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URCHIN/アーチン
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目次

URCHIN/アーチンの作品紹介

URCHIN/アーチンのあらすじ

ロンドンの路上で暮らすマイクは、今日も通行人に小銭をせびったり、炊き出しに並んだりと忙しい。 そんなある日、親切にしてくれた男性から衝動的に金品を奪い、逮捕されてしまう。 出所後は再生を誓うも、順調な生活はふとした拍子に脆く崩れていく。転落真っ只中のマイクを待つのは破滅か、それとも・・・!?

URCHIN/アーチンの監督

ハリス・ディキンソン

原題
Urchin
公式サイト
https://cinema.starcat.co.jp/urchin/
製作年
2025年
製作国・地域
イギリス、アメリカ
上映時間
99分
ジャンル
ドラマ
配給会社
スターキャットアルバトロス・フィルム

『URCHIN/アーチン』に投稿された感想・評価

ハリス・ディキンソンの監督デビュー作、脚本も書いていて、主人公の友人ネイサン役で出演もしていた。

「レッド・ロケット」に次ぐぐらいの最低クズ男で周囲をイラッとさせること間違いなしの主人公なんだけど、意外と観入ってしまう。

Urchinはウニの意味だけど、悪ガキ、浮浪児の意味もある。いずれにせよ、主人公のマイクのことだろう。

薬物依存でホームレス。食と住を得るのも困難な貧困。手をさしのべてくれる人がいるのに一向に改善しない状況。
まあ、子供じみた性格や盗みでなんとかなるだろうという甘い考えが原因だと思うけど。

マイクに何があったのかは、彼が里子だったことぐらいでその他あまり語られず。そこに理由付けをして貧困問題を提起するような感じはなく、社会からの疎外感にさいなまれている状態から回復するポジティブさを描くものでもない。
解決すべき問題もあちこちに見えるがそれを努力で少しずつ解決しようなんて前向きな話でもない。
迷路のような負のスパイラルにハマり落下していく、逃れられない降参状態(悪く言えば投げ遣り、逃避、諦め)を描いていた。
ラストはまさにそれだったと思う。
現実に起こっていようがいまいか、彼にとっては(ポジティブにもネガティブにも捉えられるが)行き着く先はああなるのも無理ない。

肯定も否定もせず。美化したりドラマチックに煽ったりもしない。
面白いかどうかというと面白くはないが、ハリス・ディギンソンがこういう映画をデビュー作で撮ったのが興味深い。
3.4
路上生活者のマイク(フランク・ディレイン)は、若くて健康なのにちゃんと働こうとせず、今日も通行人に小銭をせびる。
同じように若いホームレス仲間のネイサンとの間で、財布を盗った盗らないで揉めている所を、通りがかった裕福な男性サイモンに仲裁してもらう。その上でサイモンが何かご馳走してくれるという親切な行為に出ても、そんな事を意に介せず、殴りかかって腕時計を奪い換金しようとして、強盗容疑で逮捕される。実刑をくらったが、仮釈放されることになり、社会福祉の担当者たちが社会復帰のために職場や仮の住まいを用意してくれ、
新しい生活が始まるのだが、根っからのクズのマイクは…。

普通、主人公がホームレスという作品の場合、クズな生き方をしてきた主人公が、出会った人々との交流の中で、接した優しさや喜びなどから、本当の自分や本当の生き方を見つけ出して更生するとか、その可能性があったのに、一歩間違えてさらなる不幸に陥るというのがセオリーだが、この作品はアル意味、徹底している。
主人公マイクは、登場時から1mmも成長せず、最後までクズ中のクズで終わる。
いや、映画が終わってもきっとマイクの人生はまだまだ続くが、ずーっと死ぬまでクズのままだろう。
その辺りは、変に綺麗事にしないで、実にリアリティがある。
世の中にはどうしようもないクズがいることもまた事実だし。

ただ、これで何を思えばいいのだろう?
何かしらの教訓が得られたのか自問してみたが、あまりハッキリしない。
ただただクズがクズのまま、クズな毎日を送っている姿を見せられて、
今の自分と比べて優越感に浸ったワケでもないし、当然、同情心など湧き立つ筈もないし、こんなクズが世の中にはいるという事実に絶望するほど初心ではないし…。
それでいてつまらないか?というと、なぜだか途中からこの先の展開がどうなるのか気になる自分がいたし、
″あの結末″に物足りなさを感じたワケでもなく、むしろあのあっさり感にホッとしていた部分もある。
不思議な作品。
原題の『URCHIN』とは、直訳すると『ウニ』。スラングで「わんぱく小僧」とか「いたずらっ子」といった意味があるようだが、
子どもとするにはいささかマイクは、トウが立ちすぎている気がする。
90年代のイギリスで無鉄砲な若者たちの姿を描いた『トレインスポッティング』には、クズではあるが、毎日をそれなりに明るく生き抜こうという力強さがあったが、今作のマイクにはそういった気力というものがいささかも感じられなかった。
Z世代なのかなぁ。

主人公マイクを演じたフランク・ディレインが、お笑いコンビ『さや香』の石井に見えて仕方がなかったのは、また別の話。
Yuta
4.1
今一番ホットな若手俳優ハリスディキンソンが監督デビュー。昨年のカンヌで好評だった作品。
やぶれかぶれ過ぎる主人公はMarty Supremeと被るというかアメリカンニューシネマからマイクリーやサフディ兄弟までよくあるやつだし、全体的に批評家や映画好きのツボをちゃんと押さえている。その上で、教訓めいた話とも派手にぶっ壊すのとも違った所に向かう展開とアプローチを楽しんだ。
純粋さとは。同情や共感とは。

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