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魔法の星図
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目次

魔法の星図の作品紹介

魔法の星図のあらすじ

閉ざされた炭鉱帝国「羅刹(Luocha)」に、ひとりの魔術師が現れる。 その出現は、かろうじて保たれていた平穏の下で不穏な空気がくすぶる社会に、瞬く間にパニックを引き起こす。 逮捕された魔術師は、牢獄で孤児の少年・小智(Xiao Zhi)と出会う。 人々が一斉に記憶を失う「ミーメン祭」の最中、魔術師は処刑され火刑に処される直前、小智に密かに『魔法の星図』を託す。その後に起きた混乱の中、小智は「予言の湖(Prophecy Lake)」へと投げ込まれる。 時空を超えるポータルでもあるこの湖によって、小智は思いがけず、神聖な修練の地「金塔嶺(Jinta Ling)」へと運ばれる。 そこで師の導きを受けながら、小智は自分が魔術師と同じ魂を持つ存在であることを知る。そして、炎のエネルギーを通じて再びひとつになれることを悟る。 こうして小智は、より高次の次元世界をめぐる、壮大な旅へと足を踏み入れていく。

魔法の星図の監督

スン・シュン

原題
魔法星图/Magic Atlas
製作年
2026年
製作国・地域
シンガポール
上映時間
85分
ジャンル
アニメ

『魔法の星図』に投稿された感想・評価

Omizu
3.8
【第39回東京国際映画祭 コンペティション部門出品】
中国出身のスン・シュン監督の長編デビュー作。ロカルノ映画祭新人部門に選出、東京国際映画祭ではアニメ映画では初となるコンペ入りを果たした。

これは傑作。アニメ部門ではなくコンペに入ったのは当然と思えるクオリティ。中国への多分な風刺を込めて描かれた見事な作品。

ファンタジーと風刺を両立させつつ、しっかりエンタメとして成立させる。意外と難しいことをやっている。

シンガポール制作であるが、明らかに中国の監視社会、独裁政権を描いている。およそ中国国内では作れなかったであろう描写の連続に驚くばかり。

なんとも形容しがたい美しいアニメーションも素晴らしい。長年かけて取り組んできたというだけあってそれにふさわしいクオリティに仕上がっている。

全てがハイレベルにある作品。この手のアニメ映画にありがちなアート性だけを追い求めたものとは一線を画す素晴らしい作品だ。
4.0
【少年が目の当たりにした世界の本質】【東京国際映画祭】
■あらすじ
中国出身のアーティスト、スン・シュンが約10年をかけて完成させた長編アニメーション。
舞台は、炭鉱によって発展した架空の帝国。そこに現れた魔術師が、専制支配のもとで人々が失った記憶を呼び起こしていく。逮捕された魔術師は、刑務所で孤児の少年と知り合い、一冊の不思議な書物を渡す。魔術師は処刑されるが、少年はその書物を手がかりに、帝国の支配のもとに隠された記憶の中に踏み込んでゆく…。ある場面は水墨画、またある場面は中世ヨーロッパの銅版画というように、古今東西の様々な芸術的スタイルによって、現実と幻想、歴史と神話が錯綜する少年の旅が壮大なスケールで描かれる。映画と現代美術の境界を大胆に超えた作品である。

■みどころ
軍国主義な架空帝国を舞台にしたアニメーション映画。
そして、まさかのバイダロフ映画に通ずる説教シリーズなのは草でした。去年のバイダロフを連想する説教系の作品要素もありながら、社会的・実存的問いをバランスよく提示した一作。

まずアニメーションのプロセスが凄い。なんでも墨で描いた絵を木版画に転写して刷った後にデータとして取り込みアニメーションに加工していく発狂しそうなプロセスで制作されており、それも相まって完成には約10年を費やした。
それも相まって版画でありながらも、どこか奥行を感じさせたり立体感と線から漂う強さが印象的なアニメーションでした。

版画で写実的だったり色彩豊かな作品というのは熱海のMOA美術館で観た日本の画家・吉田博の作品集だが、あれと比べると奥行があるのは共通しているかもしれないが線の力強さが特徴的だなと思った。

ストーリーは何やらコロナ禍での閉塞感が含まれているという話をしていたが、10年前から作っているから多分に体制批判的なニュアンスも含まれていて、それを隠す隠れ蓑なのでは?と感じた。実際に登場人物も比喩的に描かれている印象が否めないため、これは一般公開するのは難しいのではと思うなど。
ある意味で映画祭でないと観る事が出来ない作品として面白い映画でした。
2.8
東京国際映画祭にて。
途轍もない労力と執念で仕上げられたことが映像の隅々から十二分に伝わってくる。(完成まで約10年を要したとのこと)。様々なテクスチャのアニメーションは見応えがありつつ、正直理解が追いつかない部分も多々、調子が悪い時の夢を見ているようだった。

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