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The Phoenician Scheme(原題)
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『The Phoenician Scheme(原題)』に投稿された感想・評価

ウェス・アンダーソン監督の第12作目の長編作品🎬

解禁された海外版予告編を見る限り、新しい要素を取り入れながら、家族の物語に原点回帰している感じでうれしい。

第3作『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』で魅了されて以来、デビュー作までさかのぼったりしながらずっと追いかけてきたけど、最近は様式美ばかりが目立ってストーリーが希薄になり、第10作『フレンチ・ディスパッチ』、第11作『アステロイド・シティ』、短編『ヘンリー・シュガーのワンダフルな物語』は全然ついていけなかったので…

今作はかなり期待しています!


●海外版予告編が解禁された現時点でわかっていること
(海外配給元のフォーカス・フィーチャーズの公式サイトやIMDbなどで確認した内容ですが、間違ってたらすみません)

○撮影監督は…
デビュー作からほとんどすべてのウェス・アンダーソン作品(※ストップモーション作品および広告を除く)を担当してきたロバート・D・イェーマンではなく、ブリュノ・デルボネル(ジャン=ピエール・ジュネ監督作『アメリ』、ティム・バートン監督作『ダーク・シャドウ』、コーエン兄弟監督作『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』などの撮影監督)
デルボネルがウェス・アンダーソン作品に参加するのは今回が初めてではなく、H&Mの2016年クリスマスシーズン広告”Come Together”で撮影監督を務め、『フレンチ・ディスパッチ』ではフランス人思想家の顔写真として登場している。
イェーマンが今作に参加していないのは、仕事中毒なウェス・アンダーソンについていくのが大変になり、少し休みをとって自分の人生を楽しみたい…と思ったからだそうだ。
参照サイト:The Film Stage [Wes Anderson Teams with Cinematographer Bruno Delbonnel for The Phoenician Scheme]

○出演者も…
初期の頃からの常連であるオーウェン・ウィルソン、ジェイソン・シュワルツマン、エイドリアン・ブロディらの名前がなく、比較的最近の作品から加わった俳優が多い。
ビル・マーレイ、ウィレム・デフォーは公式サイトでは確認できないがIMDbには名前があるので、カメオ出演的にちらっと顔を出すのかもしれない。
ウェス・アンダーソン作品初出演となるシャルロット・ゲンズブールもIMDbにのみ名前があり、役名は”1st Wife”

○音楽は…
第6作『ファンタスティック Mr.FOX』以降のすべての長編作品を担当しているアレクサンドル・デスプラ。

○プロダクションデザインは…
第7作『ムーンライズ・キングダム』以降のすべての作品を担当しているアダム・ストックハウゼン。

○なぜフェニキアなのか…?
ウェス・アンダーソンの妻、ジュマン・マルーフの父はレバノン人。かなりカリスマ性のある人物で、今回ベニチオ・デル・トロが演じる主人公の原型になっている(現在のレバノンにあたる地域はかつてフェニキア人の土地だった)
参照サイト:The Hollywood Reporter [Wes Anderson on ‘The Phoenician Scheme,’ His Cannes Party Bus and Why You Should Always See His Movies Twice]


● 海外版予告編を見て思ったこと

0:00-(および2:04-)
出演者名が、i とj だけ小文字(もしくは大文字のI とJ の上にドットがある)というちょっと不思議な書体で表示される。

0:04-(および2:23-)
タイトルの背景の色が黄色→緑→赤に目まぐるしく変わる。どの色も蛍光色のように鮮やかで、今までのウェス・アンダーソン作品にはない色使いなのが興味深い。

0:11-
散らばる残骸、なぎ倒された植物は『ムーンライズ・キングダム』の嵐が去った後の風景みたい(今作は飛行機の墜落なので状況は違うが)

0:20-
傷だらけの顔は『ダージリン急行』の3兄弟の長男フランシス(バイク事故から奇跡的に生還)に重なる。

0:30-
ベニチオ・デル・トロ演じる主人公ザ・ザ・コルダ(ジャ・ジャ・コーダ?)の大邸宅の内装は、デヴィッド・リーン監督作『アラビアのロレンス』のイギリス陸軍エジプト基地の内装を想起させるが、コルダ邸の面白いところは騙し絵的になっているところで、”柱”に見えるものは壁に描かれた絵。

