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羅生門 4K版
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『羅生門 4K版』に投稿された感想・評価

原作は芥川龍之介の短編小説『藪の中』の🎬化です(ストーリー設定は同じく芥川龍之介の短編小説『羅生門』を用いています)・・過去に何度も鑑賞しています(作品はスタンダードサイズのモノクロ映像です)



舞台は平安時代・・地震や飢饉などの災いが続き都は衰微していた。

平安の乱世で起きた殺人事件をめぐって、侍を殺した盗賊、侍の妻、そして侍の霊が、其々事件について語っていくが、その言い分は悉く違っていた。



人間の奥底に潜む心の闇を描き、日本映画の世界的評価を決定づけた黒澤明監督の映画史上の名作です。
QI
4.0
【昭和100年映画祭】

“黒澤版法廷劇”

言わずとしれた“黒澤明”の名前を世界に知らしめた作品

日本映画に世界が熱い視線を送るようになったのもこの作品から

さらに“Rashomon effect(羅生門効果)”なる言葉を生み出し、この様式は今でも多くのシナリオライターに重宝されています

…と同時に日本お得意の逆輸入評価もこの作品からか?w

原作は『今昔物語』の一編を題材にした芥川龍之介の短編小説『藪の中』

ちなみに真相がわからない意味で“藪の中”という言葉を使うようになったのもこの小説タイトルが語源らしいです

この短編を、同じく『今昔物語』を題材にした芥川作品『羅生門』の舞台設定でサンドイッチしたのが本作『羅生門』

チョットややこしいけど、そうすることで作品タイトルはカッコよくなっているし、お話もわかりやすく、そして何よりあの迫力ある羅生門のオープンセットの強烈な印象を観るものに植え付けることに繋がっているのは、まさに黒澤監督ならではのセンス

そしてこの作品の魅力はなんと言ってもインパクトあるその映像

白と黒の極端なコントラストで、モノクロ作品にも関わらず様々な色を感じさせると同時に、ダイナミックなカメラワークで絵力が倍増

さらにオーバーアクトとも言える演者の動きと表情で、セリフがなくても内容が理解できるのは、さながらサイレント映画を観ているかのよう

そんな部分が海外の人にも理解しやすく、高い評価に繋がっているのでしょう

原作と同様、本作で表面的描かれているのは視点によって変わる真実の不確かさですが、同時に描いているのはその奥に潜んだ人間の業とも言える、その心理と振る舞いの不確かさ

男性はプライド(≒見栄)を重んじ、
女性は強い意志(≒強かに)で生きようとする

特に真砂を演じる京マチ子の、何かが取り憑いたような演技からは強くそれを感じ😱

黒澤監督は当初、原節子にこの役を演じさせようとしていたみたいですが、実現しないでヨカッタ😅

そんな京マチ子の演技に黒澤監督は手応えを感じたのか、その後の『蜘蛛巣城』の浅茅(山田五十鈴)や『乱』の楓の方(原田美枝子)のキャラ作りにそれは活かされているような気がします

二つの原作にないエピソードでの締めくくりには多少違和感を感じますが、どちらの原作にも共通する救いようのなさと、後味の悪さを少しでも和らげ、かつエンタメ作品として昇華するためには致し方なかったのかもしれません

そんな日本映画を代表する作品について、日本の映画ファンとしては、日本映画はなにもアニメやゴジラだけではないと、“プライド”と“強い意志”をもって海外の映画ファンに語れるようになりたいものです😄

p.s.

入場者特典

吉永小百合に引き続き、京マチ子のブロマイドを期待してましたが今回はなし😢

三船敏郎のブロマイドだったらどうしようという心配は杞憂に終わりました😅
きと
4.0
何をか言わんやだが、実に面白かった。

かなり昔の初見はスタンダード版だった。フィルムの状態のせいで映像が厳しいものだったし、よく聞き取れない台詞も多かった。話は理解できたものの、まさに "藪の中" という展開にモヤっとした気持ちが拭えないままだった。

今回観たデジタル完全版は、話題になった2008年のデジタル修復版。映像は実に美しく蘇っており、台詞もかなり聞き取りやすくなった。

「黒と白を基調として中間のグレーを抑えるハイキー・トーンを採用した」というのを今回知った。高コントラストの映像は敢えての選択だったんだ。

男優陣は他の黒澤作品などでも見ており違和感は少なかったが、紅一点の京マチ子は今回ずいぶん違ったイメージに思えた。

初見がかなり昔で、その時の記憶を辿ってみても後々の大ベテランになってからのイメージしか思い浮かばなかった。それが今回はまるで今どきの坂道アイドルででもあるかのような可愛さに思えて驚いた。

当時まだ20歳代半ばだったが、難しい役柄を見事に演じている。当初、黒澤監督が念頭に置いていたという原節子よりも結果的に良いキャスティングだったのだろう。

一方、口寄せ巫女の鬼気迫る演技も改めて凄いと感じた。後ろでポツネンと見つめる志村喬と千秋実が可笑しい。

観終わってから、今さらながらに芥川龍之介の原作短編『藪の中』を読んだ。さらにWikipediaに目を通すと、実にいろいろなエピソードがてんこ盛りで興味が尽きない。

もう一つの原作『羅生門』にないエピローグが公開当時はいささか安直と言われたそうだが、Wikipediaの黒澤明と淀川長治の対談からの引用を読むと、やはり監督の気持ちに共感できる。


🖥️ NHK BS

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