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システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたいの作品紹介

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたいのあらすじ

9歳の少女ベニーは、幼少期に父親から受けたトラウマを背負い、手の付けようのない暴れん坊と化してしまう。その怒りようといったら烈火のごとく、里親、グループホーム、特別支援学校、どこに行こうと問題を起こして追い出されてしまう。そんなベニーの願いは、ひとつ。「ただ、ママのもとに帰りたい」。しかし、母はベニーに対して愛情は持ちながらもどのように接していいのか皆目見当がつかず、施設へと押し付け続ける。このままでは何処にも居場所がなくなってしまうという中、非暴力トレーナーのミヒャは、自分とベニーの二人きり森深くの山小屋で3週間の隔離療法を受けさせることを提案。はじめは文句を言い続けていたベニーだったが、徐々にミヒャへ心を開き始め、ある変化が…。ぶち切れるのは愛の不足の裏返し。ただママに愛されたいだけの少女が突き進む崖っぷちの物語が、いま幕を開ける!

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたいの監督

システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたいの出演者

原題
Systemsprenger/System Crasher
公式サイト
http://crasher.crepuscule-films.com
製作年
2019年
製作国
ドイツ
上映時間
125分
ジャンル
ドラマ

『システム・クラッシャー/システム・クラッシャー 家に帰りたい』に投稿された感想・評価

KUBO

KUBOの感想・評価

4.2
今日の試写会は『システムクラッシャー』マスコミ試写。

教育に携わってきた者として、たいへん複雑な思いで見た。

「システムクラッシャー」とは”あまりに乱暴で行く先々で問題を起こし、施設を転々とする制御不能で攻撃的な子供”を指す隠語なのだそう。

本作の主人公である女の子ベニー(9歳)は、思い通りにならないことがあるとすぐ暴力を振るい、過去のトラウマから実母以外の人から顔を触られると狂ったように暴れ出す。

ベニーに手を持て余した母親は、ベニーをケアホームに入れたり、里親に出したりするが、ベニーはすぐに問題を起こしては転々としてきた。ひどい時には精神病院で拘束衣を着せられたりもする。

そんなベニーをなんとかしようと、通学付添人のミヒャは、ベニーと3週間、山小屋で暮らすことを提案するのだが…

私も学校で数多くの生徒と接してきた。その中には喧嘩っ早い子や、日常的に嘘をつく子や、気がつくと私の手を握ってる子やら、いろんな子供たちがいたけれど、ベニーはそんなレベルじゃない。

何か気に入らないことがあると、すぐに絶叫して大暴れ。ケアホームの人たちは基本的にみんないい人たちだけれども、ここまでテンパーだと中途半端な職業意識では対応できない。昭和の時代だったら(男の子だったら)張り倒してただろうな。

じゃあ何でベニーがこんなにテンパーかと言えば、それは愛情の欠如以外の何ものでもなくて、「ママー!ママー!」と迎えには来ない母親を求める姿は痛々しいし、吠える犬に吠え返すシーンで思ったのは、この子の攻撃的な言動は怖がりな犬と同じなのだろうな、と。

このベニーを演じた子役「ヘレナ・ツェンゲル」は本作でドイツ映画賞主演女優賞を歴代最年少で受賞。作品自体もベルリン国際映画祭で銀熊賞ほか、各国の映画祭の37部門で受賞を果たしている。

ミヒャの思いはベニーに届くのか? 安直な希望を見せないラストはどんな未来へと続くのか?

『システムクラッシャー』は4月27日、全国順次公開予定です。
凄まじい映画でした

「システム・クラッシャー」とは、ケアホームからケアホームへ、里親から里親へ、あまりにも乱暴で行く先々で問題を起こし、施設を転々とする制御不能で攻撃的な子供のことです

9歳の少女ベニー(ヘレナ・ツェンゲルちゃん)は幼少期の父親の暴力がトラウマとなり、スイッチが入ると烈火の如く怒り出し、絶叫し、暴れん坊になります
母親には手の施しようもなく、里親、グループホーム、特別支援学校など、たらい回しにされ、なかなか滞在先が見つかりません

ベニーが絶叫し、暴れるたびに観ているこちら側も心がえぐられ、耳を塞ぎたくなります

そんな中、アンガーマネージメントのトレーナー、ミヒャ(アルブレヒト・シュッフさん)が彼女の通学をサポートするようになります
ミヒャは、ベニーに優しく、時には厳しく、辛抱強く接します

閉鎖病棟へ入れてしまうか、精神病院に入院させるか、スタッフが会議していると、ミヒャが電気もガスも水道も通らない山の中のロッジで、2人で3日間過ごす更生プログラムを提案し、承認され、実行します
ベニーもそんな彼に次第に心を開いて行くようになるのですが・・・

これ、誰が良いとか悪いとか一概に言えないけど、やっぱ母親が一番悪いと思う
子供を確かに愛してはいるんだけど、男と別れなかったり、ベニーを怖がったり、引き取りを拒否したり、ベニー以外の子供たちの接し方も希薄だったりします
ベニーはお母さんが大好きで、ただただ一緒にいたいだけなのに

ミヒャがベニーに、山の中で、大声で叫ぶとこだまして返って来るから何か叫んでごらん、と言うと、「ママー!!ママー!!」と絶叫する姿に涙がこぼれました

これ、ベニーが着替える時裸になったり、廊下に放尿したりするシーン、欧米は児童ポルノに厳しいイメージなんだけど大丈夫なのだろうか
少し気になりました

主演のヘレナ・ツェンゲルちゃんの演技力は圧巻です
ヨーロッパ人らしく、透き通るような色白の肌、薄いブルーの目、金髪が特徴です
子役でこれだけ人の心を動かす演技ができるなんて一体何者?

この作品で唯一不満があるとしたら長過ぎること
似たような感動シーンが重複して出て来ます
また、区切りでここで終わりかなと思ったらまだ続きあって、その後ウルウルして今度こそ終わりだろと思ったらさらにまだ先がある
着地点がドンドン先延ばしになって、その終わり方も、結局どうなった?って感じでした

もし、鑑賞予定の方は、メンタルの安定してる時をオススメします
netfilms

netfilmsの感想・評価

4.3
 あの赤いジャケット(実際はピンク色)を羽織ったポスターの彼女の太々しいまでの表情が最高で、これはもう絶対にゴールデン・ウィークに観なければならないと心に決めていたのだが、とにかく壮絶に涙が出た。というかこれはもう21世紀版の『大人は判ってくれない』と呼んでしまって良い見事な傑作ではないか?自分の新しい恋人に手一杯で、ほとんど育児放棄状態の母親は自己肯定感が極めて低く、自己愛が強いため、3兄妹の中で面倒な子供だけを自身から遠ざけようとする。それ自体が身勝手な振る舞いだと思わなくもないが、この子供ならばどんなに忍耐強い大人でも進んで匙を投げると思わずにはいられない。9歳の少女ベニー(へレナ・ツェンゲル)は幼少期に父親から受けたトラウマのせいで、とにかく癇癪持ちで、自分の意に沿わないことに対しては突然怒り出し、怒り狂って暴れ出す。それはいわば病気の発作のようなものだと思う。普段どんなに禁欲的に務めていようが、ひとたび発作が起きれば手が付けられない。いわばタチの悪いウザ絡みのようで、とても犬や猫の甘噛みとは言えないブロークン(破壊的)な衝動である。

 散々暴れたベニーの心象風景及び眼前には、発作にも近いめまいが見受けられる。気絶する前の悪夢のような描写は正に、ダウンジャケットのピンクにも似たようなピンク色の発作で、彼女を妄想の世界から現実の世界へと連れ戻す。とはいえまだ9歳という年端も行かぬ子供だから、自分と社会との関係までは深く気付いていない。ネグレクトや毒親やモンスター・ピアレンツ問題はまったく違う問題系だが、それぞれが実は発端に似たような問題が在ると考える識者や研究者も多い。社会から往々にして炙れてしまう問題児を問題児として捉えるのではなく、社会の枠組みの一員として捉えようとするドイツ社会の崇高な意思や福祉の生真面目な態度に私はひとたび安堵する。ここには社会のシステムから零れ落ちて行くヒロインを掬い上げようとするドイツ行政の良心がありありと感じられるが、然しながらベニーの心は一向に安堵しない。甘やかした途端に依存するタチの悪い愛情はまるで潮の満ち引きのようにも見える。恐る恐る彼女の心の平静を見計らいながら、妥協点を探ることも出来ないリアリズムはまた、社会のシステムに従事する大人たちの倫理的な矛盾を明らかにする。今作も『マンティコア 怪物』同様にクライマックスの10分が蛇足なのだが、社会のシステムの脆弱さを問うノラ・フィングシャイトの類まれな資質はお見事と呼ぶしかない。然しながらもはや特殊とは言えないこのような病気の解決策は、現時点では周囲の大人の配慮や良識に留まるという見解に頼る他ないのだ。とにかく9歳の少女ベニーを演じたへレナ・ツェンゲルの演技が圧倒的に神懸かり、ここ10年でも見たことがない質を誇る傑作である。

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