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Cuckoo(原題)
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『Cuckoo(原題)』に投稿された感想・評価

BeSi
4.5
初月2本目!しばらくはホラー路線を辿ろうかな。今年こそは観ようと決めていたホラー映画の一つです。父親の都合によりアメリカから遠く離れたドイツの山奥にあるリゾート地へ移住を余儀なくされた 17 歳のグレッチェン。継母と幼い妹との溝は一向に埋まらず、どこか奇妙な雰囲気を放つ近隣住民の存在もあり居心地は最悪。しかし、そんな憂鬱を抱えるグレッチェンを予想外の恐怖が襲い始める……。


✔独特な世界観
終始、 気味の悪い胃がムカムカするような世界観を堪能しました。 物語の舞台であるリゾート地に住まう人々の存在が大きく起因していますね。全員が変人の気質を隠せてないこともあって、本編を観ているこちら側としては、不快な気持ちになったり主人公グレッチェンと現地住民とのギャップを面白く感じたりと、感情の渋滞がすごかったです。しかし、観客を引き込む手法としては非常に巧みだなと感じましたし、ホラーコメディというジャンルの持つ利点を最大限に活用していて素晴らしかった。観進めていったら、まともな人がグレッチェンしか居なくなって本当に置いて行かれたな。こういうの大好き。

✔ハンター・シェイファー、ダン・スティーヴンス
本作における宝ですお二人は。 リゾートホテルのオーナーを演じたダンは、これまで様々な「変人」 を演じてきました。しかし今回も平常運転と言わんばかりに……山奥のリゾートホテルの管理人という様々な背景の推測ができるようなキャラクターに隠された狂った人間性を体現した演技、 最高でしたね。最高に気持ち悪くて引き込まれた。そして、本作において唯一まともなキャラクターを演じたハンター。思春期真っ只中の 17 歳ながらニヒルかつ反抗的な一面を持ち合わせたグレッチェンを見事に憑依させていました。『Euphoria』での長きに渡る名演の片鱗が垣間見えたと強く感じる素晴らしい演技は是非とも観てほしい。

✔Cuckoo……
この映画のキーポイントであるカッコウ。この生態に関する記述が作品と深く関連しています……とだけ言っておきましょう。強いて言うならば、 『ビバリウム』を鑑賞した方なら推測できるかと思います。あれも十分に気持ち悪い変な映画なので……。補足として、原題に使われた 「Cuckoo」という言葉には 「カッコウ」 という名詞的用法の他に、 「気が狂った」という形容詞的用法もあります。このダブルミーニングもまた、この作品を理解するうえで重要かもしれませんね……。

久々のホラーコメディ。 あまりに独特で斬新な作風で、気づかぬうちに手玉に取られていました。普通にめっちゃ気持ち悪くて怖くて面白い常軌を逸した珠玉の一本。
変な音を発する人間に襲われる女性。
普通に怖すぎたが、ストーリーが意味不だった。
[カッコーの巣の中で…] 90点

大傑作。ティルマン・ジンガー(Tilman Singer)長編二作目。ジンガーは大変素晴らしい作品だった前作『Luz』で一躍有名になり、二作目にしてNEON製作の英語映画を撮るという大躍進を遂げた。今年は推しのジェーン・シェーンブルンやアーロン・シンバーグがA24で新作を撮り、カジク・ラドワンスキの新作がベルリン映画祭エンカウンターズ部門に選出され、ソフィア・ボーダノヴィッチが遂に10年越しのオードリー・ユニバースを終わらせるという推しの大躍進が大挙して押し寄せる年だった。物語は母親を亡くしたばかりで悲しみに暮れるグレッチェンが、父親ルイスとその再婚相手ベス、二人の娘で唖者のアルマと共にバイエルンの山奥にあるリゾート地にやって来るところから始まる。支配人のケーニヒ氏は不敵な笑みを浮かべながら彼らを迎え入れる。新しい家にも家族にも馴染めないグレッチェンは退屈しのぎにホテルのフロントでバイトを始めるが、ロビーで吐きまくる女性があとを絶たず、ケーニヒ氏には"夜のシフトに入るな"とか"帰るときは迎えに行くから自転車で帰るな"とか不穏なことを言われ、彼の言葉を無視して夜道を自転車で帰ると謎の女に追いかけられるなど不穏な出来事が起こり始める云々。グレッチェンが対峙する謎の女の能力として、喉を鳴らすと聞こえた人間の時間をループさせることができるというものがあり、女は喉を鳴らしながら近付き、人間はそれを知りながら少し前の行動を壊れたレコードのように繰り返すという中々新しい恐怖描写が興味深い。ちなみに、謎の女の声への対処法は耳を塞ぐことであり、音を"聴かないようにする"ことが自由になるための最善手であるというのはなんだか示唆的だ。また、劇中に登場するう"繰り返し"行為としてグレッチェンが留守電に残された母親の録音音声を聴き、そのまま母親へのメッセージとして留守電に声を吹き込むという行動があり、劇中で何度か繰り返される。謎の女による時間ループと関連付けるなら、グレッチェンは"同じ時間に囚われている"という状態にあり、そこから"逃れる"ことが最終ゴールとして設定されているのだろう。だからこそ、別々の理由で大人たちに命を狙われるアルマを助けようとするのは、マイノリティが人間でないと罵られ、一方で女性が種の繁殖のためだけに存在させられる環境に中指を突きつける第一歩として捉えた。ちなみに、推しのジェシカ・ヘンウィック先生はほとんど出てきませんでした(涙目)。

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