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BORDER 戦場記者 × イスラム国
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BORDER 戦場記者 × イスラム国の作品紹介

BORDER 戦場記者 × イスラム国のあらすじ

「お前の首を切り落としてやる」。シリア奥深くの砂漠にある難民キャンプで子供たちが記者に放った言葉は、ただの脅しではなく、血の滴るナイフを突き付けられているかのようにリアルだった。壊滅したはずの過激派組織イスラム国。しかし他者との共⽣を拒みながらも、世界に広がった極めて危険な思想に、いまだ共鳴する⼈たちがいる。いったい、なぜ。忘れられた地で、記者が「境界 BORDER」を歩いた。

BORDER 戦場記者 × イスラム国の監督

原題
製作年
2024年
製作国
日本
ジャンル
ドキュメンタリー

『BORDER 戦場記者 × イスラム国』に投稿された感想・評価

KUBO

KUBOの感想・評価

4.0
今日の試写会は 『BORDER 戦場記者×イスラム国』 トーク付き試写会イベント。

前作『戦場記者』ではイスラエル、ガザ、ウクライナ、アフガニスタンと世界の紛争地を巡った須賀川拓監督。今回の『BORDER』ではイスラム国へと入る。

冒頭で「イスラム国」ができるまでの、隣国や西側諸国との中東での紛争の歴史を分かりやすくおさらいをしてくれるコーナーが、わかったようでわかってない庶民には大変ありがたい。

イスラム国はアメリカによる爆撃で事実上壊滅したのだが、カメラは、そのイスラム国の女性や子供が収容されているアルホール刑務所へと入っていく。

前作『戦場記者』では、どんな重い紛争地でも子供たちはカメラを向けると寄ってきたものだが、ここアルホール刑務所ではカメラを向けても逃げていく。

「どうして僕たちのことが好きじゃないの?」と須賀川監督が聞くと「異教徒だから」。「僕たちとはいっしょに暮らせないの?」と聞くと「首を切り落としてやる!」とまだ年端の行かない子供たちが言う。

ここに住む女性たちは、まだイスラム国は「在る」と言う。イスラム国の教えがここではまだ生きているのだ。教育の大切さと、教育の恐ろしさを改めて感じた。

いくつも驚いたことがあったが、イスラム国にウイグル族がいた。中国からの弾圧から逃げてイスラム国に入ったとのことだが、イスラム国の実態を知った後でも中国に戻るよりはマシだと言う。中国でどれだけの弾圧を受けてきたのか?

また、最も驚き、嫌悪したのは、この刑務所には男性がいないため、イスラム国の子孫を増やすために、女たちは15歳以下の男子と子作りをしてると言うことだ。

国際社会からも見捨てられたようなこのアルホール刑務所の中で、行き場のない、でもどこにも行かない彼らの生活は続いている。

須賀川監督は、そんな普通は足を踏み入れることのできないところを取材し、貴重な映像を見せてくれる。

上映終了後のトークでは、今大虐殺が起こっている「ガザ」への更なる取材が期待されていたが、ぜひ安全が確保されてから細心の注意を持って行っていただきたい。

前作に引き続き、本作『BORDER 戦場記者×イスラム国』も見応えのあるドキュメンタリーであった。
「知ると知らないとでは大きな違いがある。
人間って知っていれば何かアクションが変わるはず」
by 須賀川さん。

重い何かを見知ったあとに結局俺何もしてないじゃんという罪悪感に苛まれるし
それが嫌だから「知らずにいる」という選択をしてしまいがち。

でも、
知ったなら必ず何かは違うはず、と教えてくれました。

ものすごく重い腰を上げなくても
この映画を観たら何か、観る前と比べて、ほんの少しでもアクションは変わるはず。

少しかもしれないけど
それがたくさんいれば
大きな変化になるであろう、と。

**

須賀川監督の新作ドキュメンタリー映画
『BORDER 戦場記者 × イスラム国』。
まずは3/15からのTBSドキュメンタリー映画祭で3回だけかな、上映されますね。

