
1949 年中国河南省。国民党軍の王将軍一家が慌ただしく旅支度を整えている。国共内戦に敗れ一時的に台湾へ逃れるためだ。一家はおばあちゃんとお母さんを筆頭に大勢の子供たちを連れて、将軍不在のまま副官らとともに家を出る。中庭の柿の木は枝いっぱいに実がなっていた。上海港では台湾へ渡る大きな船が出向の準備を整えている。従者のひとり福順は、おばあちゃんが大切にしている柿の書画を持ったまま乗り遅れてしまうのだった。 一家は軍の用意した台北郊外の広い日本家屋で暮らし始め、子供たちはすぐに台湾での日々に馴染んでいく。 一家から遅れて負傷した王将軍も台湾へ。「大陸反抗」を掲げ大陸奪回の機会をうかがうも、やがて退役してしまう。家族を養うため、王将軍は慣れない商売や養鶏に手を出しては失敗を繰り返し、一家の暮しも次第に苦しくなっていく。そんなある日、上海港で生き別れになっていた福順と再会。柿の書画もおばあちゃんのもとに戻って来たのだった。 やがて困窮した一家は故郷から持って来た書画を売り払うことで、子供たちの学費をねん出しようとするが、そのほとんどが贋作であることが判明する。そんななか、鑑定士が目を付けたのがおばあちゃん部屋に飾られたあの柿の書画だった…。






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