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ハワの⼿習い
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ハワの⼿習いの作品紹介

ハワの⼿習いのあらすじ

首都・カーブルで認知症の夫を世話しながら暮らすハワ。30歳上の夫との結婚を強いられたとき、彼女はまだ13歳の少女だった。 同じ道に進まぬよう全力を尽くして娘に教育の機会を与え、次女のナジーバはジャーナリストとして自立した生活を送っている。 そして、彼女は決意する——「母の味方になろう」。母にカメラを向け話し相手を務める。夫の愚痴、秘密の恋の話、そして、“やってみたかったこと”について。 今年こそ、と民族手芸の商売と読み書きの学習を始め、孫娘のザハラーと共に読み書きを学ぶハワ。 しかし、タリバンによる襲撃と占領は日に日に進み、ザハラーと彼女を匿う家族にも命の危険が迫る。 2021年8月、カーブル陥落。報道の自由を封殺する動きも強まり、ナジーバは兄のアリーにカメラを託し母国を離れることに——。 娘が撮ろうとした母についての映画は、世界中に満ちる叫びと祈りを幾重にも織り込みながら、今ここに手渡された。 学びこそがすべてを変えていくとハワが信じ続けたように、私たちも決して、諦めない。

原題
Writing Hawa
公式サイト
https://tofoofilms.co.jp/afghan/
製作年
2024年
製作国・地域
フランスオランダカタールアフガニスタン
上映時間
85分
ジャンル
ドキュメンタリー
配給会社
東風

『ハワの⼿習い』に投稿された感想・評価

山形国際ドキュメンタリー映画祭2025市民賞(観客賞)受賞、アムステルダム国際ドキュメンタリー映画祭国際批評家連盟賞受賞など、国際映画祭で話題のドキュメンタリー

タリバンに再制圧される前のアフガニスタン。13歳で30歳も年上の夫と結婚を強いられた母が、文字を学び、スモールビジネスにチャレンジする姿を、娘であり、ジャーナリストである娘が映し出す。
少しずつ、女性の権利(教育や働くこと)が認められつつある当時でも、姪は田舎の村で暴力を振るわれ、逃げてきたり。その上、アメリカが自国のために、アフガニスタンから撤退したことで、徐々にタリバンが復権していくのが、テレビのニュース報道で伝わるのが息苦しい。そして、作品の後半、ついに、タリバンが全土を武力で再制圧し、少しずつ獲得していた女性の権利・自由は、奪われてしまう。
現在も、アフガニスタンでは、女性は教育を受けられず、働くことも認められない。結婚を強制されたり、拉致されたりする、悍ましい状況にある。まぎれもなく、今の世界のひとつの姿を映し出しだしている。
悲痛なドキュメンタリーではありますが、今、観るべきドキュメンタリーでもあります。おすすめ作品
2026年8月1日@ポレポレ東中野
4.0
アフガニスタン出身の女性ジャーナリスト、ナジーバ・ヌーリが監督を務め、幼少期に教育の機会を奪われ、13歳で結婚させられた母ハワにカメラを向けたドキュメンタリー。上映館が少ない作品だけど鑑賞出来て良かった。

アフガニスタンの首都カブールで30歳年上の認知症の夫を世話しながら暮らすハワ。6人の子を産んだ彼女は娘たちが同じ道を進まぬよう教育の機会を与え、次女ナジーバはジャーナリストとして自立した生活を送っている。母の味方になることを決意したナジーバは彼女にカメラを向け、夫の愚痴や秘密の恋、そしてやってみたかったことについて話を聞く。ハワは、民族手芸の商売と読み書きの学習を始めるが、ささやかな夢が動き出した矢先、孫娘が長女の離婚した元夫の所から逃げ出してきたり、アメリカ軍が急に撤退することになってタリバンの襲撃が始まったり、事態が大きく動き出した。

2019年カメラを向け始めた当初は、まだ自由な雰囲気があったカブールだったが、2021年急遽駐留米軍が撤退することになり、勢力を強めたタリバンによってあっという間に首都カブールは陥落してしまった。大統領は国外に亡命し、報道の自由を封殺する動きの中、ジャーナリストのナジーバも兄アリーにカメラを託し国を出る。

母ハワは13歳の若さで結婚し子供6人を育てた肝っ玉母さんで、情があり温かい。商売もしっかりやれる強さがあり、刻々と情勢が動く中、慌て騒ぐこともせずに家を守っている。辛いことを沢山経験してきたハワが子供たちの後押しで新たな人生に挑戦しようとした2年間の記録。

2001年のアメリカ同時多発テロ後、アルカイダを匿うタリバン政権を攻撃してきたアメリカによって国民は自由を取り戻していた。しかし、2021年タリバン政権に戻ったアフガニスタンは、女子の12歳以降の学校進学を禁止し女性が殆どの職種で働くことを禁止し、美容院は閉鎖、女性のジムや公園の使用を禁止、世界で類を見ない状況を作って行った。その上、女性は外を歩く時はブルガという頭から足の爪先まですっぽり覆われた服を着用しなければならない。タリバンという恐ろしい勢力の姿を見る。

あっという間の首都陥落により、国民たちの生活は一変した。パリに脱出したナジーバは、まず家族をイランに逃し、その後パリで再会出来たという。しかし、逃げたくても逃げられない人々が沢山いると思うと本当に胸が苦しくなる。改めて日本で生きる幸せを感じた。

パリの娘のもとで暮らすハワのその後が気になる。いつかパリでの生活を映すドキュメンタリーの続きを観てみたい。
Omizu
4.5
【山形国際ドキュメンタリー映画祭2025 市民賞】
アムステルダム・ドキュメンタリー映画祭で国際映画批評家連盟賞を受賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭ではアジア千波万波部門に出品され市民賞(観客賞)を受賞した。

素晴らしい作品。一人の女性を通してアフガニスタンの今やフェミニズム的メッセージが見えてくる。ハワのキャラクターも実に魅力的。

ジャーナリストの監督が自分の母親を映した作品。母親が字を習い商売を始めようとした矢先、タリバンが政権をとり女性の権利が剝奪されていく…

ドキュメンタリーとは思えない展開力があり、映画として単純にすごく面白い。若くして結婚させられたハワが寡黙ながらも力強く生き抜こうとする姿に感動。

同時にアフガニスタンにおけるタリバンの脅威というのも十分に描けている。ジャーナリストの監督自身は亡命を余儀なくされ、代わりにハワを撮っていた兄も拘束される。

自由が侵される脅威をリアルタイムで観ることができる優れた作品だ。観客賞も納得の素晴らしい映画だった。

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