○撮影監督は… デビュー作からほとんどすべてのウェス・アンダーソン作品(※ストップモーション作品および広告を除く)を担当してきたロバート・D・イェーマンではなく、ブリュノ・デルボネル(ジャン=ピエール・ジュネ監督作『アメリ』、ティム・バートン監督作『ダーク・シャドウ』、コーエン兄弟監督作『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』などの撮影監督) デルボネルがウェス・アンダーソン作品に参加するのは今回が初めてではなく、H&Mの2016年クリスマスシーズン広告”Come Together”で撮影監督を務め、『フレンチ・ディスパッチ』ではフランス人思想家の顔写真として登場している。 イェーマンが今作に参加していないのは、仕事中毒なウェス・アンダーソンについていくのが大変になり、少し休みをとって自分の人生を楽しみたい…と思ったからだそうだ。 参照サイト:The Film Stage [Wes Anderson Teams with Cinematographer Bruno Delbonnel for The Phoenician Scheme]
○なぜフェニキアなのか…? ウェス・アンダーソンの妻、ジュマン・マルーフの父はレバノン人。かなりカリスマ性のある人物で、今回ベニチオ・デル・トロが演じる主人公の原型になっている(現在のレバノンにあたる地域はかつてフェニキア人の土地だった) 参照サイト:The Hollywood Reporter [Wes Anderson on ‘The Phoenician Scheme,’ His Cannes Party Bus and Why You Should Always See His Movies Twice]