
チャン・ツォーチ監督作品『酔生夢死』(15)に主演して金馬奨新人俳優賞を受賞し、その後『ロング・デイズ・ジャーニー/この夜の涯てへ』(18)、『幸福城市』(18)等の個性的な映画に出演してきたリー・ホンチーの監督デビュー作である本作は、刑務所から釈放され、更生をはかるものの、過去のしがらみに絡めとられてゆく青年を描く。リー本人が演じる主人公は、海辺の町で観光客相手に傘を売る小さな商いを始めるが、ギャンブル中毒の母親が作った借金を返済するため、昔の仲間を頼らざるを得なくなる。チャン・ツォーチ作品を彷彿とさせる美しい風景を背景に、社会の片隅でもがく主人公の姿が見事にとらえられている。ヴェネチア映画祭で最優秀新人監督賞を受賞。







©MONOLOGUE FILMS & SOUTHIE FILMS