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オルモと夏のステレオ
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オルモと夏のステレオの作品紹介

オルモと夏のステレオのあらすじ

1979年、アメリカ・ニューメキシコ州。14歳のオルモは身動きが取れずにいた。本当なら親友ミゲルと遊びたいのに、この日は病気で寝たきりの父の世話を任されていた。そんななか、憧れの幼なじみニーナからパーティに誘われ、どうにか役目を抜け出そうと奮闘する。やがてその小さな企みは、すれ違いを抱えた家族をも巻き込み、オルモはいたずらと混乱に満ちた忘れられない一夜へと足を踏み入れていく——。

オルモと夏のステレオの監督

フェルナンド・エインビッケ

原題
Olmo
公式サイト
https://cinema.starcat.co.jp/olmo/
製作年
2025年
製作国・地域
アメリカ
上映時間
84分
ジャンル
コメディ
配給会社
スターキャットアルバトロス・フィルム

『オルモと夏のステレオ』に投稿された感想・評価

sonozy
4.0
1979年のニューメキシコ。
14歳のメキシコ系アメリカ人オルモは、母セシリア、姉アナ、多発性硬化症で寝たきりとなった父ネストルと暮らしている。

家賃は3カ月滞納。母は働き詰めで、アナとオルモも父の食事、排泄、寝返りなどの介助を分担せねばならず、自由に外出できない。

ある日、憧れの隣人、歳上のニーナからステレオ(レコードプレーヤー&カセットデッキ)を持ってきたらという条件でパーティに誘われたオルモは親友ミゲルと浮き足立つが...

オルモの自由と性の欲望、母と姉のストレス、父の苛立ち...移民、貧困、介護という重い題材を扱いながら、70年代の空気感、絶妙なユーモアや音楽もあり、慈愛ある家族劇という読後感で良かった。

カセットテープから流れるメキシカンな曲で父を囲みながらオルモ、ミゲル、アナがダンスするシーン、パーティ会場での「Saturday Night Fever」の♪「A Fifth Of Beethoven」のダンスシーンが好き。
ベルリン国際映画祭にて。

ブラッド・ピット、ミシェル・フランコのプロデュースという事前情報のみで見た映画だったが良かった。

ニューメキシコに住む一家の悲喜劇。父は寝たきり、母は生活のために働き、長男オルモと妹のアナは多感な年頃。父の介護を皆で分担していて、オルモとアナはどうにか遊んだり恋愛したりする機会を得ようとしているが、なかなかそうは行かず。

移民一家の父の病によって生活が困窮していく深刻な状況だけど、あまり社会的政治的な要素を表に出さず、オルモが純粋にこの環境のもとで出来るだけ楽しもうとする姿が描かれる。

隣の憧れの女の子にパーティに誘われてテンションあがってるオルモはまるで童貞喪失企む中学生みたいだし。

でもただ微笑ましいだけでは終わらない。

間違いや判断ミスも犯すし、成長には大小の痛みはつきものだとは思う。
あらゆる困難を乗り越えていこうとする姿を軽いタッチで温かく描いた映画だった。
3.4
舞台は1979年。アメリカ・ニューメキシコ。
ラテン系アメリカ人のオルモ(アイヴァン・ウタパ)は、『多発性硬化症』を患い、いっさい自分では動くことのできない父親と、パートで家庭をささえる母親と勝ち気な姉との4人家族。
それぞれ父親の介護に自分の時間を奪われつつ、何とかその日暮らしをしていた。
ある日、父親の世話当番を任されたオルモは、隣に住む幼なじみのニーナ(メラニー・フロメタ)からパーティーに誘われる。参加条件は、ステレオ機材を会場に持ってくること。
ニーナに惚れているオルモは、パーティーに行くために自宅のステレオデッキ(カセットとレコードプレーヤーが一体になっている)を修理したり、自分の代わりに父親の面倒をみてくれる人を探したり大忙し。
ところが、ちょっと頑固で意固地で一言多い父親は、そんなオルモの気も知らないで、代役の人らとことごとく口論になり、追い返してしまう。
ついには日頃の鬱憤も溜まっているオルモとも衝突。
オルモは、父親を放り出してパーティーへ出かけるのだが…。

14歳という多感な時期のオルモにとって、
きっと一生忘れることのない最低の気分になったり、最高の気分になったり、
忙しくて、それでいて、またこれから続く毎日の中に埋もれていく普通の一日が、
切なくとも温かい気持ちにさせてくれる。
それぞれお互いに思うことのあるロペス一家。
この後もきっと貧しくて、ケンカが絶えないだろうけど、何とかうまく過ごしていったのだろうなぁ。と思わせてくれる。
あと、親友ミゲルとの友情もいい。

エンドロールでかかる曲『La Llorona / 泣き女』(ホラー映画にあらず)の歌詞に、
「私が泣くのは 愛するものがあるから」
というのがあるが、その意味がすとんと胸に落ちる。