
1965年、オリンピック景気に沸く東京で、街の浄化を目指す警察は、街に立つセックスワーカーたちを厳しく取り締まっていた。ただし、ブルーボーイと呼ばれる性別適合手術(当時の呼称は性転換手術)を受け、身体の特徴を女性的に変えた人々たちの存在が警察の頭を悩ませていた。戸籍は男性のまま、女性として売春をする彼女たちは、現行の売春防止法では摘発対象にはならない。そこで彼らが目をつけたのが性別適合手術だった。警察は、生殖を不能にする手術は「優生保護法」(*現在は母体保護法に改正)に違反するとして、ブルーボーイたちに手術を行っていた医師の赤城(山中 崇)を逮捕し、裁判にかける。同じ頃、東京の喫茶店でウェイトレスとして働くサチ(中川未悠)は、恋人の若村(前原 滉)からプロポーズを受け、幸せを噛み締めていた。そんなある日、弁護士の狩野(錦戸 亮)がサチのもとを訪れる。実はサチは、赤城のもとで性別適合手術を行った患者のひとり。赤城の弁護を引き受けた狩野は、証人としてサチに出廷してほしいと依頼する。
マルコが好きだったもの。人形のアシュリー、ディスコダンス、ハッピーエンドのおとぎ話、そしてチョコレートドーナツ。マルコは僕らに家族をくれた。僕らはマルコをなにがあっても守ると約束した。僕た…
>>続きを読むティーン活動家として、トランスジェンダーの権利のために闘ってきたジョージー・ストーン。歴史に残るその軌跡を、幼少期から振り返るドキュメンタリー。
2004年、「GID特例法(性同一性障害者の性別の取扱いの特例に関する法律)」が制定された。当事者としてすでに手術を経て性別変更を済ませていた浅沼智也は、今まで避けていた「セクシュアリティ…
>>続きを読む経済解放間もない、昔ながらの活気と風情が息づく 1998 年のサイゴン。その都会の片隅に貧しくもつつましく、愛し合 いながら生きる二人、サンとナム。サンは望まぬ性に生まれながらも、夜の世界…
>>続きを読むとある高校2年生のクラス。ある日唐突に『LGBTについて』の授業が行われた。 しかし他のクラスではその授業は行われておらず、生徒たちに疑念が生じる。 「うちのクラスに LGBTの人がい…
>>続きを読む1928年、デンマーク。風景画家のアイナー・ヴェイナーは、肖像画家の妻ゲルダと共に公私とも充実した日々を送っていた。そんなある日、ゲルダに頼まれて女性モデルの代役を務めたことをきっかけに、…
>>続きを読む妊娠? 助けが必要? ジェーンに電話を! 1968 年、アメリカのシカゴ。裕福な家の主婦として生きるジョイは何不自由ない暮らしを送っていたが、2 人目の子供の妊娠によって心臓の病気が悪化し…
>>続きを読むトランスジェンダー女性の新谷ひかり(イシヅカユウ)は、ときに周囲の人々とのあいだに言いようのない壁を感じながらも、友人で同じくトランス女性の千秋(広畑りか)をはじめ上司である中山(原日出子…
>>続きを読む©2025 『ブルーボーイ事件』 製作委員会