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Christmas Eve in Miller's Point(原題)
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『Christmas Eve in Miller's Point(原題)』に投稿された感想・評価

sonozy
3.5
最近の「POPEYE」の映画特集号でも冒頭で取り上げられていた、LAで話題の映画製作コレクティブ「Omnes Films」のメンバーで、プロデューサーや監督(本作では脚本も)を務めるタイラー・タオルミーナ監督作。
脚本の二人の出身地界隈で撮影されたということで、彼らの経験も再現されているのかな?

イタリア系アメリカ人・バルサーノ家の4世代がニューヨーク州南東部 ロング アイランドの小さな町(Miller's Pointという架空の町?)にある実家にクリスマスを祝うため集まる。
祖母、叔父、叔母、若者、子どもたち...総勢20人を超える家族の騒々しいクリスマス・イブを捉えた作品。

そこかしこで尽きることのないおしゃべりの中、実家でマシュー&ベヴ夫妻と暮らす祖母を老人ホームに入れる/入れない問題とそれに伴う家売る/売らない問題というシビアなやり取りがありつつ、美味しそうな食事がずらりと並び、歌い、プレゼントタイム、昔の家族のビデオテープをみんなで見て感傷にふけったり、近くの通りを走る電飾を施した消防車を近所の人たちと一緒に楽しんだり...

そんな中、母キャサリン(マリア・ディッツィア)に反抗するエミリーと、仲の良いミシェル(フランチェスカ・スコセッシ)の二人は、こっそり抜け出して仲間たちと夜の町で盛り上がる。
ここでは、パトカーでパトロールはしているが、何が起こっても対応がユルい二人の警官(1人はプロデューサーにも名を連ねるマイケル・セラ)がオモロい。
外の大きなゴミ箱の件で何度もブチ切れてるベーグル店のおばちゃんも。笑

一番印象的なシーンが、レイおじさんが執筆中の小説?の原稿を見つけた1人の女性が家族の前で読み上げると、その内容に次第に心動かされ、みなが真剣な表情に変わっていくシーン。

ふと映し出される、祖母や、一人ひとりの表情(孤独、哀しみ、何かに考えを巡らせているような...)。

雪が降り始める中、若者たちがたたずみ、次第にカップルになり、それぞれ車の中へ。このシーンも素晴らしい。

そして、一人戻ってきたエミリーのあのラストシーン。

子どもの頃、法事で親戚が集まった中で、色んな大人たちがいたなぁ..的な記憶は多少蘇りましたが、こういう大家族で集まって盛り上がる時間を経験していないので、羨ましくもあり、様々な感情が味わえました。
ただ、忘却力が強い私には、記憶に残らない作品なのも間違いありません。笑;

https://www.christmaseveinmillerspoint.com/home/
[親族大集合のクリスマスパーティへようこそ] 70点

タイラー・タオルミーナ長編三作目。今年は彼の率いるオムネス・フィルムズは躍進の年となったが、そこに自分の作品も乗せてくるのが面白いところ。前作『Happer's Comet』が深夜の街に密着した群像劇だとすると、本作品はとある家族のクリスマス・パーティに密着した群像劇である。大人たちには大人たちの、子供たちには子供たちの、家族には家族の事情があり問題があり悩みがあり喜びがあり再会がある。アメリカ人家族のクリスマスパーティの一部始終を観察する側面でも興味深い。全員が料理を持ち寄るが中々ディナーを始めなかったり、ライトアップした消防車を道路で待ち構えたり(これは特定地域のみ?)、全員でVHSのファミリービデオを鑑賞したり、外に出たり中に入ったり忙しいようだ。中盤で大人のためのパーティに耐えきれなくなったエミリーとミシェルが家を抜け出し、同じく家を抜け出してきた同級生たちと閑散とした街へ繰り出す挿話がパーティの挿話とパラレルで語られるようになると、両者の相互作用も加速していく…ような気がする。単純に私が若者サイドの視点で観てたせいで前半がスローに感じただけかもしれない。空き地に集まった若者たちが男女一組ずつそれぞれの車の中に消えていき、思い思いの行動で楽しむシーンの平和な雰囲気が良かった。ただ、オムネス・フィルムズの弱点でもある踏み込みの浅さが本作品でも大いに足を引っ張っていると思う。まだ10本もないと思うので似た雰囲気の映画を量産するタイミングなのかもしれないが、今後も増殖を続けられると困ってしまう。面白いんだけど記憶に留まるには至らない残念さを今後是非とも改善していってほしい。ちなみに、スティーヴン・スピルバーグの息子ソーヤーやマーティン・スコセッシの娘フランチェスカが出演していた。そんな集合さすな。
3.5
【クリスマス版アメリカン・グラフィティ】
『Topology of Sirens』『ハム・オン・ライ』などを制作する、今注目のアメリカインディーズ映画会社Omnes Films。「私たちのミッションは、現代の映画の空白を埋めることです」とサイトで宣言しているように、物語よりも空気感を重要視しているこの映画会社にとって2024年は躍進の年であった。『No Sleep Till』がヴェネツィア国際映画祭批評家週刊でスペシャル・メンションを受賞、ベネズエラ映画『Los Capítulos Perdidos』の発表、そして2本の作品がカンヌ監督週間へ出品された。そのうちの1本『Eephus』はフレデリック・ワイズマンを起用したことで話題となったが、軍団のリーダー格ともいえるタイラー・タオルミーナは『Christmas Eve in Miller’s Point』でスティーヴン・スピルバーグの息子ソーヤーとマーティン・スコセッシの娘フランチェスカを招いた。そんな『Christmas Eve in Miller’s Point』をカナダのMUBIで観たのだが、とある映画がチラつく一本であった。

『Eephus』がおっさんが草野球をするだけの映画であれば、こちらはクリスマス・イヴを楽しむだけの映画ともいえる。前半は部屋を舞台に大勢が豪勢な食事やプレゼントを囲む様子を描く。ダラダラと談笑をする大人たちの横で子どもたちがゲームで盛り上がったり、イグアナを部屋から発見したりする。そんな子どもたちは、エレクトリカルパレードをする消防士軍団におびき寄せられるように外へと繰り出し、ダイナーで食事をし、小さい商店の前で駄弁り、盗みを働く。懐メロがガンガン流れる中、恍惚と多幸感が画を包み込むのだ。撮影監督がカーソン・ランドなのかインタビューによればまたしてもジョン・フォードを意識した画面作りとなっているそうで、群れの躍動感が観客まで伝わってくるものとなっている。しかし、宴に永遠はない。ひとり、またひとりといなくなり、夜が明けてくる。町にはクリスマスの残骸の片鱗が垣間見えてくるのである。この切なさ、ひょっとしてこの多幸感はもう二度と戻ってこないのではないかと思い感傷的になる様が画面から滲みだす。この感覚に既視感があると思ったら『アメリカン・グラフィティ』だった。無軌道な若者の肖像を落書きのように並べ感傷的な空気感を醸造させていくアプローチはまさしく『アメリカン・グラフィティ』そのものだろう。

タイラー・タオルミーナは次回作も子どもたちのわちゃわちゃを描くようだ。Omnes Filmsはブランドの映画としてショット重視の空気感映画を作り続けているが、今のところ面白い一方で陳腐化し長くは続かなそうな予感も抱く。だが、今のところ私の心を鷲掴みにする作品しかないので、期待しよう。