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ファーストボイスの作品紹介

ファーストボイスのあらすじ

ディスコでミラーボールが煌めき、日本が好景気に沸いた1989年――。寝ぐせ頭で法廷に駆け込む日々を送り、お金にならない案件ばかりを受けてしまうお人好しの弁護士・朝日道子(綾瀬はるか)。そんな彼女のもとに、職場で理不尽な嫌がらせを受け、大好きな仕事をも奪われたとして、会社と上司を相手に提訴をしたいという女性・恵(ファーストサマーウイカ)が訪れる。しかし、それは誰も戦ったことのない前例なき「ハラスメント」を巡る裁判。新人弁護士の栞(松本穂香)は「勝ち目がない」と反対するが、朝日は「この裁判は必ず未来に繋がる」と立ち上がる。彼女たちの前に立ちはだかるのは、“常識”という巨大な壁。それでも踏み出した勇気ある一歩と最初の一声“ファーストボイス”が、日本社会を揺り動かしていくー!

ファーストボイスの監督

前田哲

原題
公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/firstvoicemovie/
製作年
2026年
製作国・地域
日本
上映時間
105分
ジャンル
ドラマ
配給会社
松竹、ワーナー・ブラザース映画

『ファーストボイス』に投稿された感想・評価

ぶみ
3.0
「常識」に異議あり!
世界を変えるのは、最初の勇気。

前田哲監督、綾瀬はるか主演による実話から着想を得たドラマ。
日本初のハラスメント裁判に挑む主人公等の姿を描く。

主人公となる弁護士の朝日道子を綾瀬、彼女への依頼人となる上原恵をファーストサマーウイカ、新人弁護士の藤野栞を松本穂香が演じているほか、峯村リエ、山田真歩、工藤阿須加、水川かたまり、鈴鹿央士、迫田孝也、酒向芳、木村多江、筒井道隆、田中要次等が登場。

物語は、とある裁判に遅刻して入ってくる朝日が映し出された後、会社から不当解雇されたとする上原が労働基準監督署へ行くも受け付けてもらえず、その後も、簡易裁判所や、役所の無料相談所に出向くがけんもほろろ状態である中、ひょんなことで見つけた朝日の事務所へ向かうという非常にわかりやすいオープニングとなっている。

以降、上司から理不尽な性的嫌がらせを受けたとする上原の依頼により裁判に挑む朝日の姿を中心として展開、何より、本作品の特徴は、1989年に日本で初めて提訴された「福岡セクシュアル・ハラスメント裁判」から着想を得ていることであり、100%敗訴するとされた当時の空気感の再現度はなかなかのもの。

その空気感を筆頭に、プリンセス プリンセスの『Diamonds』や、渡辺美里『My Revolution』が流れつつ、昭和の終わりから平成にかけて起きた出来事が実写の映像で回顧されたのは、当時を知るリアルタイム世代としては懐かしかったところ。

また、街中では、ジョナサン・カプラン監督、ジョディ・フォスター主演による『告発の行方』が上映中であったり、ちり紙交換のアナウンスが響いていたり、はたまた子どもがゲームボーイで遊んでいたりと、大物から小物まで、これまた再現度が高かったのは、芸の細かさが感じられた次第。

反面、肝心の物語は、法廷ものの王道を行っていて、わかりやすい起承転結ではあったものの、所謂法廷サスペンスで見られるような裁判でのヒリヒリとした臨場感や、丁々発止のやり取りは息を潜めていたので、そこを期待してしまっていた私としては物足りなかったのも事実。

クルマ好きの視点からすると、6代目の910型と呼ばれる日産・ブルーバードが走り、喫茶店の窓越しに4代目のマツダ・ルーチェと思しきモデルが映り込んでいたのは、見逃せないポイント。

振り返れば、ここで描かれた裁判があったからこそ、今では当たり前に使われる「ハラスメント」なる言葉が定着しているし、セクシャルはもとより、パワーにマタニティ、カスタマー、モラルにアルコール等々、○○ハラスメントの数が増え続けていることを思うと、それ以前の時代では、アウトばかりだったことを反面教師としたいと思うとともに、先日観た木村太一監督『FUJIKO』でも台詞にあった「とらばーゆ」は、完全に死語になったなと改めて感じた一作。

