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Alcarràs(原題)
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『Alcarràs(原題)』に投稿された感想・評価

sonozy

sonozyの感想・評価

4.0
『悲しみに、こんにちは』のスペインの女性監督カルラ・シモンによる、スペイン・カタルーニャ西部の町アルカラス(Alcarràs)の桃農家の物語。
ベルリン国際映画祭 金熊賞受賞作。

農家のソーレ一家(キメット&ドロー夫妻、4人の子供(ロジャー、マリオナ、イリスと幼い女の子)、祖父母、叔母グロリア)は、近くに住む叔父シスコ&ナティの一家(2人の子供(パウとペレ))と共に、地主ピニョールから譲り受けた広大な土地で、代々 桃農家を営んでいる。

オープニングは、いつも仲良しのやんちゃなイリス、パウ、ペレがシトロエンの廃車で遊んでいると、突然重機音が聞こえ、3人がマリオナに報告に行き戻ると車がどけられているのを呆然と眺めるシーン。

地主ピニョールが広大なこの地にソーラーパネルを敷き詰める計画を進めており、ソーレー家の祖父・曾祖父の時代に書面を交わさずに譲り受けた土地だったため、農業をやめて立ち退かねばならないという状況になっていたのだ。
書面を交わしていない事で祖父を責めたり、苛立つキメット。
ピニョールは、ソーラーパネルの維持管理をしてくれれば立ち退く必要はないと提案し、その話に乗る叔父シスコと、キメットとの関係が悪化し・・・

祖父に寄り添うむっちりガールのマリオナと、父や叔父をしっかり手伝っている耳ピアスのロジャーの視点で、父や祖父の心境を捉えているのが素晴らしい。
雨の日、ソーレー家とシスコ一家の全員が集まり、小さな子たちが祖父に歌を歌うシーンは泣けます。

出演者の多くはプロの俳優でなく、現地のオーディションで発掘したようで、映画的なプロット/演出ではなく、ドキュメンタリー的なリアリティを感じさせる作品でした。
日本公開はないのかな?・・

トレーラー
https://youtu.be/5__6yoPMBRY
[スペイン、ある桃農家一族の肖像] 40点

2022年ベルリン映画祭コンペ部門選出作品、金熊賞受賞作。子供たちが原っぱに捨てられた車で宇宙船ごっこに興じている。車は長年の遊びの果てに秘密基地化しており、子供たちの重要な遊び道具だった。しかし、ふと目を離した隙にクレーンで撤去されてしまった。幸福と平穏は永続しない。一気に不穏な空気が立ち込める。先祖代々桃農園を経営するソレ家には危機が訪れていた。地主ピニョルがソレ家の土地にソーラーパネルを設置するため、一家に立ち退きを要求したのだ。土地の借用が口約束だったことを知った一家は立ち退き要求に従う派、抵抗する派、どうでもいい派に分かれ、それぞれの物語が展開される。家長ロジェリオはピニョルを懐柔しようとするが失敗し、その長男キメは立ち退きに反対し、義理の息子シスコはピニョルと癒着することで一抜けしようとし、不機嫌なティーンエイジャーたちは親たちの顔色をうかがいながらも農地への関心はなく、三人の子供たちは縦横無尽に遊び回る。どの立場に居ても、共通して感じているのは築き上げたアイデンティティが突如崩壊することへの憂鬱であり、各々それを解消するために動いている、という真面目で分かりやすい家族の肖像である。年代の異なる三人の子供たちから見た家族の生活はリアルな質感を以て捉えられているが、全体的に無難すぎて特にこれといった印象を残さず終了。より直接的な蹂躙への批判が展開される終盤で盛り返すが110分も我慢できなかった。
ベルリン国際映画祭オンライン試写で拝見。本年度金熊賞を受賞したカルラ・シモンの新作『Alcarràs』は、カタルーニャの農村を舞台に、モモ農園を営む父の労働と搾取(権利書不在による土地の収奪)への苦悩、抵抗と彼と争いながら支える母、思春期を迎えて青春に葛藤する兄と姉の姿を小さな子供達の視点から見つめていく中で、切っても切り得ない家族の強い力を見出す作品、そしてグローバル資本主義や新自由主義への怒り(ラストシーンを見れば明瞭に理解できる)を表現した作品であり、ジャック・ドワイヨンの系譜を受け継ぎながら、シモン版『大人のための繪本』として大胆に描くシモンの野心を見出すことができる。

※2022 2.21追記訂正:リンゴではなくモモでした。見てくれがリンゴだったため勘違いしてましたが、ヨーロッパのモモはあんな感じなんだそうです。

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