分からなさすぎて泣けた思い出

”あの” マルホランド・ドライブが、なんと4K修復版で再上映されるということで、心待ちにしていた作品。

オリジナル上映は2001年ということですから23年前ですか。当時、映画好きの同僚がこの映画に心酔しており、とにかく観てくれと貸してくれたソフトを観たものの、正直わけが分からなさすぎて、正直、面白いとまでは思えなかった映画でした。

今は、”謎解きよりも内容を楽しもう” っていう雰囲気がありますが、この映画は謎解きを楽しむ映画。入場者には『デイヴィッド・リンチによる10個のヒント』というチラシが配布されているところからも、監督も謎解きを楽しんで、と言っているわけで。

個人的に、そこそこ映画は観てきていると思うのですが、正直、こんなに意味不明な映画は後にも先にも無いと思えるほどの難易度で、当時は同僚から色々と教えてもらって謎解きは出来たのですが、『んなもん、分かるわけ無いやん』という感じでした。

とはいえ、デヴィッド・リンチの作品でトップレベルに人気がある映画であり、この映画がイギリスBBCによる”21世紀 最高の映画100本”で一位に選ばれている理由は、スタイリッシュで美しい映像と、当時無名だったナオミ・ワッツによる狂気の演技など、いくつかの要素が奇跡的に合わさっていたからだと思います。

145分と長い映画ではありますが、先日の「憐れみの3章」と同じく、長さを感じさせない魅力的な作品。ただ、最低でも2回か3回観ないと理解ができない映画だと思うので、タイパ重視の時代になった今では、効率の悪い映画なのかもしれませんね。。

そんな映画なので考察サイトは山程あるのですが、監督自身が『決まった正解は無い』と言っている映画でもあって、異なる解釈の考察も多く、考察サイトそのものがカオスな状態。。ただ、もし観たこと無ければぜひトライしてみてほしい名作映画でもあります。




以下は、少しだけネタバレで読み解きのヒントを。

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上記の通り、様々な解釈がある映画ですが、一般的な解釈は、こんな感じ。

＜映画の流れ＞
A.前半（というか、ラスト30分より前）は全てベティ（ナオミ・ワッツ）が見ている夢。具体的には、映画開始から青い箱に青い鍵を差して二人ともいなくなったあたりまで。

B.後半は、ベティがダイアンの名で登場。リタ（カミーラ）に嫉妬したベティ（ダイアン）が彼女の殺害を殺し屋に依頼し、それが成功したことを知り、意識が朦朧として夢を見る。

C.夢から覚めたダイアンは、最後に狂気の中で拳銃自殺する。

＜実際の時系列＞
B → A → C

分からなさすぎて泣けた映画としてかなり印象に残っていたので、久しぶりに観ても戸惑いは少なく、映像の美しさを堪能できました。ただ、この映画って結構エロい映画だったんだなっていう、新たな気づきもありましたが・・・😅

Filmarksのリバイバル企画に大感謝！

わが大都会岡山でも復刻上映が観られた上に、素敵な特典ポスターまで手に入れられて忘れられない映画体験となりました😭

https://note.com/wisteria561/n/n1af63f044c2e

https://note.com/wisteria561/n/n5945aa3f6778

劇場公開時より実に久しぶりに観て、 metoo運動を経た現代からすると見方の変わった箇所もあるし、また同時に相変わらずの訳のわからなさとその誘蛾灯の如き魅惑に陶酔もした。良き音響がその体感を引き立ててくれる。

今見ると、私の大好きな『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021)がいかにここ(とさらにその元ネタの『サンセット大通り』)から影響受けてるかわかりますね。ただ演技・演出の迫力はナオミ・ワッツ✖️ローラ・ハリングに軍配あげたいかも。前半と後半のコントラストの付け方がほんと素晴らしい！

またリンチ作品らしく本筋とは一見無関係な一つ一つの細部の吸引力(随所の赤の配色、鍵・バスローブなど小道具の使い方、ダイナーやクラブの活かし方などなど)とあとシリアス・ミステリアスなイメージの強い作品だけど意外と遊び心のあるシーンもあるのが発見だった。例の一連の不倫発覚からの逆ギレ大立ち回りのシーンとか。

先日の『デューン』に続いてリンチ監督のリバイバルづいてるけど、この勢いで『ロストハイウェイ』とか『インランド・エンパイア』とかも再上映されたりしないかなー!?

デヴィッド・リンチ監督追悼上映
にて初鑑賞‼︎

真夜中のマルホランド・ドライブ。車の
衝突事故で頭を負傷し記憶喪失となった
“謎の女”は、なんとか有名女優ルースの
自宅までたどり着く。そこに現れたのは、
女優を目指してハリウッドにやってきた
ルースの姪ベティ。やがて二人は協力し
合い、彼女の記憶を取り戻そうとする。。

本作も上映終了日にて駆け込み鑑賞して
きましたが、、結構楽しめた印象❗️

今回も正直初めはなんじゃこりゃだった
けどストーリーが進んでいくうちにこの人
とこの人が関係あるのか‼︎と思ったら終盤
は結局なんじゃこりゃ！？！？でした笑😆

今作はベティとリタが協力し合い段々と
ベティの記憶へと近づいて行くスリラー
要素やホラー要素のある映画で遂に真実
がわかると思った終盤は、まさに開けては
ならない玉手箱の様な展開であり真実と
妄想が入り混じる世界観が凄かった…
終盤を理解する為に解説見てきます‼️

なによりベティ役ナオミ・ワッツさんと
リタ役ローラ・ハリングさん綺麗過ぎよ🤩
御二方とも美し過ぎて目の保養としては
満点でした💯

デヴィッド・リンチ監督ご冥福を
お祈りします。