歴史に立ち会うんではなく、歴史を作るんです。
この映画は、理不尽に立ち向かう女性達の物語。
ディスコでミラーボールが煌めき、日本中が好景気に沸いていたバブル絶頂期の1989年。
子育てに追われながら働く弁護士の朝日道子は、お金にならない案件ばかり引き受けてしまう、お人好し弁護士だった。
(ノ∀`)アチャー

ある日、彼女のもとに上原恵という女性が相談に訪れる。
恵は職場で上司から理不尽なハラスメントを受け、不当に仕事を奪われていた。
(-_-;)
会社と上司を相手に提訴を望む彼女だが、当時はそうした被害が「社会の常識」として片付けられていた時代。
新人弁護士の栞ら、周囲からは「絶対に勝ち目がない無謀な戦い」だと猛反対される。
それでも道子は依頼人の痛みに寄り添い、
「この裁判は必ず未来に繋がる」と決意して恵の手を力強く握る。
世間の偏見や前例のない巨大な壁を前に、「日本初のハラスメント裁判」に、彼女達は挑むのだが、、、というお話。

今作の大きな魅力の一つは、昭和末期から平成初頭にかけての、日本の空気感の再現度だった。
バブル期の活気ある街並みやボディコンファッション、
そして劇中を彩るプリンセス プリンセス、渡辺美里、WINKといった楽曲群は実にエモく、
数々の「死語」も、当時の熱気を呼び覚ます。
この辺りは、Netflix作品の「This is I」や「極悪女王」にも通ずるような雰囲気だった。

​しかし、その華やかさの裏側に広がるのは、女性にとって理不尽だらけの世界。
「25歳まで結婚できなければ売れ残り(クリスマスケーキ)」と揶揄され、
職場では「腰掛けOL」として「お茶汲み仕事」を押し付けられるのが当然。今の時代なら間違いなく大炎上案件。
性別が異なるだけで待遇や扱いがガラリと変わる圧倒的な男性優位社会において、
「お尻タッチはスキンシップ」で、「飲み会で抱きつかれるのは日常茶飯時」という、
文字通りのセクハラパラダイスであり、女性の視点からみたら生き地獄の様相が、日常の風景として描かれていた。

​少しでも待遇がいいと「部長に色目を使っている」と陰口を叩かれる描写は、
当時の男たちが本質的には「デキる女が怖かった」ことの裏返しであり、
女性を都合の良い愛玩物や下働きとしてしか認めようとしなかった、社会の病理を正確に捉えていた。

​今作の核心は、日本という国で「最初に声を挙げる」ことの恐ろしさと孤独の描写にある。
泣き寝入りしたくないと立ち上がる主人公に対し、社会は、声を挙げることが非常識と冷たい視線を浴びせる。
この核心部分をクローズアップして類似作品を挙げるとするならば、
実は「映画 えんとつ町のプペル」が最も近いのである(笑)
工エエェェ(´д`)ェェエエ工

​絶望的なのは、労働基準監督署自体が偏見まみれであり、
役所の無料相談所ですら、まともに取り合ってもらえないという、公的機関の機能不全ぶりだろう。
さらに、頼みの綱であるはずの弁護士たちの間にも、反応や意識に明らかな温度差が存在していたりする。
┐(´д`)┌

​そして最も恐ろしいのは、男性だけでなく、同性の女性からも激しく叩かれるという構図だ。
(゚Д゚)ハァ?
「魅力的な女性を妬む女性もいる怖さ」がリアルに描かれ、まさに「女の敵は女」という、地獄絵図が描かれる。
被害者が連帯できない当時の空気感が痛いほど伝わる。
味方側でさえ、上原恵の不倫が発覚した瞬間に、「忍法てのひら返し」で、
ヒステリーじみた反応を見せ、エグいほど糾弾するシーンは、
「被害者は一切の非がない純潔な存在でなければならない」という、
世間の恐ろしい同調圧力がお家芸の日本という、国の闇部分を象徴していた。もはやホラー映画にすら見えた。

