショットが来るところが末恐ろしい。

今回の特典の園監督との対談は、対談になってなかったなぁ〜
菩薩

菩薩の感想・評価

4.5
『処女ゲバゲバ』は荒野が密室へと繋がっていたが、今作では原宿セントラルアパートの屋上が密室と化す。ママ、僕出かける、の印象的なテーマソングがいつまで経っても耳にこびりつくが、同時に返り血に塗れた秋山道男の姿も瞼の裏に焼きつく。道男は未知汚であり未痴汚である、汚れを知らぬし、痴態を知らぬ。彼の目の前で少女は二度目の輪姦に見舞われる、が彼女は未だに処女である。屋上でたなびくシーツの白、膣から流れ落ちる赤、真っ赤に染まりニヤリと笑う未知汚、目覚める、目覚めない、目覚めるとき、目覚めれば、目覚める、目覚めろ、目覚めよ、「目覚める」の五段活用詩。人が死ぬのには理由がいる、人を殺すのにも理由がいる、だから二人はそのマンションの中で宝探しをする、そして目覚める。精通を果たせずに、純潔を守りながら、理由を見つけた二人は塀を飛び越え旅に出る。ママ、僕達は出かける、そこに着くまでに、一体何秒かかっただろうか。これはきっとこの街の風景の1ページ、そしてそんな時代の1ページでもあるのだろう、そこは屋上、出口のない密室、けれども朝になれば、出口もきっと開くだろう。
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