
チャン・ツォーチ監督作品『酔生夢死』(15)に主演して金馬奨新人俳優賞を受賞し、その後『ロング・デイズ・ジャーニー/この夜の涯てへ』(18)、『幸福城市』(18)等の個性的な映画に出演してきたリー・ホンチーの監督デビュー作である本作は、刑務所から釈放され、更生をはかるものの、過去のしがらみに絡めとられてゆく青年を描く。リー本人が演じる主人公は、海辺の町で観光客相手に傘を売る小さな商いを始めるが、ギャンブル中毒の母親が作った借金を返済するため、昔の仲間を頼らざるを得なくなる。チャン・ツォーチ作品を彷彿とさせる美しい風景を背景に、社会の片隅でもがく主人公の姿が見事にとらえられている。ヴェネチア映画祭で最優秀新人監督賞を受賞。
中年間近のチンピラと、弟分と彼の恋人のその日暮らしの毎日を描いた一編。チンピラのガオは40近いが正業に就かず、弟分のピィエンと彼の恋人のマーホァを連れて、田舎町の平渓にやって来る。
フェイは恋人のシャオレイと同棲しながら、体を売って田舎の両親に仕送りを続けている。田舎の家族はフェイからのお金を当てにしながらも、彼が同性愛者であることは一族の恥として受け入れない。ある日…
>>続きを読むルオ・ホンウは、何年もの間距離を置いてきた故郷・凱里へ、父の死を機に帰還する。 そこでは幼馴染 白猫(パイマオ)の死を思い起こすと同時に、彼の心をずっと捉えて離れることのなかった、ある女の…
>>続きを読む凶悪な殺人の罪で懲役 10 年を言い渡されたスヒョク(チョン・ウソン)が出所の日を迎える。 今も忘れられずにいる昔の恋人の元を訪れたスヒョクは、自分との間に子供が生まれ、幼い女の子の父親に…
>>続きを読む凱里の小さな診療室に身を置いて、老齢の女医と幽霊のように暮らすシェン。刑期を終えてこの地に帰還したときには、彼の帰り を待っていたはずの妻はこの世になく、しばらくして可愛がっていた甥も弟の…
>>続きを読む17歳の高校生シュイ・チンは、重工業が盛んな四川省(しせんしょう)四川省(しせんしょう)攀枝花市(はんしかし)攀枝花市(はんしかし)で父親と継母と弟の4人暮らし。 お金持ちだけど両親が不仲…
>>続きを読む母を亡くし、父は遠い町に暮らす孤独な少女、シャオヤン。彼女は「ナイルの娘」という日本の漫画に夢中。兄の経営するレストランで働くアーサンという男に想いを寄せる彼女だったが、ある日アーサンはヤ…
>>続きを読む©MONOLOGUE FILMS & SOUTHIE FILMS