https://www.tbs.co.jp/TBSDOCS_eigasai/#schedule

20日(水・祝)東京を皮切りに、全国6都市で順次公開されます。

***

前作『戦場記者』を観ていなくて、
この『BORDER 戦場記者 × イスラム国』を試写会にて先に観ました。

そして、配信で『戦場記者』を観ました。↓

というのも、これが須賀川さんの作風なのかどうかを確認したかったので。。

***

◼️ガワの話

このドキュメンタリー映画の中で描かれている惨状や近未来への絶望など、、内容が凄まじいのですが、、
それはひとまず置いといてまずは「ガワの話」。

全体的にニュース番組、テレビ番組のような雰囲気がありました。

章の頭の動的デザインが、言ってしまえばちょっとかっこ良過ぎた??音楽もちょっと煽ってるかなと思いました。。

ご飯食べながら見るニュース番組であれば、この演出は効果的だと思いますが、真正面に座って誰とも喋らずまっすぐ集中して観る「映画」だと、ちょっと過剰に感じました。

で『戦場記者』を観ましたらそっちはそんなことはなかったので、毎回やってる須賀川さんの作風ってわけではなさそう。

***

もちろん自分の映画なんだから好きにすりゃいいんだけど、、もうちょっとガワの演出は抑えめにクールにした方が内容の凄惨さが直に伝わったかなとは思います。

もうちょい映画的な雰囲気があった方が、せっかくテレビでもYouTubeでもなく「映画」として観せるのであれば、新規顧客といいますか、映画なら観る人、ドキュメンタリー映画が好きな人、とかにも届くかなと思いました。

ジャーナリストが画面に映り込まなくても全然作品としては成立するんだけど、日本人である須賀川さんが映っていることで、自分と近しい人がこの地に足を踏み入れて兵士や為政者と喋って、子供から「お前の首を切り落としてやる」と言われているシーンを観るからこそ、他人事ではなく胸に突き刺さると思うのでジャーナリスト本人がずっと映っていることはとても意味も効果もあると思いますし、

ジャーナリストを含めた取材者たちの姿ややり取りを映すことで、ただ観るだけじゃない何かが生まれるとは思います。

***

◼️中身の話

壊滅したと思われたイスラム国。
実際、リーダーもいないし支配地域もないみたいなんですけど、散らばった世界各地とか難民キャンプの中で、その思想がむしろ濃縮して増殖しているようです。。

今、イスラエルがハマスに対してやろうとしていることがいかに無理な話なのかが、、、この映画を観るとわかりますね。。

難民キャンプ内で何の教育も受けずにただ母親たちから過激思想を叩き込まれた子供たちから須賀川さんは「お前の首を切り落としてやる」と言われます。
異教徒だという理由で。

子供らしいギャグや馴れ合いではなく、
思想に基づいた本気度の強い言葉なのは映画を観た人ならわかるし、、
ものすごい恐怖です。。

https://filmarks.com/movies/110824

↑映画『月』のレビューでも書きましたが、
自分のことを殺そうと思っている人がいることはめちゃくちゃ怖いことです。

自分がその人に対してなんかやっちゃったならまだしも
一つの属性を持っているだけで何の関わりもない人から殺意をあらわにされるって、、
全然平和じゃないんですよね。。

直接的に刃物を向けないまでも、
差別の温存に加担するなどの消極的な殺人をする人は多くいますよ。

***

映画『BORDER 戦場記者 × イスラム国』を観て、
「海外って怖い。日本は平和で良かった」とか言ってる人がいたら、
「ちょ待てよ」って言いに行きますよ。
ganai

ganaiの感想・評価

4.0
TBSドキュメンタリー映画祭 須賀川拓監督と映画内でインタビューを受けていた国境なき医師団(MSF)の白川優子さんのトークショー付きの回で鑑賞。

壊滅したと言われている過激派組織イスラム国(ISIS)だが、その思想に共鳴して各国から集まった女性やその子供達が今も難民キャンプでその影響下の下に暮らしているという。

TBSテレビ記者の須賀川氏はイラクから国境を超えてシリア北部に入り、市場で売り買いする一般の人々、逮捕投獄中のISIS関係者、そして難民キャンプの女性や子供達を取材する。

およそテレビでは放映出来ないような凄惨な映像が展開され、まだISISの残党がいる恐れの中で人々は口を閉ざし、須賀川はじめスタッフも襲撃に備え常に緊張しているのが伺える。

また、MSFの白川さんは連合軍の爆撃を逃れ家族で地雷原をに入る選択を迫られた重傷者の治療の様子を涙ながらに語る。

逮捕中のISIS関係者はISISのプロパガンダを信じて中国ウイグル地区での迫害を家族で逃れてメンバーに加わったという。ISISの現実を知り加入を後悔してはいるが、中国に戻るくらいならこのまま投獄される方がマシだと答えたのが印象的。

難民キャンプでは真っ黒なチャドルで全身を隠した女性と子供達に取材するが、ここでも沈黙で迎えられる。なんとか言葉をもらおうと懸命に子供達に語りかけるが「お前の首を切り落としてやる」という拒絶の言葉を受けて取材は終わる。

トークショーで須賀川氏は現在注目されているパレスチナ/ガザも踏まえて、民族が違えば思想や文化も異なるという事も含めて互いを理解する事。我々はこの問題にのめり込み過ぎず、でも苦境にある人々の事を忘れないで関心を持ち続けて欲しい。それが彼らに伝わって励みになると語っていた。