​キャラクターの配置と役者の好演も、物語の説得力を高めていた。
真っ先に思いつくのは、​ファーストサマーウイカだろう。
主人公の怒りと生命力を体現する見事なハマり役だったし、ルックスや容姿からして、バブル期のあるあるOLだった。
​筒井道隆も、悪しき昭和の価値観を煮詰めたような、見事なまでの嫌われ役だったし、
​工藤阿須加は、表向きは女の味方を装いながら、その実、最も陰湿に女性を貶めようとする敵役で、ひたすら憎たらしい。
(# ゚Д゚)
​山田真歩もなかなかの役どころだった。味方側でありながら、決して清廉潔白なだけではない油断ならない弁護士を演じ、
原告の為ではなく、自分の名声の為に動こうとする人物で、物語にリアリティと程よいスパイスを与えていた。

​ただ、映画の外部要因として、女性の味方となる重要な役どころを演じた鈴鹿央士が、
公開前後に「デスドル砲」によるスキャンダルに見舞われたことは、
作品のテーマ性を考えると非常に残念なノイズとなってしまった(笑)
(ノ∀`)アチャー

​物語の後半は、「セクシャルハラスメント」という言葉が、
新語・流行語大賞に選ばれるほどの社会現象となっていく過程は痛快だった。
しかし、監督のスタイルである「カタルシス重視」「分かりやすい起承転結」を優先した結果、
肝心の法廷劇としての面白さは弱目になっていた。

​特に、前例を重んじるはずの保守的な裁判長が、最終的になぜ原告勝訴の判決に至ったのか、
法的なロジックや心情変化の描写が不足しており、納得感が弱いのは否めない。
エンタメとして見やすい反面、複雑な社会問題を白黒つけるために、
展開を急いだ「薄っぺらさ」を感じる観客も少なくないはず。

​また、今作の劇伴が、マイノリティの闘いを描いたはるな愛題材の、
Netflix映画「This is I」の音楽に非常に似通っており、感動を煽る演出手法として、個人的にはやや既視感があった。
​
​法廷劇としての弱さはあるものの、劇中で語られる、
「歴史に立ち会うのではない、歴史を作るのだ」というセリフは、今作のテーマである、勇気の描き方を力強く象徴していた。
​当たり前とされていた地獄のような日常に対して、非難を浴びながらも、
「ファーストボイス」を上げた名もなき女性たちの闘い。
その結果として訪れる爽やかな終わり方は、現代を生きる我々に対し、
今の「当たり前」が誰かの犠牲と勇気の上に成り立っていることを強烈に実感させてくれる。

しかし!
(ΦωΦ)フフフ…

当時は「やられる側」だった女性達が、ハラスメント撲滅社会で優位性を持ち始め、
今では「やる側」として君臨し、かつての「やる側」だったオジサン達を、
「やられる側」として弾圧や迫害してる事実を見逃してはいけない!(笑)
ヽ(`Д´)ノプンプン

こういう事ってあるよね〜。
(゚Д゚)ハァ?
かつてのホロコーストの「被害者」だったユダヤ人が、
今ではガザ地区のパレスチナ人に、「加害者」としてボコスカ殺しまくって迫害してるもんね〜(笑)
(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

人間って、酷くやられた事を立場が変わると、平気でやり返しちゃう生き物なんだよね〜。
ネグレクトを受けてた子供が、親になったら自分の子供にネグレクトしちゃうのも、そういう事だよね〜♪
(*´・ω・)(・ω・`*)ネー

やられたらやり返す、倍返しだ!が大流行するぐらいだからね〜、日本人って(笑)
┐(´д`)┌

良かった演者
綾瀬はるか
ファーストサマーウイカ
筒井道隆
山田真歩
工藤阿須加
松本穂香
峯村リエ
木村多江
迫田孝也
水川かたまり
鈴鹿央士
背骨
3.2
映画『ファーストボイス』完成披露試写会に松竹から招待され鑑賞

バブルの時代、日本初のハラスメント裁判に挑んだ女性たちの物語

今では考えられない当時の常識・風潮を変えようと立ち上がるも、男たちやマスコミだけでなく、女の敵は女な状況もあってまさに四面楚歌状態。そんな中、何があっても折れる事がない綾瀬はるかがカッコよすぎる

時代は変わる。変える事が出来る。今つらい思いをしてる人、今の時代おかしいと思ってる人… 彼女たちの戦いに勇気をもらいにいくのもいいのでは。レッツビギン! 10/2(金)公開

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