謎めいた惑星ASHで目を覚まし、自分のクルーが皆殺しにされてるのを発見。心理的、肉体的な試練を潜り抜けて逝く、SFスリラー。AmazonPrimeで鑑賞。

原題「Ash」、美容室かとホットペッパービューティーで検索した人(居ないよ(笑)。直訳すると「灰」ですが、アメリカ英語的には「燃え殻」。意味はご覧頂くとして、本作は現代のビートミュージックを牽引する音楽プロデューサー。Flying Lotus、本名Steven Ellisonが全曲を書き下ろしたOSTがSonyMusicから映画より先行リリース。古典的なSFと現代的な音響感覚を融合して話題に成った。

私が好きな音楽はSmoothJazz、正に偉大なるモダンジャズを代表するサックスプレーヤーJohn Coltraneを大叔父に持つ監督は、ヒップホップとジャズの要素をミックスした、重低音と特異なリズムが特徴。映像作家としてSteveの別名で「KUSO」(ソウ言う意味じゃない(笑)、デビュー。私が見たのはホラー映画「V/H/S/99」。本作には製作総指揮として「第9地区」Neill Blomkampが名を連ねる。

当初はNeill Blomkampが監督、主演はJoseph Gordon-LevittとTessa Thompsonとリリースされたが、クリエイティヴの違いで降板。新たにレビュー済「アンビュランス」Eiza Gonzalezと、レビュー済「デュアル」Aaron Paulに変更。監督がデイヴィス役で出演も兼ね、配給権をAmazonMGMが獲得して北米では劇場公開。監督は「バイオハザード」インスピレーションを得たと、クレジットで謝意を表してる。

結構、良い風に書いてますがアメリカで賛否が大荒れ、劇場公開はサッパリでもAmazonで配信がスタートすると破格の高回転。批評家からも概ね高評価。実質的に監督の自主製作で一般的な低予算ホラー映画よりも少ない110万＄。因みに較べても意味ないがレビュー済「エイリアン ロムルス」8000万＄(笑)。狭い宇宙船と言えば「エイリアン」。如何にコンジャリングするかは、見てのお楽しみ。

【ネタバレ】自己責任でご覧下さい【閲覧注意！】

日本に住む私達は日々、災害に見舞われCOVID-19も体験。Panicに対して耐性が付いても、JAや政府の既得権益で令和のコメ騒動でパニクる。リアルな生活の方が大変、フィクションでは物足りないパニック映画受難時代。私はレビュー済「ポゼッサー」思い出したが、フレームを切り裂くカットインを多用。鮮やかな映像と躍動感溢れるサウンドスケープで、SFをスタイリッシュな没入体験へ昇華させた。

私の専門はミステリーですが、監督はオープニングで既に伏線を張り巡らした。Eiza Gonzálezが目覚め、右も左も分からない「此処は何処？、私は誰？」状態も、最後まで見れば真相の提示は密かに行われた事も解る。居住可能な惑星を探す目的で出発した6隻の一つ、担当が「KOI-442」、別名「アッシュ」呼ばれる星。文字通り「灰」が降り注ぐ星で、大気に毒性が有るが浄化されてる痕跡を発見。

つまり、高度なテクノロジーの生命体の可能性が高い探査中、デイヴィス(監督)が死亡すると、恐ろしい存在に直面。導入部もスムーズで、ヤッパリ日本でも劇場で観たかった。監督お得意の独特なサウンドスケープをタップリ駆使するので、惑星もミュージッククラブ的なライティングとサウンドでコーディネート、私はホームシアターで観たが是非、音響の良い条件で。アメリカでOSTがバカ売れしたのも納得。

秀逸なのはホラー映画お決まりのジャンプスケアは極力控え、SFスリラーなのに妙に居心地の良い空間に支配される。監督はクレジットで坂本龍一にも感謝したが、日本大好きなのか知らんけど(笑)。盆栽っぽい日本要素、メディカル機器も日本語音声。コレも伏線で終盤で大活躍。SFって「エイリアン」以降、常に何かに似てる退屈に陥り易いが、監督独特のセンスの吸引力で、意外と退屈しない。

肝心のオチですがEiza Gonzalezには既に寄生生物が体内に侵入、ソレがオープニングに結び付く。死んだ筈のAaron Paulの幻覚も既にインベージョンされ「かけた」。つまり、完全な乗っ取りではなく、本来の思考と寄生生物の意識下の鬩ぎ合いを、我々は見ていた。監督が言及した「バイオハザード」パクリ、じゃなかったリスペクト(笑)。Aaron Paulの変化が最大の見所。しかし、頭がパカッと割れる奴より、アディ役Iko Uwaisの方が強い。流石は「エクスペンダブルズ　ニューブラッド」出演はダテではない。インドネシアの格闘技に長けた実力を如何なく発揮してる。

まぁ、アメリカで賛否が割れてる原因は明確で、前半の監督らしいサウンドスケープ感が、後半は一転して「バイオハザード」豹変する。つまり、SFスリラーに徹するのか、ソレともアクションを駆使して、Iko Uwaisも出演したレビュー済「スカイライン 奪還」的な格闘系にするのか、キャラクターの深掘りが足りない点は感じた。

監督の全てヤリ切った感は認めよう、音楽で魅せる雰囲気SFも有って良いと思う。

『“KUSO”監督の最新作は超オタク系SF』




どーもどーも「キャシアンアンドー」でどこの銀河系でも嫌なことあったら酒飲んで踊り狂うんだなって思いましたラーチャえだまめです。早速ですが本日はコチラのSF映画を拝見させていただきましたー


【アッシュ 孤独の惑星】！！！……ほうほう前に海外版予告動画見つけて面白そうな映画やるなーなんて思っていたらいつの間に日本のアマプラに配信していたとな！？…まぁなんとなく見る前から“B”の類だってのは臭ってましたが「アンジェントルメン」のエイザ・ゴンザレス嬢がついにSF映画で主役……てだけでももう半分くらい個人的には満々満足〜♪……てなわけで早速視聴させて頂きましたよ。ちなみにアマプラの広告がウザい問題あるじゃないですか〜？私なりに編み出した裏ワザとして見たい作品を再生前にテキトーに選んだ作品を流す→OP前に入る30秒くらいのCMを見る→これを2、3回繰り返す→見たい作品を流す。コレどうでしょう！？見たい作品でもOPで必ずCMは入りますが、私はこの方法でその後エンディングまでCMが入らずに完走することが出来ました！！たぶんはじめにCMを流す作戦が効いてるのか、まだ2時間超えの作品で試していないのでわかりませんが、ひとまず2時間以内の作品ならこれで回避出来ます！！(3度ほどやって実証済み)途中CMがウザすぎてアマプラ解約待ったなしの前に、まず一度試してみてはいかがでしょーーっか？？


惑星“アッシュ”の探査ステーション内でゴンザレス演じる科学者“リア”が目を覚ますと無惨な死体となって転がる他の科学者たちの姿が？？頭部を損傷し直近の記憶がないリアは失った記憶と他の科学者たちの身に何が起きたのかを周囲の情報を頼りに解明していく……という謎解きSFスリラーで、全編ほぼステーション内で展開されるシチュエーションスリラーなのですが


ビカビカ光る惑星はニコケイの「カラー・アウトオブ・スペース」のようで、要は“ラヴクラフト”的な惑星に「エイリアン」はいるわフライング・ロータスが本作のために自ら手がけたオリジナルサントラはどことなくヴァンゲリス臭はするわ「デッドスペース」の武器片手に宇宙服は「デスストランディング」ですか？？「遊星からの物体X」までとにかく監督の好きなもの全部ぶちこみましたと言わんばかりの欲張り映画。ほんのちょっとのアクションシーンだけであとは殆ど突っ立ってるだけのイコ・ウワイスとか単にファンで出しただけなんじゃ……なんて想像しちゃったわ！！



↓詳細はコチラ↓
https://www.edamame-movie.com

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【誰が皆んなを殺したの？】

ここ最近になってNetflixの様にAmazonも本気で映画を作り始めて本作は他のフォロワーさんはそこまで期待しない見てくださいと書いている方が多くて、逆に気になって鑑賞しました！
まず監督はあの映画好きなの中では有名な変態映画『KUSO』を撮ったフライング・ロータスなので、映像のクオリティや世界観の作り込みは普通に良かったです。
ですが、それ以外に褒める所が無いぐらい宇宙船であるあるでベタな設定と展開にただ気持ち悪い演出をしているだけなので、悪い意味でミステリーパートが長くて、そのミステリーも足りなくて本当につまらない作品でした。
それにアクションはやるけど意外とショボくて、やっぱり今アジア人の中ではトップクラスのアクションスターのイコ・ウワイスをこのショボいアクションで使うのは凄く勿体ないです。
あと皆様が言っている通りミステリー、SFスリラー、アクションなぞの要素が入っているのに、その全ての要素が足りなくてショボくて本当に今年ワーストクラスにキツい作品でした😞

• #2025年に鑑賞した作品