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催眠
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『催眠』に投稿された感想・評価

Omizu
4.0
スウェーデンのアーネスト・デ・ギア監督作品。カルロヴィ・ヴァリ映画祭で男優賞を受賞、なら国際映画祭コンペにも出品されている。

これは傑作。人の愚かさや偽善を痛烈に描いたブラック・コメディ。終始困り顔の俳優さん、確かにこれは男優賞あげたくなるわ。

実業家の若い夫婦、意識高い系のセミナーに行く前に妻が喫煙をやめるために催眠療法を行う。しかし彼女はそれにより奔放になり常識外れの行動をとるようになる…

セミナーなるものがもう鼻持ちならない。主催者も参加する人もみんなうさんくさい。たぶん誰もがそれを感じつつ取り繕っている。そんなうわべの付き合いをあざ笑うかのように妻は神経を逆なでする行動をとっていく。

この展開がもう皮肉が効いていて最高。みんな本音を隠してるけど要はこうなんでしょ?とでもいうような言動を繰り返す。困り顔でうろたえる夫だが、最後には…

現代社会を茶化し面白おかしく仕立てる展開力が素晴らしく、奇妙な音楽使いもクセになる。日本で劇場公開されても話題になりそうな傑作コメディだった。オススメ!
[実は家業を継ぎたくなかった二世のブチギレ爆発] 60点

アーネスト・デ・ギア長編一作目。アンドレとヴェラは女性向けアプリを開発する起業家カップル。投資家向けのコンペでピッチする機会を得た二人は、それに付随する胡散臭いピッチ塾に参加することに。"催眠"というくらいなので重要なモチーフなのかと思いきや、"禁煙したいから"という本筋とは全く関係ない理由かつ意味不明なタイミングで催眠セラピーを受けた結果、ピッチ塾に影響を及ぼすことに云々。後に明かされる通り、IT業界の重鎮っぽい母親の押し付けをはね除けられなかったヴェラは、そこまで興味もないけどIT業界へ進み、恐らく母親の人脈目当ても含めて近付いてきたアンドレと付き合い、嘘プレゼンも受け入れ、自分の意思を表に出せないままここへ来たのだろう。だからこそ、催眠セラピーてコアが露出した状態となった今、捨て身のテロとしてピッチ塾や嘘まみれのプレゼンを破壊しようとしたのだろう。まぁその理論は理解できるけど、居心地の悪さを出すことを優先した露悪的な描写になっていたのは否めない。ちなみに、あのラストは"個人を犠牲に社会問題を解決すること"と"社会問題を放り投げて個人問題を解決すること"の両立、つまり"誰も犠牲にならずに社会問題を解決する"を希求しようぜ!と言いたいようです。にゃるほどねぇ。
3.2
【催眠療法で禁煙しようとしただけなのに】
ここ数年、ノルウェー映画が熱い。アカデミー賞国際長編映画賞にノミネートされた『わたしは最悪。』に始まり、『シック オブ マイセルフ』とヒリついた心理ドラマが相次いで国際的に注目されている。また、先日行われたヴェネツィア国際映画祭でもコンペティションに選出された『LOVE』が批評家の間で話題となっている。北欧といえば、幸福度ランキング上位を占める国が多いイメージがあるのだが、このような心理ドラマの話題作の例を目の当たりにすると北欧は北欧でまた息苦しさがあるんだなと思う。さて、MUBIで先日から配信が始まった"The Hypnosis"は、なら国際映画祭での上映が決まった。せっかくなのでファースト・ペンギン毒味班として観てみた。これが『シック オブ マイセルフ』にも通じる厭な人間ドラマであった。

アンドレとヴェラは、起業家向けのセミナーで女性用健康アプリのプレゼン準備に励んでいる。ヴェラは、その間で禁煙をしようと催眠療法を試みるのだが、異変が生じる。なんと開放的な人間となり、自分を制御できなくなってしまうのだ。映画は、暴走する彼女と気まずそうな眼差しを向けるアンドレを交差させながらヒリついた間を捉えていく。

起業家向けのセミナーはどこの国も意識高い系が集まっており、「作られた振る舞い」に支配されている。そのような空間をスクリューボール・コメディさながらヴェラの異変によって破壊していく。ラース・フォン・トリアーの『イディオッツ』を彷彿させる気持ち悪さと不快さが駆け抜けていく作品である。催眠かけられた直後からヴェラの行動はパワフルである。英語でプレゼンをしないといけないところをスウェーデン語で、大袈裟な演技をする。講師は「これは、サーカスだ!」とヤジを投げながらもフォローしていく、アンドレは冷や汗ものであるが彼女へ寄り添おうとする。だが、会食の場でハードなジョークで相手を怒らせたり、レストランのウエイトレスと急に談笑を初めて会話空間を占有してしまったりする。

起業家向けセミナーの作られた振る舞いの裏側をめくって行こうとする彼女、それでもなんとか場を鎮めようとする人たちの綱引きが、不快感を通り越して笑いへと変わる。全体的に空気読みたる時間の流れが漂っているので、日本でもウケそう、共感を呼びそうな内容に感じた。

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