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怒れるシーラ
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『怒れるシーラ』に投稿された感想・評価

Omizu
3.5
【第73回ベルリン映画祭 パノラマ部門観客賞】
アポリーヌ・トラオレ監督作品。ベルリン映画祭パノラマ部門に出品され観客賞を受賞、アカデミー国際長編映画賞ブルキナファソ代表にも選出された。

イスラーム映画祭で『怒れるシーラ』として上映予定の作品。ブルキナファソ映画ということで非常に珍しい。撮影が美しく、映画としてもなかなかよく出来ている。

婚約者の村へ向かうシーラだが、途中で賊に襲われ犯されてしまう。重い話ではあるが展開力があり退屈しない。リベンジサスペンスとしてよく出来た作品だ。

無理に賊のもとに連れてこられた女性たちとも結託し復讐を誓うシーラ、彼女の苦しみをストレートに描いている。変わったことは何もなく非常に真っ直ぐな映画だ。

しかし退屈する暇なくテンポ良く進められていく展開力がいい。どうやって生き延びるか、そしてどうやって復讐するか、その過程を丁寧にみせていく。

そして最後にはどう結末をつけるか、なかなか景気の良い終盤は少し笑った。そこまで!?という感じ。途中までは女性の受難を描く重い話だが、シーラが賢く強いのでストレスなくみていられる。ブルキナファソ映画、これから注目かも知れない。
3.9
【性暴力から見えるサヘル危機の縮図へ撃鉄を下す女性の物語】【イスラーム映画祭10】
■あらすじ
シーラは、愛する婚約者との結婚を間近に控えた幸せな遊牧民の女性でした。 しかし、ある日、武装勢力に襲撃され、拉致されてしまいます。 彼女は、暴力と屈辱に満ちた日々を送り、想像を絶するような過酷な経験を強いられます。 絶望的な状況の中、シーラは生き延びるために、そして奪われた尊厳を取り戻すために闘います。 彼女の怒りと勇気が、やがて周囲の人々、そして社会全体を動かしていくことになります。

■みどころ
ジハード主義者に家族と尊厳を奪われた女性のお話。
リベンジサスペンスものとしてシーラの力強さとサヘル危機に纏る実情のあべこべさの対比で正義を纏うビジネスが強調されるのが特徴的な映画に感じました。
サヘル危機を映画のディテールから読み解く作りも相まって、DUNEやMAD MAXのような緊張感とポスト・アポカリプス的な作品でいながらも現実世界とどこか地続きしているような演出は良いなと思った。

そこに広がる人間関係や騙し騙され、武力に伴う弱者への虐げ、隠れ蓑と化した正義など…様々なテーマが含まれ、本作における対立が飛火として重要な意味を持つ1作として考えさせられる一作でした。
akrutm
3.3
サヘル地域(サハラ砂漠の南部)で遊牧民として暮らすシーラが結婚のために嫁ぎ先まで移動している最中に遭遇した悲劇とその行く末を描いた、アポリーヌ・トラオレ監督によるドラマ映画。ブルキナファソ出身で外交官の父を持ち、小さい頃から海外で暮らしているトラオレ監督はアメリカのエマーソン・カレッジで映画を学び、2000年に短編映画『The Price of Ignorance』で監督デビュー。本作は2023年ベルリン国際映画祭で上映され、観客賞・アムネスティ国際映画賞を受賞している。

サハラ砂漠を移動中の一家がイスラム過激派から襲撃を受け、男性は全員射殺され、結婚間近のサヘルは過激派に連れ去られてしまう。その後レイプされてから砂漠の中に置き去りにされたサヘルは、どうにかサバイブして、自分を誘拐したイスラム過激派グループの拠点を見つける。そこから彼女の復讐が始まる…という内容。本作で描かれているような出来事は、実際にブルキナファソで頻繁に行っているとトラオレ監督は言う。確かにブルキナファソは暫定政府があるもののイスラム過激派組織による襲撃や誘拐が多発していて、治安は極めて悪い。

現実味あふれる映像はそんな最悪の(しかも他の地域の紛争に比べて国際的に注目が集まっていない)現状を訴えるには十分である。砂漠の中での映像をずっと見ていると、こちらの口までパサパサに乾燥するような感覚に陥ってしまう。とても強固な男性優位社会の中で立ち上がる女性がシーラ以外にも出てくるなど女性監督の強いメッセージも含まれているが、後半の復讐劇はエンタメ的な要素もあるので、全体として焦点がぼやけてしまっているという印象を受ける。思ったよりもストーリー自体が単純なので、退屈を感じてしまう時間帯もある。シーラ以外の登場人物(例えば、男性だけのムラの集会で声を上げようとするシーラの母親とか)が効果的に使えていないのも残念。婚約者の男性も意外に役立たず。過激派グループのメンバの間でも意見が必ずしも一致しないという部分も、もっと深堀りできたはず。ここはシーラの熱演を楽しむのが正しい鑑賞法だろう。

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