0:30-
コルダには9人の息子と1人の娘(修道女)がいる。男兄弟の中で浮いている不機嫌な娘といえば、『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』のマーゴ、『ムーンライズ・キングダム』のスージー。『ダージリン急行』の3兄弟は、失踪した母親がインドで修道女になっていたことを知る。

0:35-
明るいグレーの地に白の細いストライプが入ったスーツは『ザ・ロイヤル・テネンバウムズ』の自分勝手な父親、ロイヤルが着ていた。その後の会話で、6年間も娘に会っていなかったことがわかり、ますますロイヤル的。

0:51-
砂漠と線路といえば『ダージリン急行』

0:54-(および0:33-と0:42-)
ここで登場する、エジプトモチーフのラグの上に置かれた箱はなんなんだろう。公式SNSアカウントが投稿した短い動画では、娘のリーゼルがこのラグの前に立って箱を見下ろし、「これってほんとに…どうかしてる」と呟くシーンがある。

0:57-
架空の(?)地図。『ムーンライズ・キングダム』のニューペンザンス島、『フレンチ・ディスパッチ』のアンニュイ=シュール=ブラゼ(他にもあった気がする)

1:00-
武装した男達の帽子と腕につけられたサソリのマークは『ムーンライズ・キングダム』のカーキスカウトのワッペンのような可愛さがある。

1:08-
スカーレット・ヨハンソンが絵に描いたような青空の下に立っていると『アステロイド・シティ』みたい。

1:10-
マチュー・アマルリックが被っている赤いトルコ帽(?)は『アラビアのロレンス』にも登場。デスクの向こうに座ってこちらを見る初老の男と、その脇に立って控える若い男の構図は『ライフ・アクアティック』でのマイケル・ガンボンとノア・バームバックの姿に重なる気がする。

1:12-
これ以降に登場する鉄道らしきものは、すべて屋内もしくは地下にある。車庫のような場所か、地下鉄なのか?バスケットのゴールが付けられた鉄道には元ネタがあるのか?

1:26-
ここから流れるのはモデスト・ムソルグスキー作曲の組曲『展覧会の絵』ラヴェル編曲版の冒頭。この組曲の最終曲は「キエフ(キーウ)の大門」なので、何らかの意味が込められているのかもしれない(武器商人とその家族の物語でこの曲を採用するという点で、ウェス・アンダーソンが一筋縄ではいかない監督であることを感じさせる)

1:28-
これ以降のマイケル・セラは何かしらの爆弾を持っていることが多い。なぜなのか。

1:46-
天井に向かって発砲するリチャード・アイオアディ。キレるマチュー・アマルリック。その様子を壁の高い位置にある小さな窓から見守る2人の姿は、『グランド・ブダペスト・ホテル』のグスタヴ・Hとゼロに重なる。

1:54-
ジャングルでの死闘(?)は、『天才マックスの世界』でマックスが演出するベトナム戦争の劇を想起(その元ネタはフランシス・フォード・コッポラ監督作『地獄の黙示録』)

1:55-
インパクト抜群のベネディクト・カンバーバッチにも元ネタがありそうだが…わからない。ルイス・ウェイン(カンバーバッチが伝記映画で演じた人物)が描く、目ヂカラが強い擬人化猫に似てる…かも?

2:05-
パイプを咥える娘のリーゼル。パイプを愛用する意外な人物として記憶に残ってるのは『ムーンライズ・キングダム』の少年サム。また、青いアイシャドウが印象的なのは『ダージリン急行』の客室係のリタ、『ムーンライズ・キングダム』のスージー。

2:11-
優雅なエレベーターはもちろん『グランド・ブダペスト・ホテル』。一番左のホテルマン風の人は、同作に囚人グンター役で出ていた人か? このシーンのマイケル・セラのコーデュロイのスーツと黄色いシャツは『ファンタスティック Mr.FOX』っぽい。リボルバーは『アンソニーのハッピー・モーテル』でも重要アイテム。
たのしみ
フレンチディスパッチは普通な印象やったけど、アステロイドシティが個人的にブッ刺さったので、今回は期待8割不安2割で待ちます。