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ラプソディ・ラプソディの作品紹介

ラプソディ・ラプソディのあらすじ

“絶対に怒らない男”・夏野幹夫。ある日、住民票に身に覚えのない「続柄:妻」の文字を見つけ、<繁子>という名の女性が自分と勝手に籍を入れていたことを知る。でも一体なぜ?何のために―?正体不明の妻探しに奔走する幹夫が小さな花屋でようやく見つけた繁子は、触れるもの全てを壊してしまう破天荒すぎる女性だった!予測不能な繁子に振り回されながらも、懸命に向き合おうとする幹夫。しかし、繁子は何をされても怒らない幹夫にモヤモヤが募っていき…。どうしても怒れない幹夫の心を縛っていたある約束とは。そして、見ず知らずの人と勝手に結婚した繁子の謎めいた過去とは―。予想外の出会いからはじまったおかしな関係の行方は―!?

ラプソディ・ラプソディの監督

利重剛

原題
公式サイト
https://www.bitters.co.jp/rhapsody/
製作年
2026年
製作国・地域
日本
上映時間
106分
配給会社
ビターズ・エンド

『ラプソディ・ラプソディ』に投稿された感想・評価

kuu
3.0
『ラプソディ・ラプソディ』
製作年 2026年。上映時間 106分。
製作国 日本
人付き合いを避けながら生きてきた男性が、いつの間にか知らない女性に籍を入れられていたことをきっかけに、人生が思わぬ方向へ動き出す様子をユーモラスに描く。

設定がぶっ飛びすぎすきてて、正直、、、これついていけっかな?なんて頭に浮かんだ。
勝手に婚姻届を出されることすら現実離れしすぎやし、ヒロインの身勝手な暴走っぷりには、観ていてマジでイラついた。
展開も今どきの映画らしいサクサク感とは無縁で、どこか泥臭くてトボけた間が続くし、前半は眺めながら少しじりじりしてしまったのも事実かな。
​でもまぁ、この何や居心地が悪りぃ違和感が、中盤あたりからジワジワと別の感情に化け始めました。

​ただの変な奴らやと思っていたキャラたちが、高橋一生のあの佇まいだけで腹いっぱいになれる芝居と、呉城久美の体当たりの熱演によって、急に生々しい体温を持って迫ってはきた。
心の傷を隠すために虚勢を張っていたんやと気づかされた瞬間、それまでのまぁ突拍子のなさやイラつきが、少しは愛おしさには変わってた。

​全編に流れる大西順子のジャズが、映画の舞台になっているどこか洒落とったし、でも少し寂しげな街の空気感と信じられないくらいハマっていて、気づけば耳も目も多少なりにペースに乗ってたかな。
街の景色そのものが、言葉にできない二人のモヤモヤした心にそっと寄り添っているかのようではあった。

​最初はとんでもない巻き込まれ事故に見えた二人の関係が、ラストにはこれしかないってパズルのピースのようにカチッとハマる。
劇場を出る頃には、映画館に来る前より少しだけ世界が優しく見えるような、そんな脱力感に包まれる作品ではありました。

あらすじ・キャスト。
少し天然で絶対に怒らない男・夏野幹夫は、パスポート更新のため戸籍謄本を取得するが、そこに全く身に覚えのない「続柄:妻」の文字を見て驚く。「繁子」という女性が自分と勝手に籍を入れていたことを知った幹夫は、正体不明の彼女を探しはじめる。やがて、街角の小さな花屋で繁子を発見するが、彼女は触れるものすべてを壊してしまう、型破りな女性だった。そんな繁子に振り回される幹夫だったが、奇妙な出会いはいつしかふたりの人生に思いがけない変化をもたらしていく。

心優しく繊細な主人公・幹夫を高橋一生、周囲を翻弄する謎のヒロイン・繁子をNHK連続テレビ小説「まんぷく」の呉城久美が演じ、芹澤興人、池脇千鶴が共演。さらに利重監督もキーパーソンとして自ら出演した。世界的ジャズピアニストの大西順子が音楽を担当。
この映画は、優しく絶対に怒らない男と、触れるもの全てを壊してしまう女の物語。
主人公の夏野幹夫は、パスポート更新の為に区役所を訪ねるが、
戸籍謄本を確認した彼は、全く身に覚えのない婚姻届が提出され、
自分がいつの間にか既婚者になっていた事を知る。
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

なんとか謎の「妻」を探し出した結果、その妻は、花屋で働く夏野繁子という見ず知らずの女性だった。
遭遇するや否や、突然逃げ出す繁子、追いかける幹夫。
最悪で運命的な出会いだったが、横浜の街を舞台に、
不器用すぎる二人の恋のラプソディが静かに幕を開け、、、というお話。

劇場公開はかなり小規模で、横浜の御当地映画的要素もつよいが、
なかなか面白いロマンティックなラブコメ作品だった。

まず今作は​、「知らない間に婚姻届を出されている」という、
極めてキャッチーな初期設定で、一気に心を鷲掴みにされた。
この突飛で早い掴みが良かったし、そこから展開されるのは、
現代的な「心の拗らせ」を抱えた男女のラブストーリー。

​「絶対に怒らない男」と「触れる物全てを壊してしまう女」。
一見すると対極な二人のキャラクター像だが、その根底には、
実は過去のトラウマを抱えながら生きているという、共通の傷がある。
感情を極端に抑圧する事でしか自分を守れない男と、破壊衝動でしか自分を表現できない不器用な女。
そんな現代人特有の生きづらさを抱えた二人の距離感は、もどかしくも愛おしく、
企画考案した利重剛監督の、元々備わっているであろうパーソナルな優しい眼差しが光っていた。

​今作を語る上で欠かせないのが、異国情緒あふれる横浜のロケーションだ。
馬車道、関内地区、山下公園、元町といったお馴染みのスポットが、
劇伴であるジャズの、優しく心地よい音色と見事に溶け合っていて、
映画全体に得も言われぬ温かいトーンを与えていた。

主人公とヒロインが良かったのは、実際に映画を観れば当然だと分かるからよいとして、​
​今作の白眉は何と言っても、脇役の毒島りずむを演じた、池脇千鶴の凄まじい存在感だ!
(゚A゚;)ゴクリ

​ムビコレのYouTube動画で既に公開されている、
「主人公とりずむがお弁当を食べるシーン」の本編映像は、
小規模劇場公開作品としては、6月12日現在で異例の約150万回再生を記録し、
公開前から大きな話題を呼んだのはご存知だろうか?正規予告編よりもまず、コレを観てほしい。
なぜなら、めちゃくちゃ面白いからだ(笑)
\(^o^)/
このシーンで、主人公から「僕、結婚してるんです」と唐突に打ち明けられたりずむ(池脇千鶴)が、
ショックのあまり泣き出してしまう場面は、さすがちぃちゃんという演技力だったし、
なんだか幼児のようなグズり方で、劇場では思わずクスクスと笑いが起きており、
今作最大のコミカルな名シーンとなっている。

​しかし!
(ΦωΦ)フフフ…

このシーンの本質は、公開部分の笑いだけではなかった。
その後、彼女が涙を拭いながら主人公に言い放つ、鋭すぎる【女心のアドバイス】!
( ゚д゚)ハッ!( ゚д゚)ハッ!(; ゚д゚)ハッ!

(|||O⌓O;)ナルヘソ〜!!

これがねぇ〜。ヤバいぐらい、私にグサグサと刺さってしまってねぇ、、、
(ノ∀`)アチャー

幹夫も私も、女心がちっとも分かってないんですよ!(笑)
(ノД`)シクシク
なんで私は、今年のダービーの大穴のカラクリは理路整然、自明の真理の如く分かるのに、
女心はチンプンカンプンなんでしょうかねぇ〜(「今日もどこかで馬は生まれる」レビュー参照)。
┐(´д`)┌ワケワカメ
いやはやなんとも、衝撃的な女心のアドバイスだった。ココだけ観ても、充分過ぎるほど価値があった。
φ(..)メモメモ

池脇千鶴は少ない出番ながらも、彼女の言葉が主人公の心を大きく動かし、
物語を前へと進めるターニングポイントとして、大きな推進力を担っていた。
池脇千鶴という女優の底力を改めて見せつけられる、実に見事な起用だった。

​さらに、ゲイとオネエがミックスされたコミカルキャラだったゲイチ役の芹澤興人、
繁子の祖母役の大方斐紗子ら実力派の脇役陣が脇を固めることで、
笑いどころを生み出し、重すぎない温かな空気が作品全体に生まれていた。
特に大方斐紗子のおばあちゃんはプンプンしてて、キャラが立ってて面白かった。
この人は「ゴールデンカムイ」でもアシㇼパのおばあちゃんをやってた人だなあ。

前半は、笑いどころでしっかり笑わせてもらった上で、
後半は、主人公とヒロインの異様で際立つ、違和感のある特性が、
段々明らかにされる過程の惹き込み方も絶妙で、物語として楽しめた。

異様に優しすぎる人、異様に不快さをぶつけてくる人。
そんな奴ぁいねえって声もレビューでは散見されていたが、
私の場合は逆に、職場にいるんだよなぁ、この2人みたいな拗らせ同僚が。
終始、分かるわかるって感じで、深く同意しまくった。
で、大体理由を探っていくと、特異な家庭環境だったりするんだよなぁ。
(ノ∀`)アチャー
なんかそういう、心の闇を抱えた奴が多い業界なのかもしれない。まぁ、、、

自分もその拗らせ勢のうちの1人に、モロに該当する事を全く否定できない(笑)
。・゚・タス(ノД`)ケテ・゚・。

この映画、刺さんない人は、TABUNというか、間違いなく、
過去のトラウマとは無縁の、幸せな人なんじゃないかな。
なんかもう、自分の周りのあるあるを見ているようだし、自分自身を見せつけられているようだったし、
「嗚呼!絶対幸せになってくれ二人とも!」って、祈りながら見入ってしまった。
( ;´皿`)y-~~

​利重剛監督は俳優としても広く活躍しているが、
人間の機微を掬い取る手腕があるのだから、監督としてもっとたくさんの映画を撮ってほしい。
俳優が監督やるとガッカリする事が多いけれど、利重監督は、それとは別。
さすが、伊丹十三監督の「お葬式」に出てただけの事はあるなあと思った。

不器用な生き方や不器用な恋しかできない過去のトラウマ起因の人、
深く傷ついた経験によって、花粉症の如く、生き方や恋に過剰な防御反応が出てしまう人には、
とても優しく、励まされる作品だった。
( ゚Д゚)y─┛~~

良かった演者
池脇千鶴
高橋一生
呉城久美
大方斐紗子
芹澤興人
利重剛
関口和之
俳優・利重剛さんが、監督・脚本・プロデューサーなど務めたインディペンデント映画。主演は、高橋一生。

後半になって、主演の2人のひみつが明らかになってから、ストーリーがドライブしてきて、良いエンディングを迎える。
一方で、特に前半のコメディシーンが、無理やり感があって、まったく笑えないし、ポップさも感じない。やはり、コメディは難しい。
池脇千鶴さんのパートだけが、さすがの演技で良いシーンになっているのですが、前半はどれもこれも、オーバーアクションやセリフで笑いに繋がらず。高橋一生さんが独特のキャラクタなので、他の人は普通の方でギャップをみせたようが笑えた気がします。
2026年5月3日@シネスイッチ銀座

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