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惑星イノウエ
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惑星イノウエの作品紹介

惑星イノウエのあらすじ

会社を辞めてニート生活中の井上マサキは、ある日、謎の宇宙人によってクローゼットから不思議な惑星イノウエに送られる。迷い込んだ先には自分と同様、大量生産された井上マサキたちが暮らしていた。宇宙的な広がりを見せながら、個人のアイデンティティの揺らぎ、自己の確立そして成長を描く、奇天烈な人形劇映画!

惑星イノウエの監督

鈴木大智

原題
製作年
2025年
製作国・地域
日本
上映時間
54分
ジャンル
コメディSF

『惑星イノウエ』に投稿された感想・評価

KUBO
3.6
『惑星イノウエ』

ぴあフィルムフェスティバル2025
映画ファン賞受賞作品

これはおもしろい才能だな。ストップモーションでもなく、人形劇だ。それでいてSF? 今までにない映像を見せてくれるのがうれしい。

人形劇なんだけど、謎の言葉を話して字幕が入るところなんか、きっと『JUNK HEAD』とか好きなんじゃないかな?

いくつも自分がいるなんてのも、「マルチバース」なんて概念が普通にある時代のアイディアだよね。

私の時代には『新・八犬伝』とか辻村じゅさぶろうによる人形劇がテレビで放映され大人気だった。次回作にも取り組まれるとのこと。期待して待っていましょう。
アイデンティティーがそのまま世界観になっている、とても奇妙な人形劇だった。

主人公の井上マサキは謎の惑星に飛ばされるのだが、そこにいるのは87名の井上マサキ。
性格も態度も違うのに、存在としては「井上マサキ」そのもので、同一なのだ。
そして、彼らが根本に持っている考えは、主人公の考えとして明確に打ち出される。

ニートで、自分の存在価値に自信が持てない。
でも、ニートであることに少しだけ満足もしてしまっている。
働きたくないという思いと、働かなければという思いがせめぎ合う。
どこまでも自分を否定したいのに、別の部分では自分を全肯定している。

矛盾を抱えながらも、どうにか自分と向き合おうとする主人公。
それが、全員の井上マサキにも共通している要素なのだ。
さらに、世界観全体にも、またこの考えが反映されている。

どこをどう向いても、井上マサキしかない。
それはたぶん監督の鈴木大智自身の分身である。
だから、映画はどこまでもどこまでも、自身のうちを穿っていく。

かなりデフォルメされているのに、妙に人間臭い人形の造形も絶妙。
不意に、これは人間なんじゃないかと思わせられるほどのリアリティがある。
また、宇宙人のボスに扮した人間が、人形を操るシーンは絶品だった。
人形を後ろから抱えて動かしているだけなのに、それが宇宙人に襲われる人間に見える。
アイデアとして秀逸。素晴らしい発想だと思った。

自己を巡る話なだけに、奇妙な世界観なのに、とことん哲学的でもある。
と同時に、ひどくバカバカしい話を見せられているようなおかしさも感じてしまう。

なんか妙に心に残る、不思議な人形劇映画だった。
常人には理解できない天才が創る世界。
『オオカミの家』的なカオスな人形劇。

ニートであることへの焦燥を内面世界で描いていて